キャンピングカーどうしても車内のスペースを大きく取る必要があるので、車体も大きくなり形も「いかにもキャンピングカー」という見た目になってしまいがちです。正直、かっこいいと思えるキャンピングカーはごく少数。
お金に余裕がある人はともかく、きっと多くの人が車を日常的に使うはずです。むしろ、キャンプよりも日常使いのほうが多いという人が多数派でしょう。
ですから「日常的にも使えるし、キャンプでも便利」という車が理想だと僕は思っています。
最近、僕が猛烈に気になっているのが、トヨタ・ハイエースをレトロでおしゃれにカスタムしたキャンピングカーです。
Renoca (リノカ)のデザインが最高

COAST LINES Narrow(リノカ公式サイトより)
ハイエースやランドクルーザーを専門に扱う FLEX が「新車でも、中古車でもないリノベーションカー」というコンセプトで【リノカ】というカスタムカー(コンプリートカー)を販売しています。
このリノカの作るデザインが個人的には超どストライクで、レトロ感もありつつ、現代っぽいおしゃれな雰囲気に仕上がっていて非常にタイプです。
リノカとして販売されている車は基本的にすべて中古車なので、価格も3,000,000円台〜と比較的リーズナブルに購入できるのも魅力です。

ラインナップ(リノカ公式サイトより)
上記はリノカのラインナップですが、レトロ感満載で見ているだけでワクワクします。
この中でも特に目を引くのがハイエースです。
僕は四角くてゴツゴツした車が大好きなのですが、このハイエースはいわば四角い箱型車のお手本ともいえるデザインです。
ハイエースにはいくつか種類があって、ボディサイズでざっくり分類することができます。
リノカでは複数のボディサイズから選べるのですが、個人的にはハイエースのナロー(標準)ボディが理想です。
住む場所、車を駐車する場所によって選ぶべき車は変わってきますが、僕はマンション住まいでそこまで駐車スペースが大きくありません。
また、キャンプメインというよりは日常使いの延長線上にアウトドアがある感じなので、あまり大きいハイエースを選んでしまうと毎日の運転がしんどくなるような気がしています。
そう考えると「そもそもハイエースを選ぶこと自体が間違いなのでは?」と思われそうですが、じつは意外と運転しやすいサイズ感です。
最小回転半径は5.0mと、既存のミニバンと比べても50〜90センチも小さくいため、びっくりするほど小回りがきくので細い路地や車庫入れも楽ちん。さらにホイールベースも257センチと、一般的なミニバンよりも30〜40センチ短く、いたずらに内輪差、外輪差に怯える必要もありません。(リノカ公式サイトより)
ハイエース=小回りが効かない、というイメージを持っている人も多いと思いますが、ナローサイズを選べば、じつは一般的なミニバンよりもかなり運転しやすいことがわかります。
ハイエースはボンネットがない作り(エンジンの上に運転席があるキャブオーバー式)なので、前方の見晴らしも良く、死角もほとんどありません。
積載性もあり、車中泊にも最適

COAST LINES Narrow (リノカ公式サイトより)
リノカは見た目だけではなく、アウトドアやキャンプなどにおける使い勝手もきちんと考えられています。
リノカは厳密にはキャンピングカーとして売られているわけではないので、ベース車から自分でカスタマイズしていく必要があります。
とはいえ、自分で作っていくのも楽しいですし、なにより車内はカスタマイズしがいのある十分なスペースがあります。
見た目の通り車内の形状も箱型でデッドスペースが少ないため、長い棒状のものだろうが、自転車だろうが、さまざまな形状のものを「載せやすい」。もちろん車中泊にもぴったり。2列目シートの後ろにベッドキットを設ければ、大人2、3人ぐらいだったら余裕で脚を伸ばして寝ることができるので、車中泊にも打ってつけ。
ご存知の通り、ハイエースは他の車では見られない圧倒的なスペースを誇ります。
僕がハイエースを欲しいと思っている理由は、完全に車中泊目的です。さらにいうと、ハイエースの車内を自由にカスタマイズして、自分だけの作業基地にしたいと考えています。
うまくカスタマイズすれば、ハイエースの車内で仕事(リモートワーク)もできますし、シートをアレンジすれば普通に人を乗せることもできます。
こんな感じで、リノカのハイエースは僕が思う理想の条件をほとんど満たしています。
- ・キャンピングカーだけど、おしゃれ
- ・ 車内が広い
- ・小回りが利くので、日常でも使える(ナローサイズ)
欠点は年式の古さ、走行距離の多さ

COAST LINES Narrow(リノカ公式サイトより)
とはいえ、リノカのハイエースも良いところばかりではありません。僕が思うマイナスポイントは以下の通りです。
- ・年式が古いので、安全性や快適装備に不安がある
- ・ハイエースとはいえ、走行距離が多いので心配
リノカのハイエースは、基本的に中古車をリノベーションしたものです。そのため、現在ではほとんどの車種で付いているような安全装備や快適装備が付いていません。
レトロな車を買う人は「不便を楽しむ」という精神でエンジョイできる人が多いと思いますが、僕は衝突安全性能やクルーズコントロールを求める派なので、装備面で少々物足りなさを感じます。
また、300万円台で販売されているリノカのハイエースは、走行距離がそこそこ多いです。
ハイエースは頑丈で壊れにくいですし、アフターサポートも受けやすいのでそこまで気にする必要は無いかもしれませんが、そうはいっても走行距離が多い車はやはり心配がつきまといます。
と、マイナスポイントを挙げてみたものの、それを補えるくらいの魅力がリノカのハイエースにはあると思っています。
予算計画を立てつつ、将来的に購入することを本気で考えているところです。
値段(価値)が落ちにくいハイエース
僕がハイエースの購入を本気で考えているのは、価値が落ちにくいという理由もあります。
ハイエースやランドクルーザーは耐久性が高く壊れにくいので、走行距離が100,000キロを超えていたとしても買取価格が全然落ちません。
また、パーツが豊富なので故障や不具合があっても修理してもらいやすいというのも中古車市場で評価されている要因です。
実際にどれぐらいの金額で購入できるか見てもらうと分かりやすいと思います。

トヨタ ハイエースバン 3.0 スーパーGL ダークプライム (FLEX公式サイトより)
たとえば、FLEXで販売されているリノカのハイエースですが、走行距離が8.9万kmでありながら419.8 万円(税込)という価格で販売されています。
車の価値が下がりにくいというのは、自分が車を買い換えるときの下取り額(査定額)も高いということを意味しています。
メルセデスベンツやBMWなどの輸入車は新車で買っても、1年後には新車価格の60%程度でしか下取りしてもらえないことがあります。
そう考えると、ハイエースのお得度がより際立つと思います。
将来的な下取りのことを考えて車を選ぶのは個人的に好きではありません。ただ、ハイエースの場合は純粋に欲しいと思える車でありながら、値段も下がりにくいという理想的な車だと思っています。
下手に輸入車や国産ミニバンを買ってキャンピングカー仕様にするよりも、ハイエースを買って使い勝手も良く、将来的な価値も手に入れた方がカーライフ全体を考えたときに効率的だと思います。