4人乗りのオープンカーには、セダンや2人乗りのオープンカーにはない独特な魅力があります。
今回は、4人乗りオープンカーの選び方について解説し、特に人気が高いオススメの車種を紹介します。
4人乗りオープンカーは、幌の耐候性と、雰囲気を重視して選ぶ
4人乗りオープンカーの最大の魅力は、屋根を開けた開放的な雰囲気の中で、家族や気の合う仲間同士でワイワイ楽しみながら走れることにあります。同じオープンカーでも、2人しか乗れなければそこまで盛り上がりません。
また、セダンやミニバンなどでもサンルーフが付いていればそこそこの開放感は得られますが、オープンカーにはかないません。
では、ほかのタイプでは得られない楽しさが味わえる4人乗りオープンカーは、どのような基準で選べばよいのでしょうか?
耐候性が安心なのは、ドイツ車と日本車
まず、高温多湿な日本で使う場合は、屋根を閉じた状態での快適性が重要なポイントなります。
4人乗りオープンカーは、たいていの車種は屋根がハードトップではなく、ソフトトップ(幌)を採用しています。
幌が薄手だったり耐候性が劣っていたりすると、屋根を閉じた時の車内騒音がセダンなどよりも大きいことが多いです。
また、雨が降ったときに雨漏れが発生するといった問題が生じることも少なくありません。
一昔前は、幌の作りがよいのはドイツ車と日本車くらいのもので、イタリア車やフランス車、イギリス車などは質が劣っていました。現在は生産国による品質の差は少なくなっているので、それほど神経質になる必要はないかもしれませんが、安心感が高いのはやはりドイツ車と日本車です。
ただし、日本車には現在新車で販売されている4人乗りオープンカーは存在しません。
【オープンカー】幌の寿命とお手入れにおける注意ポイントとは?
走行性能よりも雰囲気重視で
4人乗りオープンカーは、決して目をつりあげて飛ばすような車ではなく、ゆったりと流すような走りが似合います。
中にはスーパーカー並みの性能を持つ4人乗りオープンカーも存在しますが、そこまでの性能は必要ありません。そもそも、オープンにした状態でスピードを上げるのは危険が伴います。
外観の雰囲気が自分の好みに合えば、走行性能はクラスの平均レベルに達していれば十分です。
もし、同じ車種に性能の高いグレードと低いグレードが用意されいる場合は、性能の低い方を選んでもまず不満は生じないでしょう。
日本で一番人気があり、おすすめできる4人乗りオープンカーは「ミニ・コンバーチブル」
続いて、日本で一番人気があって、なおかつ積極的におすすめできる4人乗りオープンカーを紹介しましょう。
それは、ドイツのBMWが生産する「ミニ・コンバーチブル」です。
ミニ・シリーズは日本で大人気となっていますが、バリエーションのひとつであるコンバーチブルも、しばしば街中で目にすることができます。
ミニ・コンバーチブルの魅力は、以下のポイントにあります。
- ・ほかのどの車種にも似ていない個性的な内外装デザイン
- ・狭い日本の路上でも扱いやすいコンパクトなサイズ
- ・比較的手ごろな価格
グレードは3タイプ用意されていますが、おすすめは廉価グレードの「クーパー コンバーチブル」です。
搭載されるエンジンは、3タイプの中でもっとも非力な1.5L直3ターボですが、最高出力136ps/最大トルク22.4kgmのスペックは1.3トンほどのボディに対して十分以上です。
また、348万円という4人乗りオープンカーの中でもっとも安い価格も、魅力のひとつです。
ミニ・コンバーチブル以外でおすすめの4人乗りオープンカーは、この2台!
続いて、ミニ・コンバーチブル以外でおすすめできる4人乗りオープンカーを2台紹介しましょう。
メルセデス・ベンツ「Eクラス・カブリオレ」
メルセデス・ベンツのミディアムクラスの4人乗りオープンカー、「Eクラス・カブリオレ」は、このクラスを代表する1台です。
セレブ感あふれる雰囲気に加え、メルセデス・ベンツならではの品質や基本性能の高さ、充実した安全運転支援システムなど、どこからみても非の打ちどころがありません。
また、ボディサイズが「Eクラス・セダン」よりもひとまわり小さく、日本の路上で持て余すことがないのも嬉しい点です。
グレードは、2L直4ターボエンジン搭載の「E250カブリオレ」と、3.5L V6ツインターボエンジン搭載の「E400カブリオレ」の2タイプが用意されています。
おすすめは、パワーになんら不足がなく、E400カブリオレよりも250万円ほど安い748万円で買えるE250カブリオレの方です。
ランドローバー「レンジローバー イヴォーク コンバーチブル」
ランドローバーのラインナップの中で最小のボディを持つモデルが、「レンジローバー イヴォーク」ですが、そのオープン版になるのが「レンジローバー イヴォーク コンバーチブル」です。
SUVとオープンカーを融合させた、世界でも類をみないユニークな車で、スタイリングも大変魅力的です。
ボディサイズは、ほかのランドローバーのモデルと異なり、日本で使う場合も大きすぎるということはありません。
パワートレインは、2L直4ターボエンジンと9速トルクコンバーター式ATの組み合わせですが、2トンに達するボディを苦もなく走らせることができます。
駆動方式はフルタイム4WDで、ランドローバーならではの悪路走破性もかね備えています。
また、幌の耐候性に関しても、高品質な車作りで知られるランドローバーならではの剛健さがあります。
グレードは「HSEダイナミック」のみのモノグレード設定で、価格は765万円です。この価格設定は、魅力の大きさからすればむしろ割安でさえあります。
4人乗りオープンカーを割安に購入するコツ
アメリカやヨーロッパと異なり、高温多湿な気候の日本では4人乗りオープンカーはあまり人気がありません。
しかし、春や秋などの陽気のよいシーズンに、山道や海沿いの道路などを屋根を開けて走る気持ちよさは格別のものがあるので、もっと注目されても良いですよね。
また、屋根を閉めたままでもサマになるのも、4人乗りオープンカーの魅力のひとつなので、屋根を開けて走るのがどうしても恥ずかしいという方にもおすすめできます。
もし4人乗りオープンカーに興味を感じたら、是非ともディーラーに足を運んで試乗してみることをおすすめします。
もしかすると、魅力のとりこになってその場で契約したくなるかもしれません。ただ、いま乗っている車から買い替える場合は、ディーラーに下取りに出してはいけません。
なぜなら、ディーラーの下取り価格は決して高くないからです。
おすすめは、車の一括査定を利用することです。
車の一括査定は、愛車に一番高い最低額を付けてくれる中古車買取店が簡単にみつかる、便利なサービスになっています。