車は便利な乗り物ですが、やはり維持費には多くのお金がかかります。
あまりの維持費の高さに「もっと節約しないと!」と思い立つ人も多いのではないでしょうか。
車を持つと、保険代や駐車代、ガソリン代だってバカになりません。
車の維持費に悩むあなたに知って欲しい「車の維持費を節約する方法と6つのメリット」を紹介します。
これだけある!車の維持費にかかるお金
車の維持費とひとくにいっても、その種類はさまざまです。
金額の大きいものから小さいものまであるので、何となく節約するのでは大きな効果は見込めません。
ここでは節約する上で欠かせない6つの維持について見ていきましょう。
- ①自動車保険
- ②自動車税
- ③燃料代(ガソリン代)
- ④駐車場代
- ⑤車検代
- ⑥その他諸費用
自動車保険の見直しなくして、維持費は節約できない
車の維持費を考えるうえで、真っ先に見直したいのが自動車保険です。
車の保険といえば、多くの人が損害保険会社の自動車保険を思い浮かべるかと思います。
しかし、自動車保険を考えるときには「自賠責保険」と「任意保険」のちがいをしっかり区別しましょう。
自賠責保険は車を持っている以上、節約はできない
自賠責保険は強制保険とも言われ、車を持つ人すべてに加入が義務付けられています。
この自賠責保険の保険料は普通車の場合、12ヶ月で16,350円かかります。
これは法律で定められている金額で、車検を受けるとき一緒に支払う仕組みになっています。
任意保険のムダは多い!必ず毎年見直そう
任意保険は文字通り、加入する・加入しないを個人で自由に決める保険のことです。
任意の自動車保険にはさまざまパターンがあり、対人賠償保険や車両保険などさまざまです。
資料によれば、自動車保険の任意保険料は普通車で年間平均76,915円の費用かかっています。
等級や契約者(被保険者)の年齢などによって変動するので、必ず毎年見直すようにしてください。
保険料が年間10万円を超える人は見直し効果が大きい
自動車保険だけでも、見直すことで大きな節約効果を得ることができます。
さきほどの例で計算すると、自賠責保険と任意保険を合計すると年間で93,264円。1ヶ月あたり7,772円になります。
車を持つ人のなかには任意保険に加入していない人もいますが、無保険状態で事故を起こすと高額な賠償金が発生し、取り返しがつかない事態となります。
任意保険は絶対に加入すべきですので、プラン内容をよく検討してみてください。
ズバリ、自動車税を節約したいなら軽自動車に買い替えを!
車を持っている人にとって大きな負担になるのが自動車税です。
この自動車税は、
- ・自動車税
- ・重量税
- ・取得税
以上の3つに分類されます。このうち最も重要なのは「自動車税」です。
排気量が少ない車に買い替えれば自動車税を劇的に安くなる
「自動車税」は車の排気量によって税額が変わる税金です。
排気量とは、いわば車のエンジン性能を表す項目で、大きいほど加速が良かったりスピードが出ます。
乗用車の自動車税(年額) | 2019年9月30日以前の新車登録 | 2019年10月1日以降の新車登録 |
---|---|---|
1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超 1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1.5リットル超 2リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2リットル超 2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2.5リットル超 3リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3リットル超 3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3.5リットル超 4リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4リットル超 4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4.5リットル超 6リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6リットル超 | 111,000円 | 111,000円 |
