イタリア車は、日本車、ドイツ車やフランス車といったほかのヨーロッパ車とも異なる独特の個性を持っています。
今回は、そんなイタリア車の特徴を解説し、おすすめの人気車種をピックアップして徹底的に比較します!
イタリア車の特徴は、デザインと走りにあり!
まず、イタリア車の特徴についてですが、ポイントがふたつあります。
- ・ポップで豪華なデザイン
- ・数値(スペック)以上の出力が感じられるエンジン
ポップで豪華なデザイン
ひとつめは、「デザイン」です。
イタリアは「デザインの国」と呼ばれるだけあり、イタリアの自動車ブランドは内外装デザインのセンスに長けています。
イタリア車の外装デザインは、スタイリッシュさやキュートさの表現がうまく、ほかの国のメーカーではマネのできないセンスを持っています。
一方、内装デザインも、スポーティな雰囲気やラグジュアリーな雰囲気、ポップな雰囲気などの演出が巧みです。
数値以上の出力が感じられるエンジン
そして、ふたつめのポイントが「走り」です。
イタリア車のエンジンは、数値上の出力から想像する以上に元気があり、高回転までシャープに吹き上がるキャラクターが持ち味です。
また、ハンドリングにも優れ、コーナリングが楽しいのも特徴です。
とにかく、ごく普通のコンパクトカーであっても走ることそのものが楽しく感じられる点が、イタリア車の大きな魅力になっています。
ここからは、イタリアの自動車ブランドから販売台数の多い3社を選び、それぞれの人気車種を取り上げて解説します。
レトロモダンな内外装デザインを持つコンパクトカー、フィアット「500(チンクエチェント)」
「フィアット」はイタリア最大の自動車ブランドで、庶民的なモデルを得意としています。
現在、日本に正規輸入されているのは、以下の4車種です。
- ・パンダ
- ・500
- ・500C
- ・500X
この中でもっともポピュラーでおすすめできる車種が、3ドアハッチバックのコンパクトカー、「500(チンクエチェント)」です。
ボディサイズは軽自動車を一回り大きくしたくらいのコンパクトなもので、往年の国民的大衆車、「ヌオーヴァ500」をモチーフにしたレトロモダンな内外装デザインを持っています。
エンジンは、0.9L直2ターボ(最高出力85ps)と1.2L直4(最高出力69ps)の2種類が用意されています。
特に0.9L直2ターボは、2気筒ならではのドコドコとした鼓動が味わえるユニークなエンジンに仕上がっています。
室内はあまり広くありませんが、運転していると思わず笑顔になってしまうような陽気なキャラクターが持ち味です。
価格は199万8,000円~259万2,000円と、イタリア車としてはお手頃になっています。
フィアット「500」がベースのホットハッチ、アバルト「595」
「アバルト」は、フィアット車をベースとした高性能車を生産するブランドです。
現在、日本に正規輸入されているのは、以下の6車種です。
- ・595
- ・595ツーリズモ
- ・595Cツーリズモ
- ・595コンペティツォーネ
- ・695ビポスト
- ・124スパイダー
この中でおすすめの人気車種をひとつあげるなら、さきほど紹介したフィアット「500」をベースとしたホットハッチ、「595」です。
内外装デザインは、500をベースにスポーティな味付けが加えられ、かわいらしさの中にも生意気な雰囲気を感じさせるものとなっています。
エンジンは1.4L直4ターボ(最高出力145ps)で、5速MTまたは5速シーケンシャルATとの組わせにより元気いっぱいの走りを披露します。
ハンドリングも機敏で、誰もが曲がりくねった走行を楽しめる1台に仕上がっています。
価格は293万7,600円~309万9,600円とそれほど高くないので、アバルト入門用として好適です。
スタイリッシュなハッチバック・コンパクトカー、アルファロメオ「ジュリエッタ」
「アルファロメオ」はフィアットの傘下に置かれているブランドですが、フィアットよりも高級かつスポーティなモデルを手がけています。
現在、日本に正規輸入されているのは、以下の5車種です。
- ・ミト
- ・ジュリエッタ
- ・ジュリア
- ・4C
- ・4Cスパイダー
この中でおすすめの人気車種をあげるなら、5ドアハッチバックのコンパクトカー、「ジュリエッタ」です。
フォルクスワーゲン「ゴルフ」などと同じCセグメント・クラスに属しますが、スタイリングは機能的なゴルフとは対照的に、スタイリッシュかつ個性的なものとなっています。
エンジンは1.4L直4ターボ(最高出力170ps)と1.7L直4ターボ(最高出力240ps)の2種類で、トランスミッションはいずれも6速DCTが組み合わせられます。
価格は376万9,200円~424万4,400円と、このクラスとしてはやや高めの設定になっていますが、イタリア車らしいスポーティな走りが味わえることを考えれば、決して割高ではありません。
フィアット「500」、アバルト「595」、アルファロメオ「ジュリエッタ」を比較すると
これまでの項目で取り上げたイタリア車3車、フィアット「500」、アバルト「595」、アルファロメオ「ジュリエッタ」の各モデルを改めて比較してみましょう。
フィアット「500」は、個性的な内外装デザインやコンパクトなボディが持ち味なので、とにかくこのデザインが気に入った人や、乗りやすくて小回りのきくパーソナルカーが欲しい人に向いています。
一方、アバルト「595」は、フィアット「500」の高性能版です。フィアット「500」の性能では物足りないスポーツマインドの持ち主にピッタリでしょう。
特に、道幅が狭くカーブのきつい、曲がりくねった道では、上級スポーツカーをも凌ぐパフォーマンスを発揮する点がこの車の魅力です。
そして、アルファロメオ「ジュリエッタ」は、ハッチバック車ながらスタイリッシュなフォルムと、スポーティカーと呼べるような走行性能を持っている点が特徴です。
また、ジュリエッタはさきほどの2車種よりも大柄なボディと4枚のドアを持つため、実用的なファミリーカーとして使える点も魅力です。
この3台は個性や価格帯が異なるので、単純に優劣を決めることはできませんが、いずれもイタリア車ならではの「味」が楽しめる点では共通しています。
国産車よりも価格の高いイタリア車は予算確保が第一
ここで紹介したイタリア車は、いずれも手の届く価格です。
とはいえ、国産の大衆車よりも価格が高いのはまちがいありません。ですから、あらかじめ予算計画をしっかり立てておきたいところ。
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