車を買うときに、あなたは何を選ぶ目安にしていますか?
見た目(デザイン)、燃費、運転のしやすさ…etc 選び方はさまざまです。
しかし、多くの人が車を選ぶときの目安として参考にするのが、やはり「車両価格」ではないでしょうか。
今回は、新車の普通自動車で最も安い車種を国産メーカーごとにご紹介します。
- トヨタの新車価格が1番安い普通自動車「パッソ」
- トヨタの新車価格が1番安い普通自動車「ヤリス(旧ヴィッツ)」
- 日産の新車価格が1番安い普通自動車「マーチ」
- 日産の新車価格が1番安い普通自動車「ノート」
- ホンダの新車価格が1番安い普通自動車「フィット」
- 三菱自動車の新車価格が1番安い普通自動車「ミラージュ」
- マツダの新車価格が1番安い普通自動車「MAZDA2(デミオ)」
- スバル・新車価格が1番安い普通自動車「ジャスティ」
- スバル・新車価格が安い普通自動車「インプレッサスポーツ」
- スズキ・新車価格が1番安い普通自動車「スイフト」
- 安さで選ぶならトヨタ・パッソ、総合力ではスバル・インプレッサ
- 1番安い普通車を、さらに安く買う方法
- 愛車を少しでも高く売れば、購入資金が潤沢になる
トヨタの新車価格が1番安い普通自動車「パッソ」
日本のみならず、世界的な自動車メーカーであるトヨタ自動車。車種が豊富なだけあって、価格帯も幅広くなっています。
トヨタで1番価格が安い車は「パッソ」です。
- ・本体価格:¥1,265,000~(税込)
- ・燃費:24.4〜28.0km/L
- ・燃費が向上し、カラーが豊富
新型に生まれ変わり、燃費が大きく向上したパッソ。
カラーバリエーションが豊富なので、車選びが楽しくなります。
また、室内の収納がかなり便利なのが特徴。細かな配慮が嬉しい車です。
コンパクトカーで価格は超安なのに、遊び心があるデザインに共感が持てます。
ちなみに、トヨタで最も価格が安い新車の軽自動車は「ピクシス エポック」という車です(ダイハツのOEM)。
トヨタの新車価格が1番安い普通自動車「ヤリス(旧ヴィッツ)」

新型ヤリス

旧ヴィッツ
あるいは、パッソとほとんど同じ価格帯で「ヤリス(ヴィッツ)」という選択肢もあります。
- ヤリス エントリーモデル
- ・本体価格:¥1,395,000~(税込)
- ・燃費:20.2km/L(WLTCモード)
- ・精悍な見た目と、充実の室内空間
燃費は約20.0km/Lで、パッソと大きな差はありませんが、価格は¥1,395,000~(税込)と10万円超の価格差があります。
ただし、ヤリスにはパッソにはない以下のようなメリットがあります。
- ・コネクティッドサービス(オペレーターに依頼できる)
- ・ハイブリッド仕様あり
- ・安全性能&運転支援機能(トヨタ チームメイト)が充実
特に、駐車を自動で制御してくれる「アドバンストパーク」や、交差点での衝突回避にも対応した「プリクラッシュセーフティ」は運転者にとって大きな助けとなるはずです。
価格は高くなりますが、それ以上に得られるメリットが大きいので、個人的にはこの価格差ならパッソよりヤリスをおすすめします。
また、ヤリスはボディカラーが15色と多彩なのが特徴で、車の色にこだわりたい人にもおすすめの車種です。人気のツートンカラーも揃ってます。
室内空間やエクステリア(車のデザイン)を比較して、さらにはしっかりと試乗をしてみて自分に合う車を選ぶと良いでしょう。
コンパクトカーは各メーカーが力を入れていますから、各社の目玉車種を比較するとより良い選択ができると思いますよ。
ちなみに、ヴィッツは2020年2月に「ヤリス」という車種名に変更されます。
もともと海外ではヤリスという名前で販売されていたので、それに統一するという感じですね。

