家族みんなで出かけるなら、やはりファミリーカーが便利です。
僕も小さい頃に経験したことがあるんですが、子どもってセダンとかよりも大きなファミリーカーが好きなんですよね(僕が小さい頃、父がデリカに乗ってました)。
もちろん、「ファミリーカー」という定義は明確ではないので、コンパクトカーでも室内が広ければファミリーカーとも呼べるでしょう。
さて、僕の実際の経験をもとに「おすすめのファミリーカー」を紹介しつつ、人気車種もピックアップしてみました。

ファミリカーに必要な機能はたくさんある
人気のあるファミリーカーには、必要な装備がきちんと付いていることがほとんどです。
ファミリカーに欲しい機能は人によってさまざまでしょうが、選ぶときに検討したい項目を紹介します。
- ファミリーカーに欲しい機能・条件
- ・スライド式電動ドア
- ・車の地上高が低い
- ・シートアレンジが豊富にできる
- ・荷物がたくさん積める
- ・運転がしやすい
- ・燃費が良い
スライド式電動ドアは子育ての強い味方

出典:スズキ公式サイト
荷物の出し入れはもちろん、子どもを乗せたり降ろしたりといった動作はけっこう大変なもの。
そんなときに、スライド式電動ドアは非常に便利です。
スライド式ドア自体はそもそも重いことが多いので、開け閉めの負担を軽減することができます。
荷物の出し入れ、子どもやお年寄りの乗り降りを考えた場合も、やはりスライドドアのほうが利便性は高いですよね。開口部も広いですから。
最近はピラーレス(中央の柱がない)スライドドアも増えていまして、衝突安全を保ちながら開口部の広い車が増えています。
あとは、ボタン1つで開け閉めできるのも大きな魅力です。
最近はリモコン式のタイプも増えているので、少し離れたところからでもドアを開けることができます。
さらに、運転席にスライドドアの開閉ボタンが付いていると、車から降りずに開け閉めできます。
ちなみに、スライドドアは閉まっている最中に物が触れると自動で停止する安全機能が備わっています。子どもが誤って挟まってしまうこともないので安心です。
こうしたスライド式電動ドアはファミリカーに欠かせない機能と言えそうです。
スライドドアを最優先にするのであれば、良くも悪くもセダンやSUVはファミリーカーの候補から消えることになります。

車の高さ(最低地上高)は低いほうがラク

画像:umako-e46.blog
家族に子どもや高齢者がいる場合には乗せたり降ろしたりはひと苦労です。ですから、車の床は地上から低いほうが便利です。いわゆる最低地上高(ロードクリアランス)が低い車種をおすすめします。
最低地上高とは、車の一番低いところと地面の間隔をいいます(上記の画像がわかりやすいです)。
最低地上高が低いと、悪路走破性は下がってしまうのですが(極端な例だと、岩場とかは走れないので)、乗り降りや荷物の出し入れがしやすいというメリットがあります。
小さい子どもがいる場合ベビーカーを積むことも多いですし、家族でキャンプに行くときにはたくさんの荷物を積み下ろしすることになります。そんなときでも、最低地上高が低いと荷物を出し入れするのがとても楽です。
シートアレンジで楽しみが広がる
車内のシートアレンジが多彩だと、それだけいろいろな使い方を楽しめます。
たとえばシートがフルフラットになれば、ちょっとした仮眠や車中泊をすることもできます。車体サイズと人数にもよりますが、家族みんなでキャンプ→車中泊ができたら最高ですよね。
また、後部座席を動かして荷室を広く使えればアウトドアグッズを運ぶのにも役立ちます。キャンプ用品は形が歪なものが意外と多いので、荷室が広いほうが運びやすいというメリットも。
それ以外にも、ちょっとした休憩のときに食事をとることもできます。
また、シートを向かい合わせにできると、家族団らんの時間を車のなかで過ごすことも可能です。
ちなみに僕が子どもの頃に乗っていた三菱・デリカは、シートアレンジが多様でした。出かける用途に合わせてアレンジができたので、めちゃくちゃワクワクしたのを今でも思い出します。
シートアレンジが豊富で車中泊などができると、災害時などにも車が避難先として機能してくれます。
荷物がたくさん積める

