転勤が決まったら、早めに車をどうするか決めたいところ。
駐車場代やその他のコストも考えると、車を使わないのなら早めに処分しておくのが得策です。
とはいえ、転勤で急いでいるからといってむやみに売却してしまうのは良くありません。
なぜなら、車を高く売る方法を知るだけで“30万円以上”も得する可能性があるからです。
そもそも、車はどう処分するのがお得なのか?ってわからないですよね。
今回は転勤で車を売る人に知って欲しい、少しでも車を高く売却する方法について解説します。
慎重に!転勤による車の売却は狙われている?
転勤が決まったからといって、すぐに車の売却を決めてしまうのは避けるべきです。
その理由は大きく分けて2つあります。
- ①売るよりも転勤先に持って行ったほうがお得な場合がある
- ②買取業者の当たり外れは本当に大きい
①売るよりも転勤先に持って行ったほうがお得な場合がある
車を買ったばかりの人や、売却すると大きく値下がりしてしまうケースの場合、転勤先に車を持っていったほうがお得です。
一部の値下がりがしにくい車(リセールバリューが高い車)を別にすれば、ほとんどの車は買ってからすぐに買取価格が減ってしまいます。
そのため、転勤だからといって安易に手放してしまうと、大きく損をすることになりかねません。
目安としては、買ってから1年以内の車(新車)であれば、転勤先に持っていくことをおすすめします。
ただし、あとで説明しますが、転勤先で必要な車の維持費(特に駐車場代)が高い場合は、きちんと計算して結論を出すようにしてください。
転勤先が海外だったり、引っ越し先に駐車スペースがない場合は車を素直に手放すしかありません。
②買取業者の当たり外れは本当に大きい
車の売却で失敗する人の多くは、相場よりも安い値段で手放しています。
つまり、本当はもっと高い値段で売れたはずの車を、安い値段で手放してしまうのです。
特に、転勤が決まって時間がないときに急いで売却する人は、買取業者の査定額を比べないで売ってしまいます。
すると、他の買取業者なら100万円で売れていたはずの車を80万円で売ってしまうことになるのです。
このように車の買取業者には当たりハズレがあります。
転勤が決まって、車の処分に急いでいたとしても、必ず複数の車買取店の査定額を比較してから決めましょう。
ちなみに、安く買い叩かれる恐れがあるので車を買取店へ持ち込むのは避けるようにしましょう。
無料の査定サイトを使うことで、1回の査定でまとめて比較することができるのでおすすめです。
盲点!駐車場代のコストを事前に調べておこう
地方から東京への転勤の場合はほぼ確実に現在の駐車場代よりも高くつくでしょうが、それ以外の場合は駐車場代が安くなる可能性もあります。
車の維持費の大きな部分を占める駐車場代の相場をある程度知ることができれば、転勤時に車が不要なのか、売却すべきなのか決めやすくなりますよね。
そこで、知っておきたいのが【都道府県別・月極駐車場相場】です。
ここでは主要都市とその他の都道府県を比較してみましょう。
- ・北海道 8,075円
- ・宮城県 20,845円
- ・福島県 5,551円
- ・東京都 36,491円
- ・神奈川県 21,147円
- ・埼玉県 15,312円
- ・千葉県 15,670円
- ・山梨県 5,211円
- ・新潟県 5,010円
- ・長野県 4,334円
- ・石川県 6,034円
- ・愛知県 31,901円
- ・大阪府 37,907円
- ・兵庫県 31,965円
- ・京都府 14,393円
- ・岡山県 12,302円
- ・広島県 28,563円
- ・福岡県 17,908円
- ・長崎県 3,406円
- ・鹿児島県 5,289円
- ・沖縄県 6,264円
日本の二大都市である東京と大阪の駐車場代がいかに高いかがわかります。
最も駐車場代が安い長崎県と東京都を比べると、約33,000円もの差があります。
ですから、転勤をするときに車を処分するか、売却するかを考えるときに駐車場代を1つの判断基準とするのは重要な考え方です。
事前に転勤先の駐車場代の相場を調べておくと、維持費が安くなるかもしれません。
転勤先の駐車場代が高ければ売却、安ければそのまま持っていくという選択も十分に考えられるでしょう。
ちなみに自動車保険、自動車税、ガソリン代などの維持費は、地域による差はほとんどないので気にする必要はありません。
転勤が終わるまで売却しないで保管するのも良し悪しある
転勤が決まったとはいえ、数年で元の場所に戻ってくることがわかっている人もいらっしゃるかと思います。
その場合、転勤中は車を使わないけど、転勤が終わって戻ってきたらまた車を使いたいというケースもあることでしょう。
車を置いたままの状態で転勤をすると、まったく使っていないのに維持費がかかることになります。
意外にも、車は乗っていなくても維持費がかかる「金食い虫」なのです。
車を保管するだけで発生する維持費に注意しよう
車を使っていなくても、ガソリン代以外の維持費は支払わなければいけません。
乗っていなくてもかかってしまう車の維持費には以下の項目があります。
- ・駐車場代
- ・自動車保険代
- ・自動車税
- ・車検代
たとえば、駐車場代が年間12万円、自動車保険代が年間5万円、自動車税が年間3万円、車検代が12万円としましょう。
仮に3年間だけ転勤で他の地に引っ越しをした場合にどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
- ・駐車場代 12万円 × 3年 = 36万円
- ・自動車保険代 5万円 × 3年 = 15万円
- ・自動車税 3万円 × 3年 = 9万円
- ・車検代 = 12万円
- → 3年間にかかる車の維持費は61万円
車に乗っていないにも関わらず、3年間で61万円もの維持費がかかってしまいます。
いくら転勤後に戻ってくるとしても、これだけの費用がかかるわけですから売却を検討したほうが賢明かもしれません。
また、これだけならまだいいのですが、じつは目に見えないコストにも注意が必要です。
年式が古くなって買い換え費用が増大するリスクも
見えないコストとは「3年間で年式(モデル)が古くなる」ことです。
乗っていない分、走行距離は少ないかもしれませんが3年経過してしまうと「古いモデル」として扱われてしまい、中古車市場では価値が低くなります。
つまり、車を買い替えるときに大きく損をする可能性があるということです。
これだけのコストをかけるのであれば転勤前に一度売却したほうが良いでしょう。
車を売って得た資金を別の車に買い替えるための費用として貯めておくほうが明らかにお得です。
年式が古くなる前に売却できるので、査定額が高くなるのも大きなメリットといえます。
ちなみに、車を長い間そのまま保管しておくなら抹消登録をすることで費用を抑えることも可能です。
転勤する前に車を高く売る方法を知っておこう
転勤にともなう車の処分については、基本的に買取店へ売却する方法の一択になるでしょう。
もしいまの車が古くて価値がないと思われても心配ありません。廃車登録をするまえに、一括査定でいろいろな業者に見積りを出してもらいましょう。
廃車にする費用をかけるくらいであれば、わずか数万円でも手元に現金が入ってきたほうがいいですよね。
もちろん、まだまだ乗れる車であっても複数の業者に見積りをとってもらうことをオススメします。
ネットの見積もりは無料出張査定を依頼することも可能です。査定後の手続きも非常にスムーズなので時間がない方でも活用できます。
転勤前に少しでも車を高く売却して、スッキリとした気持ちで新天地に向かいましょう。