時代が進むにつれて、車のデザインは近未来的になってきます。
未来的なデザインはもちろんいいのですが、やはり昔ながらのレトロな車の存在も貴重ですよね。
今回は新車で購入できるおすすめのレトロデザインの車種をご紹介します。
レトロデザインな国産車
日産・パオ
日産・パオ PK10型 | |
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全長 | 3,740mm |
全幅 | 1,570mm |
全高 | 1,475mm |
パワートレイン | MA10S 987cc 直4OHC ベルト駆動 52ps |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 48万円~242 万円 |
日産パオは、1989年から1990年にかけて、受注生産のみで生産されました。生産台数はわずか50,000台で、現在では中古車の流通も少なくなってきました。
現代には見られないレトロなデザイン、そしてシンプルでおしゃれな内装のインテリアはいまもなお高い人気を誇ります。
中古車価格も高値を維持しており、走行距離10万km超の車でも100万円以上の値段が付いています。
どんな中古車にも言えることですが、パオについては特に希少車種として扱われているので、年を経るごとに値段が上がる可能性も考えられます。
日産・ラシーン
日産・ラシーン RB14型 | |
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全長 | 3,980-4,210mm |
全幅 | 1,695/1,720mm |
全高 | 1,450/1,515mm |
パワートレイン | GA15DE 1.5L 直4 チェーン駆動 105ps |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 23万円 ~ 350.8 万円 |
1994年から2000年に生産された、日産パイクカーシリーズの1つです。ラシーンというネーミングは、「羅針盤」に由来しています。
もともとは試作車でしたが、1993年のモーターショーで大好評だったため市販化が決定。角ばったデザインとレトロな外観が特徴で、大変な人気を博しました。
現在は中古車市場でも高い人気を誇り、大きな値崩れもなく、比較的高値で取引されています。
ノーマルのラシーンもいいですが、ラシーンを専門に扱う中古車販売店などもあるので、さらにレトロなデザインにカスタムすることも可能です。
日産・フィガロ
日産・フィガロ FK10型 | |
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全長 | 3,740 mm |
全幅 | 1,630 mm |
全高 | 1,365 mm |
パワートレイン | MA10ET型 987cc 直列4気筒 SOHC ベルト駆動ターボ |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 111.9万円 ~ 341 万円 |
1991年〜1992年という、わずか2年間という短い期間のみ生産されたフィガロは日本のみならず国外(特にイギリス)でも高い人気を得ました。
車名はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」に出てくる主人公の名前に由来しています。由来がすでにオシャレ感満載ですよね。
丸みを帯びたフォルムと本革シートを採用した内装は高級感が漂います。
いやー、ほんと内装を見ると国産車とは思えませんよね。特にハンドルの形状と丸形メーターがなんとも言えないレトロ感を漂わせています。
限定2万台という生産台数ながら、現在でも中古車として比較的多く流通しています。
日産・マーチ ボレロ
日産・マーチボレロ K12型系 | |
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全長 | 3,780mm |
全幅 | 1,665mm |
全高 | 1,515mm |
パワートレイン | HR12DE型 1,200cc 直3 DOHC |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 5万円 ~ 513 万円 |
日産マーチのカスタムカーとして登場したボレロ。現在でも新車として購入することができます(2022年4月時点)。
特徴的な丸目ライトと、メッシュのグリルが上品な印象を与えてくれます。
内装は比較的近代的でレトロ感はありませんが、そのぶんレトロでありながら快適な機能を享受することができます。
日産のインテリジェント エマージェンシーブレーキ搭載で自動ブレーキの安心感もあり、踏み間違い衝突防止アシストも搭載しています。
レトロカーのほとんどが中古車でしか手に入らないなか、マーチボレロは貴重な存在と言えるかもしれません。
日産・Be-1
日産・Be-1 | |
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全長 | 3,635mm |
全幅 | 1,580mm |
全高 | 1,395mm |
パワートレイン | MA10S 987cc 直4OHC 52ps |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 68万円 ~363万円 |
Be-1は1987年に日産パイクカーシリーズの第一弾として発売された車です。
初代マーチをベースにつくられており、丸いライトとフォルムがなんとも印象的な仕上がりです。
レトロ感満載で、昔っぽい車に乗りたい人にはおすすめ。
ちなみにカーセンサーの中古車価格帯は68万円~363 万円と高い水準を保っています。平均価格は62.1万円(2021年8月時点)→102.1万円(2022年4月時点)と上昇していることからもその人気がうかがえますね。
スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー JB64型 | |
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全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,725mm |
ホイールベース | 2,250mm |
パワートレイン | R06A型: 658cc 水冷4サイクル直列 3気筒DOHCICターボ |
新車価格帯 | XG:1,485,000円〜 XL:1,611,500円〜 XC:1,776,500円〜 |
スズキ・ジムニーは、いわばスズキが誇る往年の名車とも言える一台です。
現在でも新車として購入することができますが、古い個体でも長く乗り継がれていることが多く、ジムニーを専門に扱うカスタム業者・中古車販売店もたくさんあります。
古いモデルのジムニーは現在でも中古車として人気で、価格も高めです。
新車として購入して、レトロにカスタムするという選択もアリかもしれませんね。
なお、2018年に4代目新型ジムニーが発表され、角ばったデザインに丸目のライトが復活しました。

ダイハツ・ミラジーノ
ダイハツ・ミラジーノ L700S/L710S | |
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全長 | 3,395 mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,425 mm |
ホイールベース | 2,360 mm |
パワートレイン | ・EF-VE型 直列3気筒 660 cc ・EF-DET型 直列3気筒 660 cc ターボ |
中古車価格帯 (記事執筆時点) | 1000円 ~ 79.8万円 |
ひと目見て、MINIと見間違えてしまうほど類似のデザインです。内装もレトロ調なので、運転することの満足感も大きい車です。
現在は中古車のみの流通ですが、比較的安い値段で手に入れることができます。
光岡自動車・レイ
他社メーカーOEMの軽自動車をベースに、光岡がデザインした車です。
ダイハツミラジーノと共通のデザインが見られたりしますが、フロントグリルや細かい装飾にはレトロを意識した意匠が込