家族や友人と大人数で移動するとき、車が使えたら便利ですよね。
7人も乗れる車があれば、人はもちろん荷物だってバッチリ積めちゃいます。
とはいえ、7人乗りともなれば高い車ばかり…。と思う人も多いかもしれませんが、安い新車もあるんです。
今回は300万円以下を条件に、新車で安く買える7人乗りの車を自動車メーカー別に比較してご紹介します。
安く買える!おすすめの7人乗り車種ランキングTOP3
具体的な車種ごとの説明に入るまえに、まずは価格とパフォーマンス(性能)を総合的に比較して「買い」な車をランキングでご紹介します。
この記事ではミニバンやワンボックスカーを中心にまとめています。
- 1位 トヨタ・エスクァイア
- 2位 ホンダ・フリード
- 3位 日産・エクストレイル
トヨタ・エスクァイアは生産終了となってしまったので、新車ではなく中古車のみ販売となります。それでもエスクァイアを1位にした理由は、個人的に外観のデザインと内装の充実度が高いと感じているからです。価格のわりに高級感があり、さらに使い勝手と所有する満足感を両立させることができる車だと思います。
とはいえ、万人受けして価格も性能も使いやすさもバランスが取れているのはホンダ・フリードかなと思います。「車のデザインとか気にしない。没個性的でもOK」という人には、ホンダフリードがおすすめです。
外観の好き嫌いは分かれると思いますが、値段の安さ、燃費の良さ、先進機能(自動ブレーキなど)を総合的に見ると、だいたい買うべき車種は固まるはずです。
同じ価格帯なのに、自動ブレーキがある車種もあればない車種もありますし、自動ブレーキの性能もけっこう差があります。
なにを重視して車を選ぶのかにもよりますが、価格や外観だけに囚われないほうが結果的にメリットの大きい車選びができるはずです。
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- ・シエンタ
- ・ノア
- ・ヴォクシー
- ・アルファード
- ・ヴェルファイア
- ・グランエース
- ・ウィッシュ(生産終了、中古のみ)
- ・エスクァイア(生産終了、中古のみ)
上記のうち、300万円程度で買えるのは太字で示した車種です。
ここ数年で生産終了となった車種も含めると、トヨタは7人が乗れる車を豊富にラインナップしています。
シエンタ
トヨタの7人乗り車種のなかで、もっともコンパクトでリーズナブルなのがシエンタです。基本的には5人乗りの車ですが、3列シートを使うことで7人乗りまで対応しています。
地上から330mmという低い乗り込み口になっているので、小さい子どもやお年寄りでもラクに乗り降りができます。両側パワースライドドアになっており、車に近づくと自動でドアがオープンする「ウェルカムパワースライドドア機能」を備えています。
さらに、全座席の近くにカップホルダーやボトルホルダーを置くなど細かい配慮もなされているので、多人数で乗るときのストレスを軽減してくれています。
とはいえ、常に7人乗りで使うには少々せまいので、「たまに大人数で移動するときにあると便利」くらいの使い方がベストでしょう。
カラーバリエーションも豊富で、トヨタが強い自信を持って送り出している車種でもあります。
- 新車価格:1,818,500円〜
- 燃費:ハイドリット車 28.8km/L、ガソリン車 20.0km/L
ノア、ヴォクシー、エスクァイア
トヨタのミニバン3兄弟として、高い人気を誇るノア、ヴォクシー、エスクァイア。
基本的な走行性能や車のつくりは3つとも同じです。選ぶポイントしては、見た目でしょう。「ドヤ顔」がすごいですが、いずれの車種もよく売れています。
1番顔の作りがキツいのはヴォクシーで、やんちゃな印象のフロントライトが特徴です。ノアはグリルに厚みをもたせており、重厚感を漂わせています。

ノア

ヴォクシー
内装については基本的に同じ仕様となっており、上位グレードでシート表皮のパターンがわずかに異なる程度です。
シートアレンジも豊富なので、いろいろなシチュエーションで車を楽しむことができます。シートの使いやすさとアレンジの多様性は、外国車メーカーにはない魅力がありますね。
エスクァイア(生産終了)が一番高級感を演出していて少しだけ値段が高く、ノアが一番ファミリー向けで万人受けするつくりとなっています。
ノアが最もグレード数が多いので、なるべく安く抑えたい人はノアを選ぶといいかもしれません。
- 新車価格(エスクァイア):2,675,160円〜
- 新車価格(ノア、ヴォクシー):2,466,720円〜
- 燃費:14.8km/L〜23.8km/L(ハイブリッド)
ちなみに、もう一つ上のクラスにアルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ハイエース、ランドクルーザー等がありますが、いずれも300万円超のため除外しました。
価格を考慮しないのであれば、どれも検討する価値のある人気車種です。


