N-BOXを新車で買って3ヶ月ほど経ちました。さすがに日本一売れているだけあって、満足感が高く、僕もかなり気に入っています。
しかし、少なからず不満に思うところがあるのも事実。
というわけで今回は、N-BOXの内装について僕が思う短所・欠点について紹介したいと思います。
① エンジンのスタート・ストップボタンの位置
エンジンをかけるとき、停止するときにはエンジンボタンを押すわけですが、その位置が非常に低くて使いづらいです。
車を使うときは確実にエンジンのON-OFFはするわけなので、ボタンは毎回必ず押すことになります。
使用頻度が高いボタンにもかかわらず、位置が低く見づらく押しづらいというのはN-BOXの欠点かなと思います。
N-BOXのエンジンボタンは運転席の右側にあるのですが、もう少し見やすい位置に設置してほしかったです。
エンジンボタンの上には、スライドドアのOPEN・CLOSEスイッチがあります。明らかにエンジンボタンのほうが使用頻度が高いので、位置を逆にしてほしかったなぁ。
② ハンドルの操作ボタンが押しづらい
N-BOXのハンドルには左側にオーディオ&電話の操作ボタン、右側にはアダプティブクルーズコントロール(ACC)の操作ボタンがついています。
これらの操作ボタンは全体的に小さく、押しやすいとは言えません。
軽自動車のサイズを考えると致し方ない気もしますが、運転しながら操作するのが前提なのでもう少しボタンを大きめに作ってほしかったと思います。
特に操作しづらいのが、右側のACCボタンです。高速道路でACCをオンにするには【MAIN】→【SET】を押してから、車間距離ボタンとレーンキーピングアシストボタンを押す必要があります。
正直、高速道路を走行しているときって前方に神経がいってるので、手元の操作っておぼつかないんですよね。その状態で、これだけ多くのボタンを操作しないといけないのはけっこう厳しい。
実装するのはむずかしいのかもしれないですが、できればボタン1つでACCのすべての機能がオンになるような仕様になると嬉しいです。
ちなみに、僕が以前乗っていたボルボV60は、ボタンの押し心地も最高で、ACCも素早く作動できるボタンでした。
軽自動車と輸入車(普通車)を比べるのは酷だとは思いますが、せめてN-BOXのハンドルボタンの押し心地だけでも改善して欲しいところ。
③ 車内の収納が少ない
収納が少ないのはN-BOXというよりは軽自動車の宿命なので仕方ないところではあります。そして、おそらくN-BOXは他の軽自動車に比べれば収納は多いほうだと思います。
なので、車内収納が少ないというのは「普通車から乗り換えた人間目線」であることをご承知おきください。
基本的にガムや小銭などの細かい収納についてはN-BOXは優秀だと思います。
僕がN-BOXの収納力不足を感じたのは、そこそこ大きな物を入れる場所が少ない点です。
特に頭を悩ませるのが、車検証とティッシュBOXだと思います。どちらも車に積んでおきたいし、必要不可欠ですよね。
僕はN-BOXの収納不足を解消するために、無印良品の収納ボックスを設置しました。
これで大きめのものを収納するのがラクになったので、おすすめです。
④ 窓の自動開閉スイッチが運転席のみ
運転席にはウィンドウの開閉スイッチがありますが、N-BOXは運転席のみが自動開閉に対応しています。
助手席と後部座席を全開にしたいときは、最後まで指を引っ掛けておく必要があります。
些細なことではありますが、ワンプッシュで窓を開閉できるかできないかって、運転するときの快適性に少なからず影響するんですよね。
個人的にはせめて助手席だけでも自動開閉に対応してくれればなぁと思っています。
自動開閉はそこまでコストがかからない気がするので、モデルチェンジでの改良に期待したいところです。
とはいえ、軽自動車の多く(というかすべて?)が同じような仕様になっていることを考えると、N-BOXにだけその上を求めるのは酷なのかもしれません。
⑤ 電動スライドドアの開閉が遅い
僕が乗っているN-BOXは両側ともに電動スライドドア仕様です。
じつはスライドドアの車を買うのが初めてだったのですが、電動スライドドアの開閉の遅さに少しだけストレスを感じるときがあります。
他の車と同等なのかもしれませんし、安全面を考えるとこれくらい遅いのは仕方ないのかもしれません。
とはいえ、頻繁に開けたり閉めたりするときは、やはりテンポを狂わされます(笑)
特にドアを閉めて車を離れるときは、電動スライドドアが閉まるのを待ってから施錠をしなければいけません。
人によっては電動スライドドアではなく、手動の良い可能性もあるので、よく検討してから決めたほうがいいかもしれません。ちなみに、両側電動スライドドアは約+10万円くらいです。
運転席にあるスイッチで電動スライドドアをOFFにすれば手動でも使えるようになりますが、電動スライドドアは非常に重いので、手動に切り替えるのはやめといたほうがよさそう。
⑥ シートが完全フラットにはならない
N-BOXは後部座席を倒すことでフラットな空間をつくることができます。
大きな荷物や長尺の荷物を積むときには、このフラット仕様が役に立つはずです。
ただ、N-VANのような完全フラットにはなりません。N-BOXのフラットとは、多少の段差が発生してしまいます。
ふつうに荷物を積むだけなら気にならないのですが、車中泊をするとなると話は別です。
やはりN-BOXのフラットシートでは快適な車中泊は厳しいでしょう。マットレスを敷いたり、クッションを使ったりして段差を解消する必要があります。
まあ、そもそもN-BOXが車中泊を想定してつくられているわけではないし、車中泊をする人は少数派でしょうから仕方ないとは思います。
もしN-BOXでの車中泊を考えているのであれば、段差を埋める工夫が必要なことを知っておく必要があるし、場合によってはN-VANを買ったほうが良いかもしれません。
⑦ シートベルトが差し込みづらい
これも超細かいポイントなんですが、シートベルトの差込口が奥まっているので、差し込みづらいです。
気にならない人は気にならないと思いますが、僕はかなり使いづらいと感じています。
シートベルトを差し込むときって、だいたい感覚で差すじゃないですか。いちいち差込口を見ないんですよね。
僕は完全にノールックで差し込む派なんですが、N-BOXに買い替えてからは差込口を見ながら差さないと上手く装着できないことが多いです。
というわけで、Amazonでシートベルト差し込み口の延長グッズを買って装着しています。
N-BOXの不満点は細かいところが多い
全体的な評価として、N-BOXは非常によくできている車ですし、僕は大変気に入っています。
自分のすべての欲求を満たす車は存在しないというのはわかっているんですが、やはり理想を求めたくなってしまいますよね。
N-BOXについては、ここで紹介したように細かい不満点が多いです。裏を返せば、致命的な欠点はないし、使う人によってはパーフェクトな車ということでもあります。
僕のように細かいところまで見てしまう人は、おそらくどんな車に乗っても欠点が出てきてしまうと思います(笑)
あまり触れられることのないポイントかなと思いましたので、N-BOXを買うときの参考になれば幸いです。
