日本には優れた車がたくさんありますが、輸入車はステータス性もあって高い人気を誇ります。
VW(フォルクスワーゲン)、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェなどのドイツ車は日本でも所有する人が増えてきています。
日本ではいったいどんなドイツ車が人気なのでしょうか?
ドイツ車に人気が集まる理由と、人気のドイツ車をランキング形式でご紹介します。
どうして日本ではドイツ車が人気なのか?
ドイツ車はなぜここまで日本で人気があるのでしょうか?その理由は大きく4つに分けることができます。
- ドイツ車が人気の理由
- ① 高級なイメージがある
- ② 車種が豊富でバリエーションがある
- ③ 安全性能が高く、品質が良い
- ④ 他の外国車よりもコストが安い
① ドイツ車には高級なイメージがある
ドイツ車というと、さきほど挙げたようにメルセデス・ベンツやBMW、アウディ、ポルシェなどの高級メーカーが並びます。
日本でのイメージ戦略の影響もありますが、ドイツ車には漠然とした高級感を抱いている人が多いことが売上にも大きく関係しています。
日本車にはないそのラグジュアリーな外装・内装は、日本人の心を強く惹きつけ、放しません。
乗っているだけでカッコいい。それを感じることができるのは、ドイツ車の大きな魅力といえるでしょう。
② バリエーションが豊富で選びやすい
日本にも車はたくさんありますが、ドイツ車のバリエーションも侮れません。
まずはなんといってもVW(フォルクスワーゲン)の存在は大きいでしょう。
フォルクスワーゲンは、ドイツ語で「国民の車」という意味があります。そこからもわかるように大衆車から高級車までラインナップが豊富です。
またメルセデス・ベンツ、BMW、アウディも高級車はもちろん、300万円以下の大衆向けの車種を投入しています。
たとえばメルセデス・ベンツの例でいうと、300万円台前半のAクラスから、1000万円超のSクラスまで揃っています。
そういったこともあり、日本では自分に合ったドイツ車を見つけやすい環境となっているのです。
以前は高級車がほとんどだったドイツ車も、手が届きやすくなった。これがドイツ車が人気を獲得するようになった大きな要因といえます。
また、車種の数だけでなくグレードが細かく分かれているのも大きな特徴です。
安い価格帯の車を出しておきながら、1000万円超の高級車の価値(イメージ)を下げずに販売できるのは、巧みなマーケット戦略の賜物といえるでしょう。
③ 安全性能が高く、品質が良い
よく「日本車とドイツ車は似ている」、と言われます。その理由はドイツ車の「安全性能」にあります。
日本では考えられないことですが、ドイツの国内にはアウトバーンと呼ばれる速度無制限の高速道路がたくさんあります。その数は全道路の約半分とも言われているほど。
アウトバーンでは時速100kmであろうと200kmであろうと自由に走ることが可能です。速度制限がありません。
そんな道路環境ですから、スピードを出しても十分に耐えられる車がドイツでは求められます。
ブレーキ性能もそれだけのスピードを出しても問題がない作りになっているのです。
- ■どんなに速いスピードであっても、きちんと加速・減速ができる
- ■スピードを上げても乗り心地を損なわない
このように、国内の道路事情がドイツ車の性能を向上させたといっても過言ではありません。
また、自動ブレーキを始めとする安全性能の高さも優れています。
現在、世界ではスウェーデンのボルボとドイツのメルセデス・ベンツが最も安全技術が高いとされています。
その証拠に、ユーロNCAPという公的機関のテストでも安全装備に関する点数は非常に高いです。
④ ドイツ車は他の外国車よりも維持コストが安い
コストというのは、購入にかかる費用のほかに、維持費が含まれます。
外国車なので、どうしても自動車保険は高めになりますが、燃費性能は他の外国車にくらべると圧倒しています。
「外国の車を乗りたいけど、燃費が良くないからやめておこう…」
そうやって考える人も少なくありません。
ドイツ車は燃費も十分に良いので、外国車の欠点をしっかりとクリアしているといえるでしょう。最近では電気自動車も広まりつつあるので、普及段階に入ればますます気にならなくなるはずです。
また、フランス車やイタリア車よりも故障しにくいですし、正規ディーラーの数が多いので万が一のときも安心です。