ウィッシュ(中古車のみ)
人気が高かったウィッシュですが、現在はトヨタの新車ラインナップから姿を消しております。2017年10月生産モデルが最後です。
いわゆるミニバンサイズの扱いやすい大きさで、なおかつ7人乗っても比較的ゆったり座れます。
燃費はそこまで良くないので、ガソリン代を節約したい人には不向き。ただ、この大きさの7人乗りはトヨタ車では唯一の選択肢です。
記事執筆時点の中古車平均価格は60万円台。走行距離1万キロ未満で100万円を切る車も中古車市場に出ているので、かなりお得に購入できる車種です。
- 中古車価格(相場):60〜100万円
- 新車価格(当時):1,905,709円〜
- 燃費:16.0km/L〜
日産の7人乗り
- ・セレナ
- ・NV200バネット
- ・エクストレイル
- ・キャラバン
- ・エルグランド
- ・ラフェスタ(生産終了。中古車のみ)
セレナ

新型モデル
セレナは日産で最も売れてる7人乗りミニバンです。
世界初のプロパイロット搭載(高速道路での自動運転)なので、大人数で長距離ドライブするときにも大活躍してくれます。
また、シートアレンジも豊富で、室内長3,240mm・室内幅1,545mmというミニバン最高峰の大きさを誇ります。「3列目はあるけど、狭いからね…」という従来のイメージを大きく覆しており、3列目でもゆったり座れる広さがあります。
また、内装や快適装備も充実していて、個人的に素晴らしいと思うのがデュアルバックドアです。後ろに車や壁があるせまい状況でもラゲッジルームが広ける仕様になっており、本当によく考えられていると思います。

