車のバッテリーが寿命を迎えるときは、だいたい”サイン”となるような症状が表れます。
車のバッテリーは快適なカーライフを楽しむ上では欠かせない存在です。
しかし、車を長く乗っていればやがて寿命はやってくるもの。
カーバッテリーについての正しい知識を知っておけば、交換時期や不具合にもきちんと対処することができます。
車のバッテリー寿命の見分け方&寿命を延ばす方法について解説します。
車のバッテリーの役割と寿命
車の中心的な存在となるのはエンジンですが、バッテリーもなくてはならない存在です。
ズバリ、車のバッテリーには大きく分けて2つの役割があります。
- ① エンジンを始動する
- ② 車内機器を使うための電源として
エンジンが動くのはバッテリーがあってこそ
まず1つ目の役割は「エンジンを始動させること」にあります。
車のエンジンを動かすためには、まずセルモーターに電力を流す必要があります。
セルモーターとは、エンジンキーを回すと静かな音がなって動き出す装置のこと。
車のイグニッションキー(いわゆる車のカギ)をオンにすると、バッテリーからセルモーターに電力が供給されエンジンを始動することができます。
車はエンジンを始動させるときに最も電力を必要とするので、バッテリーの最も重要な役割の1つです。
わかりやすくいえば、エンジンの始動に電力が不可欠なので、バッテリーがエンジンにその電力を送ってるというわけですね。
https://bgiedu.org/car-engine-fix/
エアコンやステレオもバッテリーのおかげで動いてる
バッテリーが果たすもう1つの役割は車内機器の電源です。
夏場や冬場にエアコンは欠かせません。また、快適なドライブに音楽はつきものです。
最近ではUSB接続によってスマホやタブレットを充電する機会も増えましたから、車内で電力を使う回数も多くなっていますよね。
こうした車内で使用する電力もすべてカーバッテリーが供給しています。
エアコンを強くすればバッテリーは消費・消耗します。スマホを充電すれば、多くの電力が使われます。
当然の話ですが、使えば使うほどバッテリーの寿命は短くなってしまうのです。
車のバッテリーは充電と放電を繰り返しているので、これが何回も続くとやがて限界に達するというわけです。
車で最もバッテリー消費をしているのはどこ?
ちなみに車における電力消費量ランキングは以下のとおりです。
- 1位 エアコン
- 2位 ブレーキランプ
- 3位 リアの電熱線(後部ガラスの曇り止め)
- 4位 ヘッドライト
- 5位 ワイパー
エアコンは堂々の第一位
家の電気代と同じように、暖冷房は非常に電気をたくさん使います。
それだけバッテリーには大きな負担がかかっているのです。
もしバッテリーの寿命を長くしたいのであれば、ムダなエアコンは使わないにかぎります。
使う場合でも、温度設定を高く(あるいは低く)したり、風量をなるべく少なくすることでバッテリー寿命を長くすることが可能です。
言うまでもないことですが、寿命を長くするためにはなるべく電力を使わないようにするのが一番です。
https://bgiedu.org/car-air-controll/
バッテリーの寿命はだいたい2年〜5年。寿命を延ばすには?
バッテリーの寿命はおおむね2年〜5年と言われています。
ただし、バッテリーの使われ方やメンテナンス状況によって異なるので注意が必要です。
バッテリーがあがったり、寿命が短くなる原因は以下のとおりです。
- ・短い距離の運転が多い
- ・夜間の運転が多い
- ・長期間車に乗っていない
- ・半ドア、ライトの消し忘れ
- ・エンジンを切ってエアコンを付けている
短い距離の運転が多いとバッテリーに負担がかかる
短い距離を運転する、ということを繰り返すとバッテリーの寿命は短くなります。
なぜなら、エンジンを付けたり消したりが繰り返されることで、バッテリーの負担が大きくなるからです。
さきほども説明しましたが、車のバッテリーはエンジンの始動時に大きなエネルギーを必要とします。つまり、消耗するということです。
ただし、短い距離でもエンジンを付けたり消したりする回数を減らすことでバッテリーの負担は軽くなります。わずかな時間しか停車しないのであれば、エンジンはかけたままのほうが良い場合もあるということです。
近くのスーパーやコンビニには車では行かない、という意識掛けをすることもバッテリーの寿命を延ばすことにつながるのです。
夜間の運転が多いとバッテリー寿命は短くなる
夜間はライトによるバッテリー消費が激しくなります。そのため、夜に運転することが多い車のバッテリー寿命は短くなります。
ハイビームを使ったり、ワイバーを多用することもバッテリーの消耗につながるので注意しましょう。
ただし、最近ではハイビームが死亡事故の防止につながるという見解も発表されています。
対向車の迷惑になってはいけませんが、暗い夜道などではバッテリーよりも安全を優先すべきです。
あたらしい車種だと、オートハイビーム機能が付いていたりするので、そういった機能を上手く活用してバッテリーに負担がかからないようにしたいところですね。