1台の車を10年以上乗り続けるドイツ国民
また、「ドイツ国内の車事情が壊れにくい車を育んだ」という側面も見逃せません。
ドイツでは新車を購入するのは40代からと一般的に言われています。なぜなら、ドイツでは自動車の値段が高いからです。
そのため、若者は自分で車を買うのではなく、親から譲り受けた車に乗ることが多くなります。
親からもらう車は10年以上経過していることも多く、走行距離も15〜20万キロになっていることも少なくありません。
それだけ長く乗れる車ですから、故障しにくく結果的に維持費が安くなるのです。
こうした背景があるからこそ、ドイツ車は壊れにくく長く乗れる車として成長してこれたのかもしれません。
まずはこれを比較するべき!ドイツ車の人気ランキング
それでは実際にドイツ車の人気ランキングを見ていきましょう。
第1位 フォルクスワーゲン「ゴルフ」

新型ゴルフ

旧型モデル
日本車にも負けない品質と走行性能で、もはや日本の大衆車ともなりつつあるのが「ゴルフ」です。
2019年に新型モデルが投入され、8代目となりました。個人的にはフロントライトのアンニュイな雰囲気がちょっと好きになれませんが(笑)、デザインの先進性はうまく表現できているのかなと思います。
価格も300万円台前半〜と求めやすく、ドイツ車の品質を手頃な価格で手に入れることができます。
2021-2022の日本カー・オブ・ザ・イヤー「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞していることからも、日本での人気・支持がうかがい知れます。
安全性能についても力を入れており、事故を未然に防ぐ自動ブレーキにも対応しています。さらに渋滞時にもうれしい「渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”」を搭載しているので、遠距離のドライブで非常に役立ちます。
燃費はWLTCモードで20.0km/L。国産のコンパクトカーに比べるとやや劣りますが、ドイツ車のなかでは高い水準です。
僕も以前、ゴルフに乗っていましたが乗り心地も運転のしやすさも最高でした。個人的には「硬めのドライブフィール」が非常に心地よかったです。
VWゴルフ(8代目) | |
---|---|
全長 | 4,295mm |
全幅 | 1,790mm |
全高 | 1,475mm |
ホイールベース | 2,620mm |
パワートレイン | DFY型 1,497cc 直4 DOHC IC付ターボ |
新車価格帯 | 3,010,7000円〜 |
第2位 メルセデス・ベンツ「A-Class」
日本でメルセデス・ベンツというと「高級車」のイメージが非常に強いですが、A-Classは328万円〜と非常に求めやすい価格になっています。
一般的な家庭の収入でも十分に手の届く価格、そしてA-Classのハッチバックというサイズ感も生活に馴染みます。
メルセデス・ベンツは安全性能にも非常に力を入れているため、たとえば家族がいる家庭でも安心して乗れるメリットがあります。
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)という、声であらゆる操作ができる最新機能も搭載されてます。
A-Classだと少し小さい、という人は一回り大きいB-Classを選ぶといいでしょう。
安全性能も歩行者対応の自動ブレーキが搭載しているので、万が一のときも安心です。
メルセデスベンツ Aクラス | |
---|---|
全長(mm) | 4,440(440cm) |
全幅(mm) | 1,800(180cm) |
全高(mm) | 1,420(142cm) |
車両重量(kg) | 1,400 |
車両総重量 | 1,675 |
最小回転半径(m) | 5.0 |
エネルギー消費効率 〔WLTCモード燃費値〕 | 15.0 |
エンジン | DOHC 直列 4気筒 ターボチャージャー付 |
総排気量(cc) | 1,331 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム・ガソリン |