デュアルバックドア
気になる安全装備ですが、360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)が全車標準となっているので、グレードを問わず安全な車です。子育て家庭にも嬉しい装備ですね。
e-POWER搭載車はモーターを存分に活用した走りなので、アクセルペダルを踏んだときのレスポンスが非常に良く、なおかつ高速道路でも車内が静かです。
- 新車価格:2,674,080〜3,728,160円
- 燃費:17.2km/L〜
NV200バネット
【ビジネスからレジャーまで幅広く対応できる、「多人数」と「多用途」の乗用ワゴン】というキャッチコピーからもわかるように、一般向けから商業向けまで幅広い層をターゲットにした珍しい車種です。
たしかに商用車として街で見かけることも多いですが、個人使用でも十分に使えるデザインです。一世代前のセレナに似ていますね。
商用車として使われることを想定してつくられているため、車内の収納が豊富なのが大きな特徴です。積載性が高く、3550Lという荷室容積を誇ります。
使い勝手の良い7人乗りを探している人におすすめで、価格も安く抑えることができます。内装は簡素ですが、そのぶん価格もお安めなので「安い7人乗り」という意味では合格点でしょう。
価格は安いですが、先進の安全装備も搭載されており、車と歩行者への自動ブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ)に対応しています。
- 新車価格:2,142,800円〜
- 燃費:14.0km/L〜
エクストレイル
ミニバンではなくSUVの7人乗りは貴重な存在です。世界的にもSUV人気が高まっていますが、エクストレイルは国内外で存在感を示す人気車種。
高速道路での自動運転技術「プロパイロット」、エマージェンシーブレーキも搭載という充実っぷりです。
SUVとしての走破性の高さもありつつ、7人乗りの使い勝手も兼ね備えた一台はアウトドアにも大活躍してくれるでしょう。
ただし、正直なところ7人で乗るにはちょっと狭いです。全長4690mmという車体に3列シートを採用しているので、3列目に大人が長時間乗るのは少々しんどいと思います。
とはいえ、日産車のなかでは最有力候補。おすすめです。ちなみに、2列シートと3列シートはグレード別で設定されているので、乗員数に合わせて選ぶことができます。
- 新車価格:2,197,800〜3,665,520円
- 燃費:16.0〜20.8km/L
NV350 CARAVAN(キャラバン)
キャラバンはトヨタ・ハイエースと長年ライバル関係にある車種です。
ただ、価格はハイエースよりも安いため、ビッグサイズのミニバンを求めている人に人気があります。
最大の特長は、その大きさと積載量です。写真を見るとわかりますが、圧倒的に室内を広く活用できます(シート折りたたみ時)。
これだけ大きな車なので事故が心配になりますが、キャラバンには日産のエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)が全車に標準搭載されています。
商用車として使われることも多いですが、グレード次第では個人使用でもまったく問題ありません。
「マルチベッド」というモデルは、その名のとおり複数のベッドを自在に組み合わせて設置したり折りたたんで収納することができます。キャンピングカーとしても十分に使えて、なおかつ価格が安めなのが嬉しいところ。
また、キャラバンには「バン」「ワゴン」「マイクロバス」というグレードに分かれており、グレードによって最大14人乗りまで選ぶことができるため、用途が広がります。
- 新車価格:2,412,300円〜
- 燃費:8.3 km/L〜
ラフェスタ(生産終了)
日産の新車ラインナップから姿を消したため、いま購入するのであれば、中古車を探すことになります。
少し地味な存在ですが、使い勝手の良い車です。大きめのミニバンに比べるとシートアレンジなどは劣りますが、シンプルで誰にでも好かれるタイプの車種だと思います。
自動ブレーキなどは未搭載ですが、アイドリングストップ機能を備えており燃費はまずまずの水準です。
目立った特徴はなく、ライバル車への競争力があるとは言えませんが、飽きが来ずに長く乗れる一台と言えるでしょう。
ちなみに、記事執筆時点の中古車平均価格(カーセンサー)は27.5万円ですので、非常に手頃な価格で手に入ります。
- 中古車価格:8.8万円~128 万円(カーセンサー)
- 新車価格(当時):2,303,640〜2,700,000円
- 燃費:16.2km/L〜
ホンダの7人乗り
- ホンダの7人乗り
- ・フリード
- ・ステップワゴン
- ・シャトル
- ・CR-V
- ・ジェイド(生産終了)
- ・オデッセイ(生産終了)
フリード
「ちょうどいい」という言葉がピッタリで、コンパクトながら室内のスペースが充実した一台です。厳密には6人乗りですが、かなり使い勝手が良いですよ。
家族で乗るのはもちろん、夫婦2人や1人世帯が乗る車としても非常におすすめ。「大きすぎない」ので、大型ミニバンを買ったあとの「こんなに大きいと持て余すんだよな…」というマイナス点を感じることがありません。
荷物もかなり積むことができるので、たとえばアウトドアに使うマウンテンバイクを載せることもできます。
「ファミリーカー色が強すぎるな」という車好きの男性には、Modulo Xという選択肢もあります。ノーマル車に比べて、精悍でスポーティなデザインに仕上がっています。
競争力のかなり高い車で、トヨタや日産にはない絶妙なサイズ感に仕上がっています。厳密な意味でのライバル車は存在しないといっていいでしょう。
Honda SENSINGが全車標準搭載で自動ブレーキも万全。取り回しの良さバツグン。あとは外観が気に入れば、文句なしで買いの一台です。
燃費に関しても申し分ありません。たとえば、SPORT HYBRID i-DCDハイブリッドシステムというモデルだと、WLTCモードで20.8km/Lという低燃費です。
- 新車価格:1,997,600円〜3,278,000円(ハイブリッド車)
- 燃費:19.0km/L〜(WLTCモード)
ステップワゴン

旧型モデル
2022年春にフルモデルチェンジが実施され、より未来感のあるデザインに生まれ変わりました。「ステップワゴン エアー」「ステップワゴン スパーダ」という2種類が投入されましたが、このあたりはN-BOXの戦略(ノーマルとカスタムを分ける手法)を応用している感じです。
「シンプルな見た目のエアー」と「精悍でたくましい印象のスパーダ」という棲み分けてなされているので、世代や嗜好を問わず幅広い人に受け入れられるコンセプトに仕上がっています。
いわゆるワンボックスカーで、大容量の積載を誇るホンダの人気車種ということもあり、工夫が満載です。
個人的に「これは!」と思ったのが、3列目シートが床下収納できるところ。3列目が完全にフラットになるので、積める荷物のバリエーションが広がるし、積み下ろしも非常にラクです。
7人でもラクラク乗れるスペースがあるので、家族ドライブが多いファミリーにも嬉しい一台です。
2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」搭載なので、燃費が大幅に向上。モーター運転によって静粛性も上がったので、高速道路でのロングドライブがより楽しくなるはずです。
- 新車価格:2,288,000〜2,840,000円
- 燃費:16.0〜25.0km/L
シャトル
価格も安く、燃費も良いホンダの7人乗り。グレードも豊富でカスタムも自由に選べるので、かなりおすすめです。ハイブリッドの最上位グレードを選んでも2,557,000円です。
室内も広く、内装の質感も非常に良いので選んで損のない車種でしょう。
シティブレーキアクティブシステムで衝突を未然に防ぐこともできるので、大人数で乗るときにも安心です。
クセがない車なので面白みに欠けるかもしれませんが、7人乗りのミニバンを検討するなら候補に入れたい車です。
- 新車価格:1,695,000〜2,557,000円(ハイブリッド車)
- 燃費:19.4〜34.0km/L
オデッセイ(生産終了)

