車を選ぶときの基準はいろいろありますが、夫婦2人が満足できる車を選ぶのはなかなか大変です。
「夫はスポーツカーがいいけど、妻は軽自動車がいい…」というのはよくある話ですが、お互いの意見が合わない場合は折衷案で折り合いをつけるしかありません。
さて、夫婦で乗るならどんな車を選べばいいのでしょうか?2人で乗るのにピッタリなおすすめ車種をご紹介します。
夫婦に合う車の条件は全部で3つある
夫婦で乗るのに合う車を選ぶ場合、最低でも以下の3つの条件を満たしたいところです。
3つすべては無理だとしても、お互いが妥協できるポイントを考えるうえでも参考になります。
- ① コンパクトであること
- ② 夫婦どちらにも運転しやすい
- ③ 2人の趣味が合う車
① 夫婦2人でコンパクトに乗りこなす
家族が何人もいればファミリカーがいいですが、夫婦2人であればコンパクトな車を選びましょう。
夫婦2人で乗ることを考えると、大きな車は必要ありません。全長でいうと4m程度もあれば、2人で乗るには十分です。
最低限の荷室スペースは欲しいですが、極端にいえば2ドアのクーペでも問題ないでしょう。
ただし、2ドアのクーペやスポーツカーは荷室スペースが少ないため大きな荷物を積むことができません。たとえばゴルフバックは積めませんし、長尺の荷物も運ぶことができません。
僕は結婚していて夫婦2人で生活していますが、休日にホームセンターに行って大きな買い物をすることが多々あります。いま乗っているのはN-BOXですが、大きい荷物を運ぶたびに「荷室が大きいって最高だな〜」と実感しています。
もし大きな荷物を運ぶことが想定されるのであれば、荷室が大きめの車を選びましょう。具体的には背の高い軽自動車(軽ハイトワゴン)やハッチバックがおすすめです。
また、アクティブな夫婦であれば、2人でキャンプに出かけたり車中泊することもあるでしょう。荷室が大きい車を選んでおくと休日の選択肢が広がります。
ちょっとした旅行にも使える車を選ぶと、夫婦で過ごす時間をもっと楽しめますね。

② 夫婦どちらも運転しやすい車を選ぼう
これは子どもの有無に関係なくですが、夫婦2人が運転しやすい車を選びましょう。
基本的には夫が運転することが多いでしょうが、妻が専業主婦の場合は、車を運転する機会は妻のほうが多くなるかもしれません(平日の買い物などに使うので)。
妻が運転することを考えると取り回しが良くて運転しやすい車が良いでしょう。できれば「女性目線で運転しやすい車」を選んでおいたほうが失敗は少ないと思います。
かくいう我が家も、妻は運転がそこまで得意ではないので、「運転しやすくて死角の少ない車」というのを第一条件で車を選びました。
夫婦2人が運転しやすい車がベストですが、多少は妻の考えを濃く反映させてもいいかもしれませんね。

③ 夫婦2人の趣味が合う車を選ぼう
夫婦2人の時間を楽しむという意味でもそれぞれの趣味が合う車を選びたいところ。購入する前にはしっかりと話し合ってお互いの妥協点を見つけましょう。
なかには、どちらかの意見を押し通して車を買ってしまうケースも少なくありません。しかし、不満がたまると、車どころか夫婦間にも亀裂が生じる可能性があります。
よく耳にするのが、夫の希望を押し通してしまい、妻が全然その車を気に入らないケース。車を擦ってしまったときなどには「だから私は◯◯の車のほうが欲しかったのに…!」なんて言われてしまうかも…。こうなってしまうと、心から楽しいドライブはなかなか難しくなってしまいます…。
かといって、車をすぐに買い替えるわけにはいかないので、「車に乗るたびに夫婦間に不穏な空気がずっと流れている…」みたいなことも考えられます。
まずは自宅でゆっくり話し合いの時間を設けて、カタログやWebサイトを見ながらお互いの意見を交換しましょう。そして、できれば夫婦2人で販売店に足を運んで、疑問点はとことん営業担当の人に質問してみるべきです。
また、購入前になるべく試乗を何度もしてみたほうがいいでしょう。ちなみに、中古車であっても試乗OKな販売店はありますから、事前に調べておくのがおすすめ。
お互いが譲れないところ・妥協してもいいところを話し合って、2人が納得したうえで車を購入したいですね。

夫婦2人におすすめ① スズキ・ハスラー
SUV × 軽自動車という新しいジャンルを開拓したハスラーは、未だにライバルを圧倒する人気を見せています。ダイハツがキャストというライバル車を投入しましたが、ほとんど成果を挙げられていません。それくらい、このジャンルはハスラーが強いです。
最大の特徴はなんといってもスタイリングにあります。真四角のスクエアボディに、丸くて愛らしいフロントライト。シンプルでありながら、遊び心が感じラエルデザインに仕上がっています。
内装はボディカラーと合わせたカラーリングになっていて、たとえばオレンジを選ぶと、内装もセットでオレンジになります。渋い大人が乗るにはちょっとカジュアルすぎる気もしますが、アウトドアが好きな夫婦にはピッタリの1台といえるでしょう。
ちなみに、後席シートはフルフラットになるので積載性も抜群。日常の買い物からキャンプまで幅広く対応してくれます。小柄な夫婦なら、ぎり2人で車中泊もできそう。
スズキ・ハスラー | |
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全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,680mm |
ホイールベース | 2,460mm |
パワートレイン | R06A型 水冷4サイクル直列3気筒 |
WLTCモード燃費 | 22.6 km/L |
新車価格帯 | 1,280,400円 〜 |
夫婦2人におすすめ② MINI 3DOOR

