スマホ決済が増えてきて、財布も薄いほうが良いよなーと思うようになったのをキッカケに、財布を買い替えました。
それが今回紹介する薄型のレザー財布【ポルタフォーリオ ソッティーレ】です。
買ってから半年ほど使っていますので、エイジング(経年変化)などもあわせてレビューします。
ちなみに、この財布はアヤメアンティーコというブランドのもので、茨城県結城市に店舗を構えいます。公式サイトでも購入可能です。
コンパクトなのに収納力がある本革の長財布
- ■ サイズ(外寸)/縦:95mm 横:195mm 厚さ:15mm
- ■ 重量/約180g
- ■ スペック/カードポケット×8 小銭入れ×1 札入れ×2
- ■ 素材/本体・内装:ミネルバリスシオ 日本製
この財布は、わずか15mmしか厚さがありません。
そのため、薄型の長財布を探している人には非常におすすめです。
実際、僕も薄型の長財布が欲しくて、この財布を見つけたときは「欲しかったのはまさにコレ」という感じでした。
非常に薄いので、ジャケットやスーツの胸ポケットに入れても表に響きません。
また、小さなバックにも入るので、仕事でもプライベートでも満足度が高いです。
男性だとポケットに財布を入れることも多いと思いますが、ポケットにも余裕で入ります。
長財布なのに薄型なので、ポケットに入れてもかさばりません。
8枚のカードが収納できる
カードは8枚収納できるのですが、人によっては少ないと感じるかもしれません。
僕は、クレジットカード4枚と保険証・運転免許証を入れているので、合計6枚しか収納していません。
なので、僕のように「必要最低限のカードが収納できればOK」という人にはピッタリだと思います。
反対に、カードやポイントカードを財布にたくさん収納したいという人には物足りないかもしれないですね。
また、カードポケットの幅は十分に余裕があります。財布によってはカードを入れるポケットがキツキツで出し入れしづらいこともあるので、ここは重要なポイントだと思います。
僕はカード以外にも名刺を1枚だけ入れたりしてます。少し大きな名刺サイズでも入るくらいなので、カードの出し入れは非常にスムーズです。
お札入れは二箇所に分かれている
この財布の内部はわりと変わった構造をしていて、お札入れが左右に分かれています。合計2箇所です。
僕は右側に1,000円札、左側に1万円札・5,000円札と領収書を入れています。
”部屋”が分かれているので、整理整頓がしやすいのもこの財布の良いところです。
僕は仕事で領収書を取っておくことが多いので、このような「仕分けしやすい財布」というのが非常に重宝します。
財布の中身を見たときに、お札が何枚入っているのかはもちろんのこと、財布全体を一望できるのも良いんですよね。
中央のコインケースは収納力あり。出し入れもしやすい
財布の中を開くと、中央にコインケースがあります。
このコインケースは非常に大きくて収納力があります。硬貨だったら20枚以上は余裕で入る感じです(あまり入れすぎると財布が分厚くなっちゃいますが)。
また、コインケースは左右にガバっと開くタイプなので、中身が非常に見やすいのも特徴です。
1円玉とか5円玉って取り出しにくいですが、この財布ならどの小銭がどこにあるのか見やすいので、取り出しに苦戦することはほとんどありません。
「レジでお金を払うときにもたつきたくない!」という人にもおすすめできる財布です。
財布の本革はミネルバリスシオを使用。非常になめらかで気持ちいい
この財布は「ミネルバリスシオ」という本革を使っています。
”リスシオ”というのはイアリア語で「なめらか」という意味らしいのですが、その名のとおり財布の表面は非常になめらかな質感です。ずっと触っていたいくらい気持ちいいです(笑)
なめらかではありますが、しっかりとした強度も持ち合わせています。それは、革の部位が大きく関係しているようです。