新型モデル
オデッセイはホンダが長年積み上げてきたブランド力を持つミニバンで、内外装ともに満足感の高い車種です。しかし、2021年12月いっぱいで生産終了。今後は中古車を検討していくことになります。
予防安全、衝突安全を実現するための先進装備も搭載しているので、事故に遭いにくい車でもあります。
また、他の車ではなかなか見られない「3列目3人掛けシート」を採用しているので、最後列でも比較的ゆったり乗ることができます。
- 新車価格:2,760,000〜4,056,400円(ハイブリッド車)
- 燃費:13.4〜26.0km/L
ジェイド(生産終了)
オデッセイよりもスタイリッシュなデザインが特徴のジェイド。惜しまれつつも生産終了となりました。オデッセイやフリードとサイズやコンセプトは異なるものの、明確な差別化を図れず競合してしまったことが大きな敗因だと推測されます。
売れ行きはイマひとつでしたが個人的には外観が好みです。オデッセイやフリードよりも精悍かつスタイリッシュ、スポーティな印象を強く受けます。
内装の充実感はオデッセイにも引けを取らないので、どちらを選ぶかは値段と外観で決めると良いでしょう。
また、オデッセイよりも燃費性能は高いので、経済性の高さを重視するならジェイドがおすすめです。
- 新車価格(当時):2,530,000〜2,920,000円(ハイブリッド車)
- 燃費:18.0〜25.0km/L
マツダの7人乗り
- ・CX-8
- ・プレマシー(生産終了)
- ・ビアンテ(生産終了)
CX-8
マツダのはCX-3、CX-5、CX-8というSUVのシリーズがあります。数字が大きいほど、車体も大きくなっています。
CX-8は、7人乗れるSUVとして非常に高い評価を得ている車種です。
まず、その洗練されたフロントグリルと流線形のデザインが美しく、所有する満足感を与えてくれます。
自動ブレーキをはじめとする安全技術も搭載しているので、家族で出かけるときも安心感があります。
ミニバンとはちがって、後方の見晴らしがよくないので、運転が苦手な人にとっては7人乗りのSUVはハードルが高いかもしれません。
個人的な感想でいうと、7人乗りのSUVならまちがいなくCX-8を選びますね。
- 新車価格:3,196,800〜4,190,400円
- 燃費:17.6km/L
プレマシー(生産終了)
プレマシーはすでに生産が終了しており、入手できるのは中古車のみ。内装、外観ともにシンプルで目立った特徴は見られません。
よほど外観が気に入ることがない限り、選ぶ理由はそこまでない車でしょう。
トヨタ・WISHやホンダ・ジェイドなどライバル車を選んだほうがメリットは大きいと思います。
ただし、中古車価格が非常にお手頃でリーズナブルなので、予算に限りがある人は検討する価値があると思います。
- 中古車価格(カーセンサー):11.8万円~175 万円
- 新車価格(当時):2,008,800〜2,419,200円
- 燃費:15.2km/L
ビアンテ(生産終了)
ビアンテはすでに生産が終了しています。
独特のデザインは好き嫌いが分かれるところでしょうが、押し出し感の強い外観を求めるならおすすめです。
室内は広いですが、シートアレンジは少し物足りません。3列目のシートを収納できないので、スペースを十分に確保できないのは残念です。
ビアンテも「デザインが好み」という以外に選ぶ理由が見当たらないのが正直なところです。現在はマツダの新車ラインナップから外れています。
- 中古車価格(カーセンサー):14万円~208 万円
- 新車価格(当時):2,343,600〜2,910,600円
- 燃費:14.8km/L
スバルの7人乗り
エクシーガ(生産終了)
スバルの現行ラインナップで最も車体が大きいのはフォレスターですが、乗車定員は5人。つまり、スバルでは新車で買える7人乗りは存在しません。
ステーションワゴンの使い勝手を追求したエクシーガはすでに生産が終了しました。インプレッサやレヴォーグの影に隠れがちですがじつは人気です。
ただし、アイサイトVer.2なので、安全性能はやや物足りない印象。燃費も良くありません。
ステーションワゴンにしてはシートアレンジが豊富なので、荷物を積んだり仮眠をしたいといったときに活躍してくれます。
個人的にはデザインが好みではありませんが、スバリストなら検討の価値ありでしょう。中古車価格も崩れているので、手に入れやすい車です。
- 中古車価格(カーセンサー):9.8万円~215 万円
- 新車価格(当時):2,754,000円〜
- 燃費:13.2km/L
三菱自動車の7人乗り
- 三菱自動車の7人乗り
- ・アウトランダー PHEV
- ・デリカ D:5
- ・パジェロ(生産終了)
デリカ
デリカも三菱自動車のなかでは長い歴史を持つ車です。ワンボックスカーでありながら、4WDの走破性も持ち合わせている車は、冷静に考えてみると他に競合車がありません。トヨタも日産も悪路走破性を備えている車はいずれもSUVなので。
「悪路走破性があり、アウトドアユースにも役立って、それでいながらファミリーカーとしても楽しみたい」という人に、デリカはぴったりです。
荷室も広く、積載量は十分ですから幅広いフィールドで活躍してくれるはず。
デリカD:5は「サポカーS ワイド」対象車なので、衝突回避支援システムや車線逸脱警報システムなどを搭載しています。その点では長距離ドライブでも安心して運転ができますね。
モデルチェンジを経て、かなり個性と”ドヤ顔”の強いデザインに生まれ変わりました。好き嫌いがハッキリ分かれそうですが、好きな人にはたまらないデザインなのではないでしょうか。
- 新車価格:2,408,400円〜
- 燃費:13.0km/L〜
アウトランダー PHEV