日産の新車価格が1番安い普通自動車「マーチ」
軽自動車からSUV、ワゴンまで売上好調なのが日産です。
トヨタに比べると車種の数は少なめですが、それでも十分な選択肢といえるでしょう。
日産で1番価格が安い車は「マーチ」です。
- ・本体価格:¥1,289,200~
- ・燃費:21.4〜23.0km/L
- ・コンパクトながら、室内の快適性が高い
日産の現行ラインナップのなかでも長い歴史を誇るマーチ。
デザインに変更が加えられて進化していますが、運転性能や安全性も高まっています。
グレードに応じて、インパネの情報が充実させることができるのも楽しいですよ。
日産の車種全体に言えることですが、内装については少し安っぽい印象があるのは否めません。
ただし、現行モデルが発売されてからけっこう経っています。
実際のところ、現在は日産の販売店でも2ヶ月に1台程度しか売れていないようです(しかも、その多くが法人需要)。
正直なところ、マーチを新車で買うのはメリットはないと思います。小幅なマイナーチェンジを繰り返して自動ブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ)が搭載されたりはしていますが、内装の質感の古さは変わっていません。
「新車でマーチを買う理由はほとんどない」というのが僕の考えです(デザインがよほど気に入っているなら別ですが)。
というわけで、日産車を新車で購入するなら、次に紹介するノートのほうがおすすめです。
日産の新車価格が1番安い普通自動車「ノート」

新型ノート

日産ノート(旧モデル)
価格は高くなりますが現在はNOTE(ノート)を選んだほうが性能面でもデザイン面でも現実的かもしれません。
- ・本体価格:¥2,029,500~
- ・燃費:28.4km/L(WLTCモード)
- ・e-Powerモデルは圧倒的な低燃費
価格は2,029,500円(税込)〜となっており、マーチよりはかなり高めの設定。
最安グレードの「S」でも28.4km/L〜という低燃費ですが、これは新型ノートから全グレードが e-Powerモデルになったことが大きく貢献しています。
ちなみに、ノートには通常モデルに加えて「オーラ」というモデルもあります。
通常モデルとオーラのおおまかな違いは以下のとおりです。
- ノート オーラの特徴
- ・全幅が45mm、全長が5mm拡大されている3ナンバー車(通常モデルは5ナンバー)
- ・ヘッドランプのLEDが標準装備
- ・内装が上質で高級感がある
- ・動力性能が向上
- ・通常モデルよりも約60万円〜高い
ざっくりいうと「車体サイズが大きく、内外装の質感が洗練され、動力性能が高い」というのがオーラと通常モデルのちがいです。
デザインについては、どちらも日産のVモーショングリルを採用しており、見た目(外観)にハッキリした違いはありません。
個人的なオーラの高評価ポイントは内装の質感が高いこと。これまでの日産の内装はちょっと前時代的な感じが拭えなかったのですが、「大衆向けのコンパクトカーでついにここまできたか」と感じるくらい、高級感があります。
また、内装のみならず走りもしっかり向上していて、通常モデルとオーラでは以下のような差があります。
- 通常モデル:85kW(116PS) 最大トルクは280Nm(28.6kg-m)
- オーラ:100kW(136PS) 最大トルクは300Nm(30.6kg-m)
ただし、これほどの違いがあるので値段も相応に高いです。通常モデルとオーラではおよそ60万円程度の差があるので「最安の新車を買いたい!」という人からすると、ちょっと高すぎると思います。
とはいえ、通常モデルのノートはモデルチェンジも定期的に行われていますし、デザインや室内の居住性などを考えると十分に選択肢に入るはずです。
価格だけでマーチと決めるのではなく、総合的に見たほうが結果的におトクな車選びができるはずですよ。
旧型ノートを買う場合、e-Power を選ぶべきか?
ちなみに、ノートの旧モデルを中古で買う場合、ガソリン車と e-Powerでは大きな価格差があります(新車販売時は約60万円の価格差があった)。
e-Powerにすることで約10km/Lの燃費向上という恩恵を受けられますが、価格優先で選ぶならノーマルグレードで十分満足できると思います。
ホンダの新車価格が1番安い普通自動車「フィット」

