僕は車を持っているのですが、車を持たない生活に憧れています。
そもそも車を使う機会が少ないので「車がなければお金も駐車スペースもムダにならないのに…」という思いを日々抱いています。
ということで今回は、自分自身の勉強も兼ねて「車を持たない生活にはどんなメリットがあるか?」について考えてみたいと思います。
ガソリン代、保険料、税金が不要
車を持つことで、思ってた以上のお金が消えていきます。あらためて計算してみたのですが、ちょっと驚きでした。
1ヶ月あたりの維持費は以下のとおり。ちなみに、乗っているのはN-BOX(軽自動車)です。
- N-BOXの1ヶ月あたりの維持費
- ガソリン代:3,000円
- 保険料:2,058円(24,700円 ÷ 12ヶ月)
- 駐車場代:8,000円
- 自動車税:900円(10,800円 ÷ 12ヶ月)
- 車検代:1,792円(43,030円 ÷ 24ヶ月)
- 洗車代:400円(月1回洗車機を使用)
- 合計:16,150円
維持費の中で特に金額が大きいのが駐車場代です。僕はマンションを買って住んでいるのですが、そこのマンションの駐車場代が意外と高い…。駐車場代については、住む(停める)場所によってかなり金額が変動すると思いますが、駐車場代を削ることができれば出費をかなり抑えることができます。
また、僕は軽自動車に乗っているので自動車税や保険料が安く抑えられています。自動車税については排気量によって金額が決まってくるのですが、一般的な乗用車だと排気量がだいたい2,000ccなので、1年間で4万円近く(1ヶ月あたり3,333円)の出費となります。
乗用車の自動車税(年額) | 2019年9月30日以前の新車登録 | 2019年10月1日以降の新車登録 |
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1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超 1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1.5リットル超 2リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2リットル超 2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2.5リットル超 3リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3リットル超 3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3.5リットル超 4リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4リットル超 4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4.5リットル超 6リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6リットル超 | 111,000円 | 111,000円 |
その他、ガソリン代や洗車代は人それぞれという感じですが、住む場所によっては高速道路を頻繁に使うこともあると思うので、高速代も加味して維持費を計算する必要があります。
僕の車の維持費は一般的な平均よりもかなり低いと思われますが、いずれにしても、車を持たない生活に切り替えることで毎月16,000円の維持費が節約できることがわかりました。これは大きなメリットです。
洗車やメンテナンスを気にする必要がない
車を所有していると、洗車やメンテナンスをする必要があるので、何かと車を気にかけることになります。本当に車が好きな人ならそれが生きがいになったりするのでいいのですが、そうでない人にとってはプチストレスです。
僕の場合、久々に車を見て「めっちゃ汚れてる…」と落胆することも多いですし、乗らない期間が長くなると車が不調になることもあります。
メンテナンスでいうと、車のオイル交換費用も意外とあなどれません。車のオイルは走行距離5,000km or 6ヶ月ごとに交換するのが目安なので、そのたびにディーラーやカー用品店でオイル交換をしてもらう必要があります。
ディーラーだと約6,000円強(N-BOXの場合)かかるので、それも維持費に入れて計算してほうが良さそうです。
徒歩移動が増えるので健康に良い
車を持たない生活になると、必然的に移動手段が変わります。電車やバス移動が増えますし、歩いていける距離なら歩いていくことになるでしょう。
いずれにしても、歩く時間が増えるので健康にはプラス材料です。