出典:プジョー公式サイト
家族で出かけたり、子どもを乗せて買い物に行くときは、買い物バッグやベビーカーなど荷物が多くなりますよね。
車内の荷物スペースが広ければ、思うままに出し入れができます。
さきほどのシートアレンジとも関係してきますが、家族で出かけるときの選択肢を考えると、荷室空間の広さは重視したいところです。
家族でアウトドアに出かけることもあるかと思います。アウトドアは荷物も多くなりますし、大人数で出かけるならなおのことです。
荷物や人をたくさん乗せることができるというのは、ファミリーカーに欠かせないポイントです。
余談ですが、僕は車を物置部屋として使っていたこともありました。
以前住んでいたアパートは部屋が狭かったんですが、車のスペースを活用してアウトドアグッズはすべて車に積みっぱなし。
アウトドアに出かけるときもそのまま行けるし、なにより自宅が広く使えるのは大きなメリットです。
なので、部屋がせまくて困ってるという人は、大きめの車を買って倉庫として考えてみるのもおすすめです(笑)
毎日使うなら運転しやすい車を

画像:スズキ公式サイト
ファミリカーとして使う場合には、平日にお母さんが運転することも多いはず。
毎日使うのであれば、できるだけ運転しやすい車を選びたいですね。
「小回りが効く」、「バックモニターが搭載している」など、気を遣うことなく運転ができる車はファミリーカーに欲しい性能です。
女性が運転しやすい車というのも、ファミリーカーとして重要な要素です。夫婦がどちらも運転できる車だと、遠出で運転に疲れたときや万が一の緊急事態でも交代できるので安心感があります。
最近は自動ブレーキをはじめとする安全装備や、半自動運転技術を搭載したファミリーカーも増えています。

短い距離でも燃費が良い車を選ぼう
車は長い距離を走ったほうが燃費が良くなると言われています。
たとえば、旅行で高速道路を長い距離走るほうがエンジンにやさしいので燃費が良くなるわけです。
でも平日にお母さんが運転する場合には、幼稚園や保育園の送り迎え、スーパーへの買い物になど短い距離が多くなることでしょう。
そうなると、エンジンを付けたり切ったりを繰り返すことになります。つまり、どうしても燃費が悪い乗り方にならざるをえません。
短い距離を頻繁に乗るからこそ、燃費性能にはこだわりたいところ。
まだまだガソリン車よりハイブリッドカーのほうが値段が高いので、トータルコストを考える必要はありますが、ガソリン車でも燃費の良いエコカーは増えていますし、最近はハイブリッドカーの選択肢(車種)も非常に増えてきました。
「短い距離でも燃費がいい車」というのも、ファミリーカー選びには大切な視点です。
おしゃれも忘れたくない
ファミリーカーを選ぶとなると、ついついデザイン性などが二の次になってしまいがちです。
家族にすべてを捧げるのは素晴らしいことだとは思いますが、少しくらい「自分本位なおしゃれ」を車に求めないと、飽きが来るのも早いです。
なので、「ファミリーカーでありながらデザイン性も高いおしゃれな車種」という目線で車を選べば、奥さんはもちろん旦那さんも満足できる車に長く乗れるようになると思います。
ファミリーカーとは少しジャンルは異なりますが、おしゃれな車種については以下の記事でくわしく解説しています。

ライフスタイルに合わせて車を選ぶ方法もある
ここまでは日常で使う場面を想定して考えてきました。
じつはそれ以外にも、車の選び方にはいくつかパターンがあります。
- 車を選ぶときのポイント
- ・子育てに便利な車が欲しい
- ・夫婦で楽しめる車が欲しい
- ・軽自動車で維持費を抑えたい
- ・休日の買い物にしか車は使わない
- ・祖父母も連れて旅行に行ける車が良い
- ・とにかく安くてお金がかからない車が良い
どんな車を選べばいいか悩んでいるときは、こういった視点で車を選んでみると、納得のいく車選びができるようになりますよ。
具体的にいうと「ふだん車を使っていて、こういう場面で不便を感じた」というのがあれば、それを解決できるような車を選ぶと失敗が減らせます。
たとえば、家族4人でキャンプに出かけようとしていたけど、実際に荷物を積んでみたら入り切らずに断念したとします。この場合、いま乗っている車よりもサイズの大きいファミリーカーに買い替えるべきでしょう。
反対に、「大きいファミリーカーを買ったけど、全然使う機会がない…」というケースもあると思います。その場合、ファミリーカーではなくコンパクトカーを選んでも十分事足りる可能性があります。
細かい車の性能をみることも大事ですが、自分の家族のライフスタイルを中心に考えてみることで、より満足のいくファミリーカーが見つかるはずです。