新型フィット

旧型フィット
ホンダはデザイン性向が大きく変化してしまい、クセのある車種が増えました。個人的には残念に感じる車が増えた印象です…。
ただ、2020年2月に登場の新型フィットは、わりとシンプルなデザインにまとまっているかなと思います。
デザインの話はいったん置いておくとして、ホンダ車が素晴らしいのは低燃費・低重心、そして安全性能です。
最近は新型車のほとんどがHonda SENSINGという安全技術を搭載しています(下表は横スクロールできます)。
Honda SENSINGの予防安全 | |
---|---|
渋滞追従機能付ACC | ▷加速・減速し、適切な車間距離をキープ ▷前走車が止まれば合わせて停車 |
衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉 | 車両、歩行者、自転車に対応。自転車対応はHonda車で初 |
車線維持支援システム | 高速道路走行中、車線の中央を維持する |
誤発進抑制機能 | アクセルを踏み込んだ場合の急加速を抑制 |
歩行者事故低減ステアリング | 路側帯を歩く歩行者との衝突回避のための支援 |
路外逸脱抑制機能 | 車線をはみ出しそうになるのを防ぎ、車線内へ戻す |
先行車発進お知らせ機能 | 前走車の発進を音とディスプレー表示でお知らせ |
標識認識機能 | 道路標識をディスプレー表示し、標識への注意を促す |
後方誤発進抑制機能 | アクセルを踏み込んだ場合の、急な後退を抑制 |
オートハイビーム | 夜間走行時、ハイビームとロービームを自動で切り替え |
Honda SENSINGの衝突安全 | |
---|---|
サイドエアバッグシステム | 前席/後席対応。カーテンエアバッグも |
転席用&助手席用i-SRSエアバッグシステム | 「早く」「やさしく」「長く」ふくらんで、さまざまな体格や衝突状況に対応 |
衝突安全設計ボディー | 衝突時の衝撃(G)を制御する安全技術「G-CON」採用 |
プリテンショナーELRシートベルト | 衝突時、瞬時にシートベルトを引き込んで体を固定 |
頚部衝撃緩和フロントシート | 後方から低速で追突された際に、首への負担を軽減する |
後席シートベルト締め忘れ警告灯 | ルームミラー上部のランプでお知らせし、シートベルトの着用を促す |
価格が安いのに安全性が優れている車というのは、広い目で見ると交通事故の減少にもつながるので、ホンダは公共の利益にも貢献しているといえるかもしれません。
また、低価格帯でありながら内装の質感が良いというのも、特筆すべきポイントだと思います。
さて、というわけでホンダの1番価格が安い車は「フィット」です。
- ・本体価格:¥1,557,600~
- ・燃費:18.2〜29.4km/L(WLTCモード)
- ・インテリアにこだわり。シートアレンジも豊富で使いやすい
以前ほどの活況は見せていませんが、市街でも特によく見かけるホンダ・フィット。
価格はパッソ、マーチよりも高いですが内装や効率的なスペース空間にこだわりを感じるつくりになっています。
コンパクトカーとは思えない広さと、容量の多い荷室も使い勝手がいいですね。
細かいところですが、個人的に感心したのがシートアレンジの多様さです。シートを「トールモード」にすると、背が高い荷物でも積み込むことができます。一昔前はコンパクトカーにこの発想はなかったので、さすがホンダだなと思います。

フィットの「トールモード」
ちなみにフィットにはハイブリッド(e:HEV)があります。モーター走行を中心におこなうので、基本的には電気エネルギーを使います。そのため、走行音が非常に静かです。
e:HEVの価格は¥1,997,600~となっており、燃費は25.6km/L〜です。ガソリン車との価格差はおよそ40万円弱。e:HEVの燃費性能をどう捉えるかが問題ですが、長期的な燃料代を考慮するならハイブリッド車を選ぶことをおすすめします。
三菱自動車の新車価格が1番安い普通自動車「ミラージュ」

