「車を買い替えたいけど、妻や家族が反対している…」
これってよく聞く話なんですが、本人からしてみれば切実な問題なんですよね。
私も「車買い替えたい熱」が高まって、どう考えても買い替えないと気がすまない状態のときに家族に反対されて断念した経験があります。ツラかった…。
でも、そこからいろいろと試行錯誤していくうちに、自分が車を買い替えたいと思うタイミングで家族を説得し、僕の思い通りに車を買えるようになりました。
ここに至るまでに、僕がなにをしたのか?車の買い替えを説得するのに有効な方法とアイデアをご紹介します。
なにが説得を難しくしているのか?
先ほど説明したように、買い替えの説得がむずかしくなる理由のほとんどは費用の問題です。
最も多いのは妻が車の買い替えに反対しているケースでしょう。あるいは、両親が反対によって買い替えに二の足を踏むこともあります。
たとえば子どもができたので少し大きめの車に買い替えたい場合。妻は「いまの車で十分」と言うかもしれません。この「いまの車で十分」という言葉には、「そんなお金の余裕はない」という意味が含まれています。
「いまの家計状態ではとても買い替えなんてできない」という意見については、反論のしようがないですよね。
しかし、裏を返せば資金面の問題さえクリアできれば、相手を説得することはむずかしくないということです。
そのためには、まず以下の2点を整理しておきましょう。
- ① 維持費はどれくらい変わるのか?
- (安くなるのか、高くなるのか具体的に)
- ② 買い替えるのにお金はいくら必要なのか?
車の買い替えでいくらかかるのか、お金が毎月いくら必要なのかをしっかり計算して相手に示す必要があります。
① 毎月の維持費が安くなることをネタに相手に説得しよう
上手く説得ができないのは、表面的な理由で正当化しようとしているからです。
- 「家族が増えたんだから、買い替えは必要でしょ?」
- 「車通勤になったから、燃費の良い車に買い替えるべきなんだよ」
もちろん、こういった理由は大切です。話のきっかけとしては欠かせないものだからです。しかし、問題はその次の段階をきちんと提示できるかどうかにあります。
次の段階、それは繰り返し述べている「資金」の話です。
いまの車を維持する費用と、あたらしく買い替える車にかかる費用をまずきちんと比較して提示することが大切です。
面倒に感じるかもしれませんが、具体的な数値(金額)を計算して、それを見せることで相手を納得させることができるようになります。
ガソリン代、自動車税、保険料…いくら安くなる?
車を買い替えることで節約できる費用を具体的に提示できると、説得しやすくなります。
たとえば、車の維持費として目の敵にされやすい以下の項目は重要です。
- ・ガソリン代
- ・自動車税
- ・自動車保険料
たとえば低燃費の車に買い替えたいと思っているのであれば、毎月のガソリン代がいくら節約できるのか?自動車税は年間でいくら節約できるのか?自動車保険はいくら安くなるのか?
具体的な費用で話をすれば、説得力はグッと高まります。
いまだけでなく、将来の姿を見せてあげる。説得をする上では重要な考え方です。
いまよりも維持費が安くなることがわかれば、むしろ買い替えないと損になることだってあります。
どんなに長く乗ったとしても、車はいずれ買い替える必要が出てきます。そのときに車の価値がゼロだと、下取り査定が0円にしかならないかもしれません。
そういった視点で説得をすると、相手に理解してもらいやすくなるはずです。

② 買い替え費用をきちんと準備できることを立証する
買い替えた後の費用の話のほかにも、説得する上で欠かせないことがあります。それは、買い替えにかかる費用の問題です。わかりやすくいえば、車の購入代金です。
新しい車に買い替えるには相当な金額が必要になります。反対している側からすれば「そんなお金どこにあるの?」と言いたいところでしょう。
そのお金の根拠を示すことがもう1つのステップです。
余裕資金が貯まっていれば、話は早いですが、必ずしもそんな状況とは限りません。では、どうすればいいのでしょうか?
いまの車がいくらで売却できるのか?
方法の1つとしては「いまの車がこれだけの高値で売れる」というのを示すことです。つまり、いま乗っている車を売ったお金で、新しい車の代金負担は減らすことができることを教えてあげればいいのです。
そう言うと相手は「いまの車を乗り続けたほうがお得でしょう」と言うかもしれません。しかし、さきほど説明したように将来買い替えるときに車の価値がゼロだと、損をすることもあります。
車は永遠に乗ることはできません。いつかは買い替えるときがやってきます。
いまの車の価値が高いときに買い替えてしまったほうが、トータルではお得になることがあるわけです。
ですから、いまの車がどれくらいの相場で売れるのかを知っておく必要があります。あらかじめて一括査定を活用して、さまざまな業者に見積りをとっておくのがおすすめです。
いま乗っている車が高く売れれば説得は意外とカンタン
実際に見積りをとってみないと体感できないことですが、予想以上の高値で売れることはザラにあります。
そのためには1つディーラー下取りや買取店の見積りだけでは不十分です。
見積り額をとってみて、それを説得の材料として使ってみましょう。難色を示していた相手は驚いた後、こう言うでしょう。
「あ、なんだ。この値段で売れるなら車買い替えても大丈夫だね」
まずはインターネットの無料一括見積もりを使って、いま乗っている車の最高額をチェックしましょう。
その場で査定額が確認できるので、とても気軽に活用できますよ。
「今の車が好きだから買い替えたくない」というケースは?
費用面ではなく、純粋に「この車が好きだから買い替えたくない」と反対されるケースも考えられます。たとえば、夫は新型車が欲しいけど、妻は長年乗った愛着のある車を手放したくないというような場合です。
これはけっこうむずかしい問題でして、金銭ではなく精神をどう揺さぶるかがカギになります。
説得するための方向性としては、
- ① 欲しい車がいかに優れているか説明する
- ② いま乗っている車のデメリットを冷静に説明する
- ③ 車を買い替えることでどんなメリットがあるか説明する
という3つに分けることができます。
① 欲しい車がいかに優れているか説明する
まずは、あなたが買い替えたいと思っている車のメリット(優れた点)を情報収集しましょう。
たとえば、「買い替えることで自動車税が安くなる」「燃費が向上して維持費が節約できる」「大きな車であれば、家族みんなで出かけることができる」などですね。
このとき、デメリットについては目を向けなくてOKです。
「△△についてはイマイチだけど、○○は最高なんだよ」という説明をしてしまうと、「△△がダメなら買い替えたくない」という話に落ち着いてしまうから。
あくまでもメリットを全面に押し出して説明をしましょう。
② いま乗っている車のデメリットを冷静に説明する
あなたが欲しい車と、いま乗っている車を比較して、「いま乗っている車のデメリット」を考えておくことも大切です。
「愛着があって何が何でもいまの車じゃなきゃイヤだ」という人は少ないですから、いまの車のデメリットを挙げることで、買い替える方向に話を進めることができます。
このとき、感情的になって今の車の欠点を言うのだけは避けましょう。感情的な対立に発展してしまい、買い替えの説得どころではなくなってしまうからです。
③ 車を買い替えることでどんなメリットがあるか説明する
①と②を踏まえたうえで、車を買い替えるとどんなメリットがあるのかを説明しましょう。
良い未来が実現できるのであれば、反対している人を説得することはむずかしくありません。丁寧に情報収集をすることがとにかく大切です。
メーカーの公式サイトはもちろんですが、クルマ雑誌などもチェックしてみるのがおすすめ。
クルマ雑誌やネット記事のほうが、より消費者目線のコメントが見られるので、説得するときの良い材料になるはずです。