3人家族なら軽自動車という選択肢も
ここからは、おすすめのファミリーカーを具体的に見ていきましょう。
まず、家族が3人であれば、軽自動車にするというのもアリです。
軽自動車は何よりも維持費が安い。僕はボルボV60→ホンダN-BOXに買い替えましたが、ガソリン代や自動車税にかかる維持費が驚くほど安くなりました。
そして軽自動車でしか味わえない「小回りの良さ」も見逃せません。運転が苦手な人でも、軽自動車なら苦手意識を大幅に軽減できるはずです。
また「軽自動車だと室内空間が狭いのでは?」と思われるかもしれませんが、いまの軽自動車は室内が広いハイトタイプ(軽ハイトワゴン)が続々と発売されています。
数年後に子どもが増えたとしても、軽ハイトワゴンなら十分に対応できます。
- ・ホンダ「N-BOX」
- ・スズキ「ハスラー」
- ・ダイハツ「ウェイク」

出典:ホンダ公式サイト
ただし、普通車にくらべると安全性の面では劣ります。軽量化を図っていることもあり、どうしても衝突安全性能では普通車に劣るからです。
ホンダN-BOXを筆頭に、自動ブレーキなどが標準装備され始めていますが、僕の個人的な意見を言わせてもらうと、ファミリーカーとして乗るのであれば安全装備には妥協しないほうが良いです。
というのも、いくら自動ブレーキなどの予防安全が充実しても、他の車にぶつかられたときの衝突安全には限界があるからです。軽自動車は軽量化を図っている分、衝突安全性には不安が残ります。
どんなに自分が安全運転をしていても、周りの車に突っ込まれたらどうしようもありません。自分の身は自分で守るという意味でも、衝突安全の高さは意識したいところです。
そう考えると、万が一のときに家族を守ってくれる車に乗ったほうが安心感が高まります。長い距離の運転が多かったり、子どもの安全を重要視したいという人には普通車を選んだほうがいいでしょう。

コンパクトでも、家族に使いやすい車はある
少しゆとりのあるファミリーカーを選びたい。そういった方はコンパクトカーがおすすめ。
コンパクトカーはメーカー各社が力を入れていることもあり、燃費が抜群な上に価格を安く設定している車種が多くなっています。
毎日乗るにもいいですし、ちょっとした旅行も楽しめる車です。
- ・日産「ノート」
- ・ホンダ「フィット」
- ・ホンダ「フリード」
- ・トヨタ「アクア」
- ・マツダ「アクセラ」(MAZDA3)
これらの車種は並列関係が強いですが、ホンダ・フリードに関しては他の車種よりも車内が広めに作られています。
実際、4人家族でフリードに乗っているケースは非常に多いため、国産車ファミリーカーの代表格といっても過言ではありません。
ハイブリッド車の設定もありますから、車両価格が高くなる欠点はありますが、ガソリン代を節約したい人にもおすすめできます。
両親の家族も乗せるならミニバンがおすすめ
家族みんなで出かけることが多いなら、もう少し大きめの車を選びたいところです。
特に祖父母や両親家族と出かけるのであれば、ミニバンを検討してみましょう。
それなりに年齢を重ねると、親世代の送迎や介護などで親を乗せる機会も増えてきます。
僕も以前、祖父の病院の送り迎えをしていた時期がありましたが、コンパクトカーでの乗り降りに不便を感じました。そういうときは、やはり「大きくて最低地上高が低い車って便利だな」と思います。
ミニバンなら室内空間は抜群に広いですし、3列シートでゆとりのある車内を楽しめます。
家族を乗せることがあまりない人であっても、ミニバンはアウトドアで大活躍する車なので、外遊びの可能性が広がります。
シートアレンジを工夫すれば、後席がゆったりくつろげる空間として活用することもできます。
ミニバンであってもハイブリッドタイプの車が発売されているので、燃費性能も高くなっています。
- ・ホンダ「ステップワゴン」
- ・日産「セレナ」
- ・トヨタ「アルファード」
- ・トヨタ「ヴェルファイア」
- ・メルセデスベンツ「Vクラス」
このうち、価格や使い勝手などファミリカーとしてコスパが良いのは日産セレナです。
セレナは自動運転技術であるプロパイロットを搭載し、安全面では申し分ありません。
アルファードやヴェルファイアは内装や装備も優れていますが、いかんせん価格が高めですので。
車の選び方を変えれば、家族の楽しみがもっと広がる
ここまで性能別、ライフスタイル別にファミリーカーをご紹介しました。
エコな車を選ぶことで、維持費が安くなり、家族で遊ぶ予算も少しアップしますよね。
ただし、予算をしっかり用意しないと満足の行く車を選ぶのもむずかしくなります。少ない予算では、どうしても妥協するしかないからです。
ですから、もしファミリーカーへの買い替えを検討しているのであれば、いまあなたが乗っている車を少しでも高く売却しましょう。
そうすれば、次の車選びの予算に余裕が生まれます。
購入予算が増えると選べるファミリカーの幅も広がりますし、1つ上のグレードを買うこともできますね。
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