車を売る時は何かと慌てていたり、いろいろな手続きで慣れないことがたくさん出てくるものです。
私も過去に何度か車を売ってますが、少なくとも3〜5年は車の買い替えがないですから、車の売却に慣れることはないと思います。
そのときは最良の選択をしたつもりでも、振り返ってみれば「あのときこうしていればよかった…」と思うこともたくさんあります。
なかには「金銭的に苦しい…」という、いまお金が欲しいという理由で車を売ることもあるかと思います。
車の売却で後悔しないために、売る前に知っておくべき3つのことをご紹介します。これでもう後悔とはおさらばしましょう。
車を手放しても生活に問題が起きないか調べておこう
何事も、失ってみないと気づけないことってありますよね。車も同じです。
「車がなくても意外と生活できるかも?」と思っていても、いざ手放してみるとかなり不便に感じることがあります。
ですから、車を売る前に代わりの交通手段が確保されているか確認しておくことをおすすめします。
都心であればいいですが、あまり交通網が発達していない地域はなおさら重要です。
自分の車の代わりになる交通手段としては以下のようなものがあります。
- ・電車
- ・バス
- ・タクシー
- ・自転車
- ・カーシェアリング
- ・レンタカー
このうち、意外と役に立つのがカーシェアリングです。カーシェアリングとは、レンタカーに近いもので、自由に車を借りることができるサービスのこと。
最近はタイムズカープラスなどコインパーキングでカーシェアリングを見かけることが多くなりました。カーシェアリングはレンタカーに比べて細かい時間(15分単位)で利用でき、面倒な手続きもありません。
限りなく自分の車を使う感覚に似ているので、おすすめです。
車を手放しても、カーシェアリングが利用できると後悔することもなくなるかもしれません。
車を売る前に、一度カーシェアや他の交通手段を試してみて「これなら大丈夫そうだ」と確信を得てから手放したほうが後悔は少ないはずです。
もっと車の写真を撮っておけばよかった
ちょっと感傷的な話ですが、意外と多いのが「車の写真を撮っておけば良かった」という後悔です。これは意見が分かれるかもしれませんが、わたしは車を売る前に写真をもっと撮っておけば良かったなと感じています。
車は自分の人生の一部、なんていうとカッコよく聞こえますが、やっぱり車と過ごした時間というのは思い出深いものですよね。旅行や日常の買い物、ドライブなど出先でもっと車と一緒に写真を撮るべきだったなと後悔しています。
写真がないと、自分の頭の中にしか車との思い出は残りません。それもそれで素敵な記憶ですが、やっぱり目に見えるものとして残しておいたほうが断然いいです。忘れた頃に見る愛車の写真って、なんであんなに良いんですかね…。
もしあなたが車を手放すことを決めていて、愛車と一緒に過ごせる時間が残りわずかなら、今からでも写真をたくさん撮っておきしょう。車を売ってしまったあとでは、もう写真を撮ることはできません。
思い出の場所に出かけて撮るのもいいですが、個人的にはいつも停めてた駐車場で撮るのが好きです。何度も目にした場所で撮るのが、1番思い出になる気がします。

もう少し大事に乗っておけば…という後悔
これは共感してもらえそうな気がするのですが、車を売るときになって「もっときれいに、大事に乗っていれば良かった」と後悔する人は多いのではないでしょうか。
私の場合、車のメンテナンスをそこまで熱心にやるタイプではないので、もっとエンジンオイルの交換をこまめにやれば良かったと後悔したことがあります(最近はわりとやってますが)。
エンジンオイルってふだん乗っていると忘れやすいんですが、じつは5,000km or 半年ごとにオイル交換すべきなんですよね。エンジンオイルが汚れたまま車を走らせていると、パーツの損耗が激しくなる原因にもなるので、車の状態が悪化してしまうんです。
それはつまり、車を手放すときに「査定額の減少」となって明確なマイナスとなります。
ですから、車を売るときに後悔しないためにもメンテナンスをこまめに行なって、車の価値を落とさないような乗り方・使い方をすべきです。