長期間車に乗っていないとバッテリーの消耗が進みやすい
バッテリーは使ってなければ寿命に影響しない、という考えを持つ人はたくさんいます。
しかし、じつはバッテリーを使わないから寿命が延びるということはありません。
むしろ、車に長期間乗らないとバッテリーが傷んでしまい寿命が短くなるのです。
バッテリーは使われないと消耗が早くなるので、せめて定期的にエンジンをかけるようにしてください。
長期間乗らない車があるのであれば、手放してしまったほうが経済的という可能性もあります。
https://bgiedu.org/leave-scrap-car/
半ドア、ライトの消し忘れによるバッテリー上がり
スーパーの駐車場などで「ライトの消し忘れ」による店内アナウンスを聞いたことがあるかと思います。
エンジンを切ったままでライトをつけっぱなしにすると、バッテリーがあがる原因になるからです。
車のバッテリーはエンジンが動くことで発電される仕組みになっています。
つまり、エンジンが止まっている状態でバッテリーを使いつづければ、当然バッテリーが切れて(上がって)しまいますよね。
ですから、エンジン停止中にライトをつけっぱなしにするのは良くないわけです。
https://bgiedu.org/flat-battery-car/
エンジンを切ってエアコンを付けている
車のバッテリーは充電と放電を繰り返しています。
放電はわかりやすく言うと電気を使うこと。充電は電気を蓄えることです。
車のバッテリーはオルタネータという発電機によって充電されるのですが、オルタネータはエンジンによって回っています。
ということは、エンジンが止まったまま電気を使い続けると充電ができないのでバッテリーがあがってしまうのです。さきほど説明したとおりですね。
つまり、放電状態が続くわけですから、言わば”出しっぱなし”の状態です。
エアコンやオーディオはエンジンをかけた状態で使用する。これを守るをするだけで、バッテリーの寿命は長くなります。
この症状で寿命がわかる!バッテリー不調を見分けるサイン
車によって寿命が異なるので、バッテリー不具合のサインは自分で見極める必要があります。
不調のサインにはいろいろありますが、以下の症状が現れた場合にはバッテリー交換を考えましょう。
- ・エンジンキーをまわしても回転が遅い
- ・バッテリーを3年以上使っている
- ・ヘッドランプが暗い
- ・バッテリー端子に粉が付いている
- ・バッテリー液の減りが早い
- ・バッテリー液が漏れる
バッテリーは不具合が生じるとエンジンがかからなくなるため大変です。早めに点検を受けるなどして、故障が起きないように心がけましょう。
万が一バッテリーがあがってしまったら、自分でケーブルをつなぐか、JAFや保険会社のロードサービスに電話しましょう。
https://bgiedu.org/road-service-distance/
バッテリーを長持ちさせるコツとは?
バッテリーの寿命を長くするには、やはり使い方や運転の仕方に気をつける必要があります。
どうすれば車のバッテリー寿命は長くなるのでしょうか?
- ・エンジンを停止したまま、エアコンやオーディオは使わない
- ・バッテリーの充電状態を定期的に確認する
- ・定期的に車を運転させる
- ・バッテリー端子の状態を点検する
バッテリーを使用してから3年以上経っているのであれば交換すべきタイミングが迫っている可能性が高いですが、日頃のケアで寿命は延ばすことができます。
バッテリーがあがってしまうと、ブースターケーブルを使うなどして復旧させなければいけません。
日頃のケアはもちろんですが、バッテリーに無理をさせない運転方法も大切です。
意外と安い!バッテリー交換にかかる費用の目安
車のバッテリーは性能によって異なりますが5000円〜15,000円前後が目安になります。
ある程度の知識があれば自分でも交換することが可能ですが、修理工場やカー用品店に行けば、無料で交換してくれる場合もあります。
ネットでも買うことができまして、Amazonでも販売されています。
定期点検も兼ねて、一度メンテナンスをしてもらうと車のバッテリーだけでなく他の不具合も発見できるかもしれませんね。
車の不調がバッテリーではなく、車両本体にあることも考えられます。
なかにはバッテリーを交換したのに、車が思うように動いてくれないこともあります。
もしバッテリーの寿命がきたら、思い切って車を買い替えることを検討してみましょう。
実際、車のバッテリーが切れる(あるいは交換目安となる)3年目を迎えたタイミングで車を買い替える人は大勢います。
https://bgiedu.org/how-many-driving-newcar/
もしバッテリーの不具合が起きたのであれば、査定に出すなどして愛車の査定額を知っておくとお得に買い替えができます。
もちろん、バッテリーが切れている車でも無料の出張査定があるので問題は一切ありませんよ。
車のバッテリーが切れている状態でも査定&引き取りまで業者が対応してくれますし、料金もかからないので安心です。