新型モデル

旧型モデル
新型モデルと旧型モデルを比較してみると、新型のほうがだいぶおとなしくなった印象です。デリカD:5で”オラオラ顔”の新型車を出してきた三菱自動車を考えると、非常にシンプルなデザインに落ち着いています。
以前までは燃費の良さは目立っていませんでしたが、徐々にラインアップに環境性が見られるようになった三菱自動車。三菱といえば4WDのイメージが強いですが、コンパクトカーやファミリーカーも意外と充実しています。
車種・価格帯の広さは他メーカーに劣りますが、車選びの候補には入れたいところ。
三菱自動車で1番価格が安い車は「ミラージュ」です。
- ・本体価格:¥1,432,200~
- ・燃費:20.0 km/L(WLTCモード)
- ・自動ブレーキを標準装備。内装・外装とも高評価
国産コンパクトカーの中では価格が安く、それでありながら自動ブレーキ「三菱 e-Assist」が標準装備されています。衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]など基本的な安全装備は万全です。
価格と性能のバランスを考えると、十分に”買い”な車です。街で乗っている人も多くないので「穴車」と言ってもいいでしょう。
ただし、排ガス不正によって信用が失墜した三菱自動車は新型車投入やモデルチェンジが他社メーカーほど進んでいません。
ミラージュについては、モデルチェンジによって外装デザインこそ変化したものの、内装については前時代的な(丸みを帯びたテイストの)インパネのままです。同価格帯のホンダ・フィットを比較すると、質感の高さはフィットに軍配が上がります。
また、外装デザインにも残念ポイントが。ミラージュには「G」「M」という2つのグレードがあるのですが、上位の「G」グレードだと赤いフロントグリルが標準仕様になっています。なぜこれを標準にしてしまったのか…。

「G」グレードの赤いフロントグリル
ちなみに、デリカD:2は1,787,400円〜なので、ミラージュに予算を上乗せできるなら、デリカD:2も検討したほうがいいでしょう。

デリカD:2
余談ですが、日産の傘下となった三菱自動車がどのような道を歩んでいくのかにも注目が集まります。ルノー、日産、三菱自動車の3社アライアンスで2026年までにプラットフォームの共用化率を80%を目指すという動きもあるので、今後の動向にも注目したいところです。
マツダの新車価格が1番安い普通自動車「MAZDA2(デミオ)」

マツダ2

旧型デミオ
デザイン性が高く評価されるようになり「マツダ地獄」と言われた時期はドコへやら。非常に洗練されたボディデザインは、美しさすら感じます。
スポーティな外観を備えた車種が多く揃っているので、特に車好きの人は要検討のメーカーといえるでしょう。
さて、マツダで1番価格が安い車は「MAZDA2(デミオ)」です。
- ・本体価格:¥1,350,000~
- ・燃費:20.6~30.0km/L
- ・2014-2015年日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
デザインは言うまでもなく、走行性能も高い評価を得ているのがMAZDA2です。走る楽しみを追求しつつ、低燃費も実現。
この価格にしてはラグジュアリー(高級感)が漂う作りになっています。
独自のファブリックシートを採用するなど、内装の仕立ての良さが伝わってきます。
また、安全性能については自動ブレーキはもちろん、ドライバーから見えない領域の認知をサポートするシステム(360°ビュー・モニター)を採用するなど、非常に力を入れています。
さらに、万が一の衝突に備える形状や素材など(PASSIVE SAFETY)を採用しているので、コンパクトカーでも安全性は高いのが特徴です。
エンジン性能については SKYACTIV-G 1.5をより進化させ、圧縮比を12から14に高めることで燃費性能と環境性能を向上させました。
マツダはある程度デザインを共通させて、上位モデルになるにしたがってサイズが大きくなるというラインナップ構成をとっています。
よって、MAZDA2では少し小さいという人は、少し予算を追加してMAZDA3を選ぶというのも1つの選択肢です。
スバル・新車価格が1番安い普通自動車「ジャスティ」