車があると、近くのコンビニやスーパーまで行くのにもついつい頼ってしまいがちですが、意外と歩いてみると全然余裕だったりするんですよね。
特に、僕は散歩が好きなので、車を持たない生活になってもそこまで苦にはならない気がしています。
ふだんは歩かない道・景色を見られる
歩く機会が増えると、ふだんは歩かない道に行ってみたくなります。僕の近所は新興住宅地になっていて新築でキレイな一軒家がたくさん建ち並んでいるので、歩くのがすごく楽しいです。
車がなくなると旅行に行くのが面倒に感じる気がしますが、電車や新幹線の移動に変わることで新たな発見があるはず。特に移り変わる車窓を楽しむのは、電車移動ならではですよね。
車を持たない生活になることで、良い意味で徒歩移動が強制されるので、新しいお店を見つける楽しみも生まれます。特に、ふだんは行かないような路地裏に行って、美味しいごはん屋さんを見つけてみたり。
僕はもともと散歩好きなのですが、そうでない人も車を手放すのをキッカケに散歩を趣味にしてみるのもいいですよね。
日常のムダな買い物が減る
車が使えると、それだけ運べる荷物の量・大きさが増えます。それはつまり「運べるから買っちゃう」という状態になりやすいということです。
たとえば郊外のアウトレットに行くと、車の有無とは関係なしについつい物欲が膨れ上がるものです。
しかし、車で行ったときと、電車で行ったときでは当然、買える量(持って帰れる量)が変わります。車がないと、「持って帰るの大変だから買い物は最小限にしよう」という気持ちになりやすいのです。
つまり、車を持たない生活になると、「運べないから買わない」という気持ちにシフトしていきます。
生活必需品の場合は別ですが、買わなくても生活できるような日用品・洋服・家具・家電・観葉植物を買わずに済むことで大きな節約効果を期待できます。
車の購入資金がいらない
当たり前の話ですが、車を買わなければ車の購入にかかる資金を用意する必要がなくなります。安い軽自動車でも100万円、それなりの普通車を買えば500万円は必要になりますが、車を持たなければその分の大金を他に回すことができます。
たとえば、新しい趣味を始めてみるのもいいですし、家のリフォーム代に充てるのも良いお金の使い方だと思います。
個人的には株や金を買うなどして、投資に充てるのもいいかなと。車を買っても確実に値下がりしますが、投資に当てればインフレによる目減りは防げます(損失になることもあるけど)。
車の代替手段は意外とたくさんある

ヴォクシー
「たまに遠くへドライブへ行きたいとき」、「どうしても仕事で車が必要なとき」など、車がないと困る状況がおとずれるかもしれません。
幸いなことに、車を所有していなくても、代わりとなる交通手段はたくさんあります。
最も便利でおすすめしたいのは、カーシェアリングを活用することです。マイカーを持たない「車離れ」が起きているのは、カーシェアリングサービスの広がりが大きく関係しています。
特に影響が大きかったのは、コインパーキング大手のタイムズがカーシェアに参入したことです。もともとコインパーキングの導入数が多かったのですが、その一角にカーシェア用の車を設置したことで、利用者が飛躍的に伸びました。街でも、タイムズのステッカーを貼った車を見かけることが増えましたよね。
一般的なレンタカーは6時間や12時間などまとまった時間単位で借りるのが基本ですが、カーシェアは分単位で使えるのが大きな特徴です。タイムズカーの場合、15分220円〜使えますし、さらにガソリン代や保険料も料金に含まれています。
また、自宅や職場の近くにカーシェアの駐車場があれば、思い立ったときスグに利用できるというメリットがあります。
実際、僕の自宅の近くにもタイムズのカーシェアが設置されているのですが、そうなってくると「車を所有する(自宅の駐車場に停めておく)意味ってないのでは?使いたいときに近所のカーシェア借りればいいよね」という話になってきます。
車を所有することにこだわりがない人は、圧倒的な費用およびスペースの節約になりますから、カーシェアを検討する価値は大いにあると思います。
いま乗ってる車を手放せば、大きな現金が手に入る
車を持たない生活に入るためには、まず車を手放す必要があります。つまり、車を売ることで、まとまった現金が手に入るわけです。
大きな現金が手に入れば、いろんな使いみちを考えることができます。貯金もよし。新しい移動手段として電動自転車を買うもよし。あるいは、駅チカの物件に引っ越すための費用にしてもいいですよね。
ちなみに、車を売る場合は1つの買取業者では決めないほうがいいです。僕はそれで失敗してるので。
ネットの一括査定を使えば、複数の業者をまとめて比較できるので、最高額で車を売ることができます。
車を持たない生活に入る前に、まずはきっちり大きな現金を手元に残せるようにしたいところです。