自動車税の税額は、排気量に比例して大きくなるので、排気量が最も少ない軽自動車税は税額が相当低くなっています。
一般的な2,000ccの普通車だと、自動車税は年間で39,500円。
一方の軽自動車は定額なので年間で7,200円(平成27年4月1日以降に新車購入した場合は10,800円に増税されます)
カンタンに言ってしまえば、車の維持費を節約したければ軽自動車(あるいは排気量が少ない車)に買い替えましょう。
排気量が少ない車は、自動車保険料も安くなることがほとんどなので節約の相乗効果を期待できます。
重量税と取得税はそこまで意識する必要なし
「重量税」は車の重量に応じて税額が変わる税金で、重さによってかかる費用が分かれます。
「取得税」は車を買った時にかかる税金のことで、新車・中古車どちらでも払う必要があります。
なお2015年10月より、自動車取得税は廃止されることが決まりました。
排気量によって変わる自動車税よりは重要度は下がるので、意識する必要はあまりありません。
ガソリン代は”車種”と”運転の仕方”に大きく左右される
車を乗る回数にもよりますが、車のガソリン代も大きな負担になります。
保険スクエアbang!自動車保険の「自動車の維持費に関する意識調査」によれば、ガソリン自動車の1ヶ月あたりの平均額は13,382円。
原油価格の上昇・下落によってガソリン価格は大きく変動するので、節約をしづらいのは事実です。
とはいえ、車に乗るすべての人にとってガソリン代は密接に関わる費用でもあります。
ガソリン代は大きく以下の2つによって決まってきます。
- ・車種ごとの燃費性能
- ・運転の仕方
ガソリン代を安くするなら、低燃費車かディーゼル車がベスト
ガソリン代はおもに、車種ごとの燃費性能によるところが大きくなります。
最近はプリウスやアクアに代表される低燃費車に人気が集まっています。
手っ取り早く車の維持費を節約したいのであれば、こうした低燃費車に乗り換えるのがベストです。
こうした人気車を選びたくないのであれば、ディーゼルエンジン車を検討しましょう。
ディーゼルエンジン車は軽油を燃料とする車で、リッターあたりの費用を安く抑えることが可能です。
急ブレーキ、急発進をやめるだけで燃料費は30%以上安くなる
車種以外にも、ガソリン代を節約する方法はあります。それは、ひとことで言えば「安全運転」です。
急発進や急ブレーキは安全面で良くないばかりでなく、車にも負担をかける行為です。
運転の仕方を変えるだけで、燃料費が30%以上良くなるので、ガソリン代を節約したい人は実践しましょう。
駐車場代の節約は難しいものの、効果は絶大
車の保管にかかる費用として避けられないのが駐車場代です。
持ち家や地方在住の場合は気にならないでしょうが、都心や市街地でも車の駐車場代は非常に大きな負担になります。
駐車場代の費用はなかなか節約がむずかしいです。しかし、都心であればあるほど効果は大きなります。
都心の駐車場代は節約家の大きな悩み
駐車場代は言うまでもなく土地の値段がモロに反映されます。
都道府県別の月極駐車場代の平均は最も高いのが大阪府で37,907円。東京都は36,491円です。
反対に最も安いのが長崎県で3,406円なので、価格差はなんと34,501円。
駐車場代が安いエリアに引っ越しができればいいのですが、必ずしもそうもいかないのが難点です。
都内の維持費の高さは駐車場代にあるといっても過言ではありません。
手放すのが最善?思い切って車を売却する方法もある
地方在住の方はともかく、都心に住んでいる人はライフスタイルを見なおして一刻も早く車の生活を改善するべきです。
車を手放すだけで毎月3万円以上のお金が節約できます。
車は本当に必要か?電車やタクシー、自転車移動に切り替えられないか?