ジャスティ
スバルは他社メーカーにはない「アイサイト」という武器を持っています。車はもちろん、歩行者も感知して自動ブレーキを作動させる技術です。
予防安全評価では最高ランクを獲得しているので「安全性が第一」で選ぶなら、迷うことなくスバルでしょう。
そんなスバルで1番価格が安い車は「ジャスティ」です(ダイハツ「トール」のOEM供給モデル)。以前までは「トレジア」という車種が最安でしたが、ライナップ見直しで生産停止となりました。
燃費は16.8km/L〜とまずまずですが、車体サイズを考えると妥当な数字といえるでしょう。
価格は1,964,600円〜と決して安くないうえに、ジャスティには「アイサイト」が搭載されていません。搭載されているのは「スマートアシスト」という安全装備です。
アイサイトもスマートアシストも同じステレオカメラを使っているのですが、実際の性能は歴然とした差があり、アイサイトのほうが断然良いです。
スマートアシスト3は衝突回避システムは装備されているのですが、実際の性能は高くないということです。ですから、スバル車を買うのであればアイサイト搭載車を選びたいところ。
安全性を求めるならアイサイトは必須ですから、このあと紹介するインプレッサも比較して検討することをおすすめします。
スバル・新車価格が安い普通自動車「インプレッサスポーツ」
アイサイト搭載で価格が最も安いのは「インプレッサ スポーツ」です。
- ・本体価格:¥1,944,000~
- ・燃費:17.0km/ℓ〜
- ・走りと安全性を融合させた”買い”の1台
旧モデルでは約170万円~という価格でしたが、モデルチェンジによって¥2,002,000~とかなり価格が上がりました。価格だけを見ると、最初に紹介したトヨタのパッソと80万円近い差があるので高く感じるかもしれません。
しかし、インプレッサ スポーツにはアイサイトが全車標準装備されています。アイサイト搭載でこの価格は魅力的です。なぜなら、夜間でも歩行者を感知してくれて自動ブレーキで制御してくれる安心感は他社メーカーでは得られないからです。
アイサイトは自動車事故対策機構(NASVA)が2018年度に行った安全性能評価試験「予防安全性能アセスメント」で最高ランクを獲得しています。いわば、折り紙付きの性能です。
万が一、死亡事故を起こしてしまうと数億円の損害賠償が発生するような事態に見舞われることもあります。あまりおどかすようなことは言いたくありませんが、事故が起きてからでは遅いということを知っておいたほうが絶対に良いでしょう。
インプレッサは安全性だけでなく、内装もスポーティで高級感があります。特に男性に好まれるデザインといえるかもしれませんね。
走りについては水平対向エンジン[SUBARU BOXER]を搭載しており、滑らかで快適な走行性能を実現しています。
モデルチェンジによって改善したものの、やはり燃費の低さはやや気になります。燃費と価格の安さが最優先であれば他社を選びましょう。
スズキ・新車価格が1番安い普通自動車「スイフト」
「スズキなのに普通車?」と思われるかもしれませんが、スズキは軽自動車だけではなく、普通車も充実しています。
軽自動車に強みを持つのは確かですが、普通車も低燃費かつデザイン性の高いランナップが揃っています。
スズキの1番価格が安い車は「スイフト」です。
- ・本体価格:¥1,377,200~
- ・燃費:21.0 〜 23.0km/L
- ・躍動感のあるエクステリアと走行性能
旧型のスイフトとは一線を画すデザインに生まれ変わり、飛ぶように売れた1台。
デザインに目が行きがちですが、燃費も良く内装も十分な仕様となっています。
スズキで価格の安い普通車を選ぶなら、迷わずスイフトでしょう。
ただし、最安モデルは安全装備がないので(スズキ セーフティ サポート非装着車)、検討する際は要注意です。
アウトドアユースを楽しむなら「イグニス」も
SUVのような使い勝手の良さや運転の楽しさを追求したい人は、新型イグニスも合わせてチェックすると良いかもしれません。
イグニスは最低地上高が高めに設定されているので、コンパクトかつ視点が高く、運転しやすい車です。