画像:MINI公式サイト

画像:MINI公式サイト
MINIは大人の夫婦が乗るにはピッタリの車です。MINIのなかにもSUVタイプや5ドアもあるので、好みや用途に合わせて選べます。
夫婦2人ということであれば、3ドアでも十分な気もしますが、個人的には荷物の積み下ろしのしやすさ&後席へのアクセスを考えると5ドアも捨てがたい。
内装は言うまでもなく素晴らしいですね。もはやアイコンともなりつつある、中央のラウンド型インフォメーションパネルは、MINIを選ぶ理由の1つといっても過言ではありません。
BMWやメルセデス・ベンツを乗ってると「いかにも」っていう感じがしますが、MINIなら嫌味なく輸入車を乗り回せます(笑)
燃費は約18km/L(WLTCモード)と意外と悪くないんですが、ハイオク仕様なので維持費は決して安くありません。ランニングコストを抑えたい人は、ディーゼルエンジンを選ぶのも1つの手です。
また、自動ブレーキ等の安全支援システムはまだ物足りないので、安全面では評価は高くありません。
ただ、MINIは人気車種ということもあリセールバリューが高いのが嬉しいところ。どんどん車を買い替えたい夫婦にとっては良い選択肢になるはずです。
MINI 3 DOOR COOPER | |
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全長 | 3,880 mm |
全幅 | 1,725 mm |
全高 | 1,430 mm |
ホイールベース | 2,495 mm |
パワートレイン | 3気筒DOHC 1,498cc |
WLTCモード燃費 | 18.0km/L |
新車価格帯 | ¥ 3,430,000 〜 |
夫婦におすすめ③ 日産・フェアレディZ
フェアレディZは日産の本格的なスポーツクーペで、ひとことでいえば「運転を楽しむための車」です。
形状を見てもらうとわかりますが、荷室スペースなどはほぼないと考えたほうが良いです。
また、燃費も良くないため維持費はけっこうかさみます。
とはいえ、国産メーカーのなかでもこのフォルムを持ったスポーツクーペは非常に貴重な存在ですし、街でかぶることもかなり少なめ。
ちょっとオシャレでエレガントな夫婦が乗るにはピッタリでしょう。
- ・価格 383〜573万円
- ・燃費 9.0〜9.2km/L
夫婦におすすめ④ ホンダ・S660
S660はホンダが誇る、スポーツタイプの軽自動車です。
オープンカーとして乗ることもできるので、いろいろなドライブを楽しむことができます。
リタイア世代が良い意味で「オモチャ」として買う車としても有名で、遊ぶにはピッタリの車です。
サイズがかなり小さいのですが、スポーツ性能は非常に高く、ハンドリングも非常に機敏です。
- ・価格 198〜218万円
- ・燃費 21.2〜24.2km/L
夫婦におすすめ⑤ フィアット・500(チンクチェント)
フィアット500は、ルパンの愛用者としても知られており、そのかわいいフォルムと丸目ライトから根強い人気を誇ります。
3ドアサイズなので非常に取り回しもよく、デザインも女性的なので旦那さんも奥さんにとってもいい選択肢になるでしょう。
内装はかなりポップなので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、とにかく明るい車なのでドライブが楽しくなることは必至です。
僕もかなり欲しいと思った時期があったんですが、いかんせん安全装備が貧弱なのでなかなか手が出ていません…。
- ・価格 199〜267万円
- ・燃費 20.4km/L

夫婦2人で1台ずつ持つという選択肢も
夫婦2人で家計に余裕がある人であれば、旦那さんと奥さんで1台ずつ所有するというのもありでしょう。
そのときには、タイプのちがう車種をえらぶことをオススメします。
たとえば旦那さんがSUVを選ぶのであれば、奥さんはコンパクトカー。旦那さんがセダンを選ぶのであれば、奥さんはワゴンタイプ。
こんな感じで車を選べば、2人で1台ずつ持つことで、休みの日の目的に合わせて使い分けることができます。
少し贅沢ではありますが、レジャーの選択肢がグッと広がりますね。
また、地方にお住まいの人は1人1台が当然でしょうから、車の買い替えはライフスタイルに合わせましょう。
1台は実用性の高い車、もう1台は趣味に使う車という分け方をするのも1つの方法です。
車の買い替えであれば、費用がかかりますから、いま乗っている車を高く売る必要があります。
複数の買取店を比較することで愛車を最高額で売れるお店がわかるので、一括査定を使って1番高く売れるお店を見つけましょう。