車を手放した結果、散々な目にあったことがあります。
今回は僕が車を手放して失敗したこと、もっとこうすればよかったと思うことを実体験をもとに解説していきます。
そもそもなぜ車を手放したのか?
今から5年前、僕は東京都中野区(最寄り駅の高円寺から徒歩20分のアパート)で1人暮らしをしていました。アルバイトの給料12万円で家賃は7万円。この経済状況で車を所有していました。いま思えば無謀極まりないのですが、当時の僕は車を持つこと以外考えられなかったのです。
毎月の駐車場は1万2,000円でしたので、生活費として使えるのは4万円弱。自炊もせず、ふつうに外食とかしていたので、お金は当然足りません。
貯金も0になり、いよいよ生活がヤバくなってきました。ここでようやく「車を売れば…」という考えに至ります。
僕が車を手放したのは、単純に生活するお金がなかったからです。新卒で就職したものの、嫌になってすぐに仕事を辞めてしまい、そこからアルバイトを転々とする生活…。そのツケが一気に回ってきた感じでした。
さて、車を手放した結果、どうなったのでしょうか?1つずつ解説していきます。
- 車を手放した結果…
- ◎ 32万円という現金が手に入った
- ◎ 駐車場代、税金、保険料などの維持費が節約できた
- ✕ 行動範囲が狭くなり、あまり外に出なくなった
- ✕ 車を手放したことによる喪失感で軽いうつ状態に
- ✕ 車買取店の裏の顔を見てしまった
32万円という現金が手に入った
僕が当時乗っていた車はコンパクトながら車内は快適で過ごしやすく、少し硬めのハンドルフィーリングがすごく気に入っていました。
生活が苦しくなってきたので、やむを得ず売ることになったのですが、買取額は32万円でした。走行距離3万キロ程度で、4年落ちのコンディションでしたので、この金額が妥当なのかどうかは微妙なところ。個人的には50万円ぐらいにはなるだろうと思っていたので、正直落胆しました。
いま振り返ってみると、適当にネットで見つけた業者に頼んで即決してしまったのが良くなかったのかなと思います。今となっては車の一括査定という最強のツールを知っているので、このような失敗は二度としませんが。
とはいえ、とりあえず32万円が手に入ったので、当面の生活は少しラクになりました。そこから一念発起して正社員でWEB制作の仕事に就くことができ(5〜6社の面接を受けた)、貧乏生活からも脱出できたので、車を売ったことが良いキッカケになったのは間違いないです。
駐車場代、税金、保険料などの維持費が節約できた
車を売ったことで32万円が手に入ったわけですが、副次的な効果として維持費を節約できたことも大きかったです。
さきほど説明したとおり、駐車場に毎月12,000円かかっていましたし、自動車税も年間4万円程度かかっていました。さらにガソリン代が毎月3,000円程度、保険料が年間10万円程度(いま思えば高すぎ)発生していたので、それらがすべてカットできたことになります。
車の維持費=固定費なので、節約しようにもできない費用です。つまり、ゴッソリ大元を絶たない限りはお金が消え続けます。
ついつい車を売って手に入った現金にばかり目が行きがちですが、副産物として得られる固定費のカットのほうがじつは重要だったりします。
行動範囲が狭くなり、あまり外に出なくなった
ここからは、車を手放したことによる悪い結果を紹介していきます。
車を手放したことで移動手段が電車に限られてしまうので、行動範囲が劇的に狭くなりました。
車がある頃だったら、遠くの公園とか商業施設にスグ行っていたのですが、車がなくなると出かける気力が萎えてしまいます。住んでいた物件が駅から20分と遠かったので、「駅まで歩くのが面倒」というしょうもない理由なのですが…。
たとえば、郊外のアウトレットモールとか駅から遠い場所にある観光スポットなど「車でしか行けないような場所」には行けなくなるのが、個人的にはけっこう苦痛でした。
それと、車を手放した結果、観葉植物や家具などの大きな買い物を自分で運べなくなります。これによる「無力感」はハンパなく感じました。
車を手放したことによる喪失感で軽いうつ状態に
車を持っていたころは、休日になると積極的に出かけていました。単純に車が好きだし、行ったことのない東京の道路を走るのがとても好きでした。初めて行く道って、本当に楽しいんですよね。特に東京都内だと、行く先々で名所を目の当たりにできるので、車を走らせているだけでもワクワクします。
そんな人間が車を手放すとどうなるか?ずばり、とてつもない喪失感に苛まれます。
車があればできたことが一気にできなくなるので、喪失感・無力感みたいなものが押し寄せてくるんですよね。「車がある頃は楽しかったな…」という懐古主義みたいな感じになったりして、とにかくツラかったです。
外に出かける回数が劇的に減ってしまったせいか、軽いうつ状態に陥っていたと思います。
「車を持てない生活しか送れないなんて、自分はダメ人間だな…」と自分を責めることも多々あったので、いま思えばわりと追い込まれていました。
車買取店の裏の顔を見てしまった
あまり思い出したくない話なのですが、酷い車買取業者に出会ってしまったことがあります。
最初に査定を依頼した業者さんに、自宅の駐車場まで来てもらいました。
業者の人は最初は笑顔で明るくやさしい好青年だったのですが、僕が「査定額だけ知りたい」と申し出た瞬間に態度が豹変。一気に表情が険しくなり「こっちも遊びでやってるんじゃないんだよ!」とキレ始めたのです。こいつやべーと心の中で思っていたら、何も言わずに去っていきました…。全部実話です(笑)
この体験をして思ったことは、車買取店には本当に当たりハズレがあるから、1店舗だけで決めないほうがいいということです。結局、2つ目の業者さんに来てもらったのですが、その人は最後まで丁寧で信頼できる感じだったので、売却を決意しました。
さきほどもチラッと説明しましたが、いまは1回の申し込みでまとめて5社以上を比較できる一括査定があるので、これを使うべきです。車が効率的に高く売れるので、使わない手はないと思います。
結局、車は手放したほうがいいのか?
結論をお伝えすると、「車を維持する経済的な余裕がある」「車が好きだ」という人はむやみに手放さないほうがいいです。
反対に「生活がキツい」「車に愛着がなくなった」という人は、売却を検討したほうが良いと思います。
それでも決められないという人は、とりあえず車の査定額を見てから決断するのもおすすめです。
車の一括査定では、業者に見てもらう前にネット上でおおまかな概算額を知ることができます。その金額を見て、高く売れそうなら手放す。微妙ならそのまま乗り続けるという判断材料になります。