フランスのシトロエンは、古くから個性的な車を作るメーカーとして知られていますが、同時に壊れやすいというイメージも定着しているようです。
そこで、シトロエンは故障しやすいのか、故障した場合の修理費用の目安はどれくらいなのかを検証してみました。
シトロエンが壊れやすいイメージは、過去のものになりつつある
シトロエンが壊れやすいというイメージは、昔のシトロエン車に採用されていた「ハイドロニューマチック・サスペンション」により作られたものです。
一般的な金属バネを使ったサスペンションと異なり、ガスとオイルを用いた複雑な構造だったので、故障が少なくありませんでした。
また、故障した場合の修理費用も高額だったので、シトロエンは維持費のかかる車としても有名だったのです。
しかし、いま新車で買えるシトロエン車は、すべて普通の金属バネを採用しているので、足回りの故障の心配をする必要はなくなりました。
また、エンジンの信頼性も昔と比べるとずっと高まっていますし、トランスミッションも信頼性の高い日本製やドイツ製などを搭載しているので、故障の心配はほとんどなくなっています。
ただ、電装品の信頼性は日本車よりも劣るので、小さなトラブルはどうしても発生します。
とはいえ、アメ車やほかの欧州車も同じようなものなので、特にシトロエンの電装品だけが壊れやすいというわけではありません。
シトロエンの現行車種が、実際に壊れやすい車ではなくなったことを検証
続いて、シトロエンの現行車種が実際に壊れやすい車ではなくなったことを検証するため、ユーザーの声を拾ってみました。
「シトロエンC3」のユーザーの声は?
まず、シトロエンの入門コンパトカー「C3」のユーザーの故障に関する声には、以下のものがありました。
- ・タッチスクリーンが壊れやすい。壊れると何の操作もできなくなので困る
- ・何かの警告音が鳴ったが、特に問題は起きなかった
シトロエンC3は、現行型の輸入が開始されてから日が浅いこともありますが、故障に関する報告はこのくらいです。
タッチスクリーンのような先進的な電装品は、日本車と比べると不安要素が残りますが、それ以外は初期不良の報告もありません。
先代型のC3の故障に関しても調査しましたが、特に故障は起きていないというユーザーがほとんどでした。
C3に関しては、不安感を抱かずに乗ることができるでしょう。
「シトロエンC4」のユーザーの声は?
次に、C3よりも一クラス上に位置する「C4」のユーザーの故障に関する声を拾ってみました。
- ・急に40km/h以上のスピードが出なくなったが、すぐに自然復旧した
- ・たまにエンジンがかからないことがあるが、5分ほど放置して再度トライするとかかる
- ・マニュアルモードで走行中、しばしばギア抜けが起きる
現行型C3よりも販売されている期間がずっと長く、販売台数も多いC4ですが、故障に関する報告はこのくらいなので、信頼性は決して低くありません。
「シトロエンC4ピカソ」のユーザーの声は?
続いて、シトロエンのミニバン「C4ピカソ」のユーザーの故障に関する声を拾ってみました。
- ・タッチスクリーンが一旦消えたが、エンジンを再始動したら復旧した
- ・ヘッドランプ・レベライザーのスイッチが故障した
C4ピカソの故障報告はこれくらいしかないので、信頼性はなかなか高いようです。
シトロエンは、現行車種に限れば決して壊れやすい車ではない!
これまでの検証結果から分かるように、シトロエンの現行車種は、動けなくなってしまうような大きな故障は起きていません。
また、故障が起きても自然に復旧してしまうケースも多いので、比較的安心して乗れることは間違いないでしょう。
したがって、「シトロエン=壊れやすい」というイメージは過去のものになった、と結論づけられます。
シトロエンの修理費用の目安は?
次に、シトロエンの修理費用の目安を検証します。
これまでの検証で、シトロエンの現行車種には大きな故障はほとんどないことが分かりました。
故障が少ないということは、修理費用もあまりかからない、ということになります。
ただ、シトロエンに7年、10年と長く乗り続けて走行距離が伸びれば、経年劣化にともなう故障も出始めるはずです。
故障を直すために、エンジンの部品や電装品などを交換する場合は、部品代は国産車と比べると2~3割以上は高いようです。
しかし、ほかの輸入車と比べて特にシトロエンが割高というわけではありません。
シトロエンは、思いのほか安心して乗れる
シトロエンは、決して壊れやすいわけではなく、万が一故障が起きても修理費用が高すぎて困るほどではないので、思いのほか安心して乗れます。
国産車の信頼性や維持費の安さには一歩をゆずるとしても、ルノーやフィアット、フォルクスワーゲンといったほかの欧州車には劣りません。
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