自分だけではなく、他の人に車を運転してもらう機会は意外と多いもの。
遠くにドライブした場合などは、運転を交代してもらうこともありますよね。
そのときには自動車保険でしっかり補償されるかを確認しておく必要があります。
たとえば、彼女や婚約者があなたの車を運転するとき、きちんと補償されるようになっていますか?
事故が起きたあとに「補償が受けられない!」という事態にならないよう、しっかりと確認しておきましょう。
彼女や婚約者を自動車保険で補償するには?
結論からいうと、彼女や婚約者が自動車保険を使えるかどうかは「保険の補償の範囲」によって決まります。
自動車保険は記名被保険者(保険で補償を受けられる人)を基準にして補償の範囲が決まっています。
ですから、車をほかの人に運転してもらう前に、誰を補償の範囲に含むのか?を確認する必要があります。
たとえば、あなたが記名被保険者(補償の中心となる人)であれば、あなたを基準にして契約内容に応じた補償の範囲が決まってくるということです。
彼女や婚約者を補償の範囲に含むには、契約内容がどうなっているかをきちんとチェックしてくださいね。
補償する人を限定する「運転者限定特約」ってなに?
自動車保険には「運転者を限定する条件」というものがあります。
運転する人を一定の範囲に狭めることで、保険料を割安にしようというサービスです。
彼女や婚約者が車を運転するときには限定特約の補償範囲に含まれているかをチェックしましょう。
運転者を限定する条件は大きく2つに分けることができます。
- ・運転者の範囲
- ・運転者の年齢条件
運転者の範囲とは?
これは文字通り「運転する人の範囲」を決めることをいいます。自動車保険は運転する人の範囲がせまいほど保険料が安くなります。
たとえば「家族限定特約」がその代表例です。
記名被保険者の家族だけを補償の対象にしていて、家族以外の人が運転しても補償が受けられません。
家族限定特約では、彼女や婚約者が車を運転しても補償の対象外となってしまいます。
婚約者は家族のようなものですが、婚姻届を出していないと法的には認められないからです。
もし彼女や婚約者を補償の範囲に含めるのであれば、こうした「運転者の限定特約」はハズさないといけません。
限定特約は契約の途中(満期日の前)でもハズすことができます。
保険料が数千円程度高くなることがありますが、手続きは簡単なのでまずは電話で問い合わせてみましょう。
運転者の年齢条件とは?
車を運転する人の範囲を一定の年齢だけにすると、保険料が安くなります。たとえば「26歳以上補償」や「30歳以上補償」などです。
この年齢条件が保険に設定されていると、その年齢にあてはまらない人が運転しても保険で補償されません。
たとえば「26歳以上補償」が設定されているあなたの車を、25歳の彼女が運転する場合。
この場合は自動車保険が補償してくれるのは「26歳以上の人だけ」なので、25歳の彼女が事故を起こしても保険が使えません。
年齢条件は保険を契約するときに設定していることがほとんどです。彼女や婚約者が運転をするときには年齢条件を見直しましょう。
彼女や婚約者が自動車保険に加入しているなら活用すべき!
自動車保険には「他車運転特約」というものがあります。
これは、自分ではない他の人の車で事故を起こした時に「自分の保険を使って補償を受けられる」という特約。たとえば以下のような場合です。
- ・自分の車…「A」という保険
- ・彼女の車…「B」という保険
いま彼女があなたの車に乗っているとします。ここで彼女が事故を起こしてしまいした。
そのときに、「B」という自動車保険に「他車運転特約」が付いていれば、彼女の「B」という保険を使ってあなたの車で起こした事故の補償を受けることができます。
ですから、さきほど説明したようにあなたの保険で彼女を補償できないとしても、彼女が自動車保険に加入していれば、その保険を使って補償を受けることができるのです。
ちなみに他車運転特約はほとんどの保険で自動付帯となっています。ですから、彼女や婚約者が自動車保険に加入しているのであれば、その保険が使える可能性があります。
これは逆のパターンでもあてはまります。
あなたが彼女や婚約者の車を運転するときにも、あなたの他車運転特約があれば彼女や婚約者の車で事故を起こした場合でも補償が受けられます。
ただし、この他車運転特約は保険会社によって適用される範囲や条件が異なることがあります。
また、他車運転特約が付いていないこともあるので、運転をする前に必ず確認をするようにしましょう。
もし彼女や婚約者が補償されるように自動車保険を見直すのであれば、一括見積りを活用すると便利です。
補償内容をくらべながら、最も安い保険料のプランが選べます。インターネットから無料で簡単に見積もりが出せるので、まずは気軽に活用してみましょう。