スズキ「イグニス」
新型モデル発売前は期待されていたのですが、思ったように売上は伸びていません。
車自体は良いと思うのですが、やはりスイフトとの明確な差がわかりにくいというのがイグニスの欠点なのかな…と個人的には思っています。
あまり街で走っているのを見かけない車なので、「他の人とカブらない」という意味では良い選択になるでしょう。
安さで選ぶならトヨタ・パッソ、総合力ではスバル・インプレッサ
検証して比較してみるとよくわかりますが、メーカーによって1番安い車の価格には大きな差があります。
最安値のトヨタ・パッソが¥1,265,000~で、最高値のスバル・インプレッサが¥1,944,000~となっています。その価格差、およそ70万円ほど。
価格が一番安い普通車、という点で見るとインプレッサの価格が高いのは明らかです。
この価格差は、あなたが「車選びでなにを重要視するか」によって判断が分かれます。
120万円から買えるパッソは燃費や内装などを考えると十分に高水準です。
しかし、190万円出してインプレッサを選べば、歩行者との衝突を回避できるアイサイトが搭載されます。
もちろん、この2択だけではありませんが、車を選ぶときにあなたが「なにを優先するか」を考えるキッカケになるでしょう。
もしいまの自分が最安の普通車を買うなら?と考えると、ヤリスを選びます。
なぜヤリスを選ぶかというと、価格と装備の釣り合いがいい意味でとれてないあからです。ヤリスは130万円台から買えるわけですが、内外装の質感や安全装備を考えると割安だと思います。インプレッサがいいのは間違いないのですが、やはり200万円弱という価格は、最安を求める人にとっては高いと感じるはずです。
1番安い普通車を、さらに安く買う方法
日本車のメーカーごとに最も安い車種をご紹介してきました。
最安の車だと100万円代前半で買えますが、じつは厳密にはもう少し価格が高くなります。というのも、メーカーが表示している価格そのままの費用では済まないからです。
なぜでしょうか?その理由は大きく分けて2つあります。
- グレードやオプションによってはさらに価格が上がる
- 購入にかかる諸費用が発生する
グレードアップやオプション付きが前提になっている
メーカーが公表している車種の最低価格は、ほとんどが1番低いグレードです。
そのため、内装や外装が満足できるレベルではない可能性があります。結果的に、グレードを上げることになると購入費用が多くなるでしょう。
車を選ぶときになるべく上位グレードを見ないようにするというのも、新車購入費用を抑えるコツかもしれません。人間なら誰しも、いい車を見るとそっちに目が行ってしまいますから…。
ディーラーに行くと、ほぼ確実に「オプションはどうするか?」という話になります。オプションを交えることで値引き交渉が有利になることもありますが、オプションをつければその分だけ費用も増えます。
カタログなどを見るとどうしても目移りしてしまいオプションに惹かれることも多々ありますが、とにかく予算を抑えたいのであればオプションには見向きもしない」という意識を持つのも大切です。
車両価格以外の費用にも要注意!
また、車の購入には多くの諸費用が発生します。
たとえば、自動車取得税、自動車重量税、各種届出費用などさまざまです。新車価格に加えて、おおむね+20〜30万円が追加費用として必要になります。
ちなみに、これは中古車でも同じです。店頭で表示されている価格が安く見えても、実際には20万円以上を上乗せした金額が、乗り出し価格となります。
ネットで中古車をさがす場合、諸費用込みの価格で表示してあるかどうかをよくチェックするようにしましょう。
愛車を少しでも高く売れば、購入資金が潤沢になる
このように、車は表示価格以外にも追加費用が発生します。
そのため十分な資金計画をしておかないと、費用が足りない事態になることもあります。
もしいま乗っている車があれば、なるべく高く売却して新しい車の購入資金に充てるようにしましょう。
そのときは下取りではなく、買取店に売却するのがベストです。なぜなら、下取りは1社のみの査定となってしまい、愛車の最高額がわからないからです。
まずは複数の車買取店をくらべて、見積もりをチェックしてみてください。車を少しでもおトクに買うために、最善を尽くしましょう。
インターネットの無料一括査定は、スマホやパソコンに査定額が表示されるので査定額を気軽に知りたい人にもおすすめです。