車の維持費をバッサリ節約したい人は、車を手放すことも検討すべきかもしれません。

車検代はすべての車に等しくかかる維持費
新車の場合は購入後3年で車検が必要で、そのあとは2年に1回のペースで車検が必要になります。
車検代の相場は車種によってまちまちですが、1トン以下の車であれば最低でも7万円以上の出費は避けられません。
車検を通していない車は違反になるので、絶対に削ることのできない費用です。
車検場によっては、「ワンデー車検」といったお手軽車検を用意していることがあります。
車種によっては5万円程度で車検を受けることができます。
ただし、車のメンテナンスという面から見るとあまりオススメしません。なぜなら、極端に安い車検は最低限の法律で決められた最低限のチェックしか行われず、部品の交換などは一切ないからです。
車検をしたからといって車がメンテナンスされるわけではないので、長い目で見ると車にとって良くありません。事故や故障で、余計な出費が発生することも考えられます。
必要以上に価格の高い車検を受ける必要はありませんが、安すぎる車検はリスクがあることも知っておきましょう。
車にかかる諸費用もバカにできない
ここまで紹介した以外にも、車を持つことで必要になる維持費はたくさんあります。
たとえば、
- ・車内用のカー用品
- ・ホイールやタイヤ
- ・カスタム用のパーツ
- ・高速道路料金
たとえば、車内で使うカー用品やホイール・タイヤ、カスタム用のパーツなどです。
車のカスタムパーツなどは、こだわる人にとっては欠かせないアイテムかもしれません。ちょっとしたカスタムを加えることで、想像以上のお金がかかります。
また、移動手段として止むを得ませんが高速道路料金も費用に入ります。
どこに行くにしても車はガソリン代がつきまといますので、高速料金+ガソリン代によって大きな費用負担になります。
ほとんどの場合、電車や飛行機を使ったほうが節約になりますし、時間を有効活用することもできます。
車以外の移動手段を使うことができれば、車の維持費を節約することにつながるでしょう。
車を手放して、カーシェアリングを使うことで維持費を抑えることもできます。
車を手放すとどうなる?自由に使えるお金を計算してみた
ここまで車の維持費を項目別に紹介してきました
ご覧いただいたように、これだけたくさんの費用がかかっているわけなので、車を手放すと自由に使えるお金は大きく増えます。
ガソリン代と保険料のカットで毎月2万円
ガソリン代が月13,000円、保険代に月7,000万円かかっていたとすれば毎月2万円を自由に使えるようになります。
車検代のカットで年間6万円
車検代を2年に1回で計算してみましょう。
約12万円の車検代で計算すると年間で6万円の節約が可能になります。
自動車税のカットで毎年3万円節約
毎年5月には自動車税が待ち受けています。
1,000cc以下であっても29,500円もの自動車税を支払わなくてはいけません。
こうした車の維持費は普段から車を使っている人にとっては必要経費かもしれません。
ただ、車を土日しか乗らない人にとっては手放す価値は充分にあります。
ケース・バイ・ケースですが、年間にすると約36万円が節約できます。
ちょっとした贅沢な旅行であれば充分に楽しめますし、自分がやりたいと思っていた趣味に挑戦するのもいいですよね。
車を手放して手に入る”健康”も見逃せない
車が当たり前の生活をしていると、自宅から歩いていける距離であっても車に乗ってしまいがちです。
これが毎日のように続けば燃料代もバカになりませんし、何より健康にとって害悪です。
車は1回の運転で長い距離を走ったほうが燃費が良くなります。こうした車の特性からみても、近距離の車利用はオススメできません。
- 「歩くの面倒だからちょっとスーパーまで車で…」
- 「雨だから近いけど車で買い物…」
歩いて行ける距離であれば車は使わない。
余談ですが、最近の研究ではランニングよりも時速4キロ程度の散歩が最も健康に良いということが証明されています。
車を手放すことで、ちょっとした運動をする機会も増えるので体にとっては嬉しいことばかり。
また、歩くことでふだん目にしていなかった景色や意外なお店を発見できるかもしれません。
車を手放すことで浮いた維持費の分で美味しいお店に行ってもいいですよね。
車を手放すなら一括査定で買取額を比較しよう
もし車の維持費をカットするために売却するのであれば、必ずいろいろな業者に査定を受けて下さい。
なぜなら、査定業者によって金額がバラバラで、どこで売るかによって手に入る金額が変わってくるからです。
1軒ずつお店をまわるのもいいですが、手間がかかりすぎます。ですから、インターネットの無料一括査定でサクッと比較しましょう。
せっかく車の維持費をカットするのですから、車を売るときの買取額で得することにもこだわりたいですよね。