第3位 BMW「1シリーズ」
BMWもメルセデス・ベンツと同様、日本国内では「高級車」のイメージです。
その証左として、新成人に聞いた「乗りたい車」アンケートではBMWが第1位を獲得しています。
BMW「1」シリーズは、そのサイズと3,200,000円〜という価格設定も人気を博しています。また燃費も18.1km/Lとドイツ車の中でもトップクラスです。
2019年にフルモデルチェンジが行われ、内外装の刷新、そして安全装備が大幅に向上しました。
インパネにもかなり力を入れており、BMWコネクテッド・ドライブを活用することでレストランの予約から目的地までのルート案内、さらにはビジネスのやりとりまで車内で実現可能です。
1つネックなのは、BMWの中古車の多さです。BMWは売上台数を増やすために自社登録による未使用車を大量に流通させています。ですから、中古車としてのリセールバリューが他のドイツ車よりも低い傾向があります。
もし購入するのであれば、新車よりも中古車(あるいは未使用車)を検討したほうがいいかもしれません。
第4位 アウディ「Q2」
アウディが満を持して投入したのが、Q2というコンパクトSUVです。
世界的にSUVが人気ですが、あたらしいターゲット層を広げるために価格は2,990,000円からという設定。非常にリーズナブルですよね。
大きく見えますが、サイズは日本の道路でも運転しやすい取り回しに収まっています。先進の安全性能(自動ブレーキなど)も搭載です。
ドイツメーカーの手頃なSUVに乗りたいという人には確実におすすめです。
いまのところライバル車と言えるのはフォルクスワーゲン「ティグアン」とBMW「X2」あたりでしょうか。
もう少し上の価格帯だと、メルセデス・ベンツのGLC(CクラスのSUV)もサイズ感は近いです。
ドイツ車という枠を超えれば、ボルボのXC40などもライバル車と言えるでしょう。
第5位 ポルシェ「マカン」
ほかのドイツ車と比較するとランクが一つ上という印象を持つ人も多いでしょう。
手頃なコンパクトカーやミニバンなどは作らず、ひたすらスポーツカーを追求しているメーカーでもあります。
そんなポルシェが2014年に日本で発売を開始したのが、SUVであるマカンです。同じSUVであるポルシェ・カイエンよりも一回り小さく、値段も下げたモデルです。
値段を下げたといっても、新車価格で6,990,000円からですから安くはありません。
しかし、室内スペースの大きさを体感できるお手頃なポルシェという意味では、非常に重要な車種です。
ポルシェで残念なのが、安全装備の充実度です。
一応、自動ブレーキなどの安全性はアピールしていますが、ユーロNCAPの安全性試験がほとんど実施されていないため、実際どれほどの性能なのかがわかりません。
リセールバリューの高さは魅力ではあるので、どこを重視するかによってマカンおよびポルシェへの評価は変わってくるでしょう。

ドイツ車を安く買うためのコツ
ごらんいただいたように、ドイツ車はいまや大衆車としても日本で人気です。
日本車にはない高級感とともに、その走行性能と安全性能を楽しめるのはドイツ車だけといっても過言ではありません。
ドイツ車に乗っている自分を想像するだけで、何だかワクワクしてきませんか。
とはいえ、現実的に問題になるのはやはり「価格」ですよね。出来るなら安く買いたい。誰もが考えるところです。
とにかく気になるのはドイツ車の価格
ドイツ車への買い替えを検討するにあたって、ひとつだけ注意したいことがあります。それはお金の問題です。
ドイツ車にも求めやすい価格の車種はありますが、それでも国産車にくらべると手が届きにくい価格です。
ですから、ドイツ車を購入する前にまとまった予算を用意したいところ。
そのためにまずできることは、いまあなたが乗っている車をできるだけ高く売ることです。
車が高く売れれば、そのお金をドイツ車への買い替え費用に使うことができます。
購入予算が増ると良いことが盛りだくさん
予算が増えれば、車種やグレードを1つ上げることもできますよね。あるいは快適なオプションを付けることだってできます。
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