旧モデル(ガソリン車)
シートアレンジが非常に豊富で、2人乗り〜7人乗りまで幅広い車内レイアウトに対応します。いろいろな荷物の積み方ができるので、趣味や家族での遠出にも大活躍してくれるでしょう。
車内の内装も質感は良く、外観も力強くて個人的には好きです。特に、横から見たデザインは往年のレンジローバーを彷彿とさせます。
PHEVなので、充電する場所を選びません。自宅でも外出先でも充電ができます。急速充電なら約38分で80%の充電が可能です。
また、車に電力を貯めておくことができるので、アウトドア(車中泊)や災害時に家電製品を使うこともできます。最大1500Wの出力なので、幅広い電化製品を使用可能です。
「サポカーSワイド」対象車なので、安全装備も申し分なし。同一車線運転支援機能マイパイロット[MI-PILOT]を搭載しているので、高速道路はかなり運転がラクです。渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動発進してくれるので、連休のお出かけもストレスを大幅に軽減してくれます。
ただし、価格は相応に高いので、予算に余裕が欲しいところ。たとえば車中泊で電化製品を使ったりなど、PHEVのメリットを存分に活かせる人でないと、少々もったいない買い物になるかもしれません。
- 新車価格:4,621,100円〜
- 燃費:16.2km/L〜
パジェロ(生産終了)
三菱自動車を牽引するパジェロはすでに生産が終了していますが、タフなSUVとして今でも高い人気があります。中古車市場でも値崩れせず、高い水準をキープしているのが人気の証です。
先進装備は燃費性能は期待できませんが、パジェロの堅牢性と走破性を得たい人におすすめの一台。あとは武骨なデザインですね。ここまで四角い形状の車は、国産車だとトヨタ・ランドクルーザーとスズキ・ジムニーくらいなので貴重な存在です。
状態の良い7人乗りは、中古車でも300万円超になってしまいますが、意外なことに内装の質感は高いので、乗ったときの満足感は得られるはずですよ。
中古で買ってもリセールバリューが高いというのが、パジェロのブランド価値を物語っています。
- 中古車価格(カーセンサー):77万円 ~ 606.9万円
- 新車価格(当時):3,277,800円〜
- 燃費:10.0km/L〜
新車でも安い7人乗りをさらに安く買う方法とは?

ヴォクシー
7人乗りは各メーカーがモデルを揃えていますが、やはり選択肢はせまいのが現実です。どうしても5人乗りのコンパクトカーが主流になっている以上、仕方がありません。
新車は中古車よりも当然値段が張りますから、少しでも安く買う工夫が欠かせません。誰にでもできて効果が高いのは、やはりいま乗っている車を高く売ることです。
ディーラーの下取りはどうしても価格が安くなってしまいますから、商談に行くまでに複数の車買取店に査定してもらい、見積もりを出してもらいましょう。
そうすれば、商談のときに「じつは他の車買取店で高く買い取ってもらえそうなんです」という交渉材料が手に入ります。
誰にでもできる手軽な方法ですから、新車を買う前に必ず査定額をチェックしておきましょう。実際、僕も車の買い替えのときには一括査定を使って買取額をチェックするようにしています。