もっと早く車の維持費の高さに気づくべきだった
そんな愛車との思い出を語った直後で気が引けますが、車の維持費はやっぱり高いです。後悔というよりも「売ってみて気づけたこと」と言うべきかもしれません。
「車を手放してわかったメリット&デメリット」でも紹介していますが、私の場合、ザッとこれだけの費用がかかってました。
- 車の維持にかかる費用(年間)
- ・駐車場代:12,000円×12ヶ月
- ・ガソリン代:6,000円×12ヶ月
- ・保険代:78,000円(年)
- ・自動車税:45,000円(年)
- ・車検代:120,000円
- 合計金額:45万9000円
1年間で45万9000円…。1ヶ月あたり4万円近い維持費がかかっていた計算になります。振り返るとなかなか恐ろしい金額ですよね。ちなみに、この金額は東京都中野区に住んでいたころの維持費です。

住む場所・年齢・車の種類などによって金額は変わってきますが、これだけの維持費をかかっていることをもっと早く気づくべきでした。
早く気づいていれば、早く売却していればもっと節約できたはず。これはけっこう後悔しました。みなさんも一度、維持費を計算してみることをオススメします。
車を持つメリットは多いですが、維持費の高さを考えると手放すことも検討する価値があります。車の維持費については「車を手放して維持費を節約する6つのメリットとは?」をご覧ください。
最大の後悔は「もっと調べれば車を高く売れたこと」
3つの後悔の中でも、もっとも大きいのが車の売却額についてです。わたしがはじめて車を売ったときは、何も知らずに近所の車買い取り店に持ち込みました。
結論からいうと、車を持ち込んで売却することにメリットはほとんどありません。なぜなら、買取金額が信じられないくらい低いからです。
車を売ったあとに調べると後悔が極限になります
わたしは、車を近所に持ち込む前に相場などもロクに調べてませんでした。
いま思えばありえない行動だったのですが、お店の人の簡単な査定をお願いして「この金額で大丈夫です」と即答。手続きを終えてすぐに売却してしまったのです。あっという間に車とお別れでした。
そのまま忘れてしまえばいいものを、どうしても気になったので、あとから愛車の買取相場をインターネットで調べてしまいました。すでに車は手元にないのですから、調べても意味はありません。調べなければ後悔しないものを…。
すると、結果は愕然とするものでした。
わたしが持ち込んだお店の買取額は30万円だったのですが、他のお店なら53万円で売れていたのです。つまり、他のお店なら23万円も高く売れていたことになります。
当時の無知を恥じるばかりですが、車の査定額は買取店によって大きく異なるということを、そのとき初めて知ったのでした。わたしはこれを知らなかったために、車を売って大きく損をしたわけです。
もしまだあなたが車を売っていないのであれば、「どの店が最高額で買い取ってくれるか?」は絶対に調べてください。
反対に、すでに手放してしまった人は調べないほうがいいでしょう。確実に後悔すると思います…。
下取りで後悔する人も多い
ディーラーの下取りに出してしまった人も後悔することが多いようです。その理由は単純に「下取りは査定額が低い」から。
ディーラーの下取りは車の買い替えと一緒に行われるので、とても身近で自然な流れです。しかも、車を買うときに一緒に手続きができる気軽さもあるので、つい深く考えずに下取りを選択してしまいがちなんですよね。
でも、車が持つ本当の価値を査定額に反映させるためには、下取りは避けるべきです。理由は単純で、下取りだとそのお店の査定額しかわからないから。他のお店で売れば、もっと高く売れる可能性があります。
わたし前回の売却で失敗をしていたので「次の車を売却したときは、もう損をしたくない!」という気持ちから、一括査定を使っていろんな業者に見積りを出してもらいました。
もしいま、車を手放すことを検討しているのであれば、とりあえず自分の車の買取相場だけでも知っておいて損はないと思います。
一括査定であれば、時間も手間もかかることもなく、無料で使えるので非常に便利です。