牛革の中で一番強度の高いショルダー(肩の部分)を使用した革で、オイルをたっぷり含んでおり、しなやかでコシがあることが特徴です。
僕は財布を育てながら長く愛用したいタイプの人間なので、頑丈さというのは重要なポイントです。
自分でお手入れをしながら、大事に財布を使っていきたい人にもおすすめできます。
縫製、トコ処理、コバ処理も丁寧で美しい
この財布は革が美しいだけでなく、縫製や細かい部位の処理も非常に丁寧です。
革の裏面の処理を「トコ処理」と言いますが、財布の内側部分も非常に丁寧に処理がなされています。
表面のレザーも非常になめらかですが、財布の内側部分はトコ処理がされているのでさらになめらかで気持ちいいです。
また、革が重なり合う財布の外周部分を「コバ」と言いますが、コバの処理も非常に丁寧です。
コバの処理が甘いと重なり合った革が分離してきてしまい、強度的にも見た目的にもよろしくありません(安い革財布は処理が甘いことが多いです)。
このような細部にわたる縫製やトコ・コバの処理を見ても、アヤメアンティーコの職人さんの仕事がいかに丁寧なのかがわかります。
薄型でL字型のラウンドファスナーの長財布は珍しい
この財布は長財布のなかでは珍しいL字型のラウンドファスナーです。
L字型にすることで財布を薄くつくることができるのですが、その分だけ収納力が失われます。
【長財布が欲しい人=収納力が欲しい人】というのが一般的な考え方ですから、当然、そういった財布を作ったほうが売れます。それは必然的に、薄型の長財布の種類が少なくなってしまうことを意味します。
そういった意味では、このL字型の薄型長財布というのは貴重な存在です。
僕は「薄型でラウンドファスナーの長財布」という条件で財布を探していたのですが、なかなか見つかりませんでした。このアヤメアンティーコを見つけたときは「ついに出会えたぞ…」という大きな達成感がありましたね(笑)
あと、この財布はファスナーの可動が非常にスムーズで開け閉めが非常にしやすいです。
ファスナーが固いと開閉にストレスがかかりますが、この財布についてはその心配は皆無です。
お札の出し入れに慣れるまで少し時間がかかる
この財布の欠点をいくつかお伝えしたいと思います。
まず最初に、お札の出し入れがしにくいと感じるかもしれません。
この財布はお札入れとカードポケットが面しているため、お札の出し入れをするときにカードに干渉します。
そのため、無意識にお札を入れようとすると、カードのスキマにお札が入ってしまうことがあります。
ただ、これは慣れてくると気にならなくなってきます。というのも、カードに当たらないようにお札を入れる術を身につけるからです(笑)
身につけるといっても、いつのまにか自然とやるようになるという感じですね。
お札を入れるときに、なるべく外側に這わせながら入れるようにすると、カードに当たらずにお札が収納できます。
財布表面のエイジングでカードの跡が付く
薄型の財布なので、カードを複数枚収納すると、財布の表面にカードの凹凸を感じます。
ふつうに使う分には気にならないのですが、このわずかな出っ張りがエイジング(色の変化)に影響してきます。
僕がこの財布を使い始めて半年ほど経ちましたが、財布の表面にカードの跡が付いているのがわかるでしょうか。
このように、カードの凹凸がそのまま表面のエイジングにも表情を与えるのです。
これを経年変化の1つとして楽しめればいいのですが、僕はなるべく均一な色でエイジングさせたいタイプなので、これは少し気がかりです。
「分厚いカードを入れない」「カードの枚数を減らす」「小銭を減らす」といった対策を取れば解決できそうですが、実行するのもなかなかむずかしいので悩ましいです。
ポルタフォーリオ ソッティーレをおすすめしたい人
- ▪ 薄型の長財布を探している人
- ▪ ファスナー付きの長財布が欲しい人
- ▪ カードが8枚収納で足りる人
- ▪ お札入れが2箇所欲しい人
- ▪ 本革のエイジングを楽しみたい人
- ▪ 頑丈で質感の高い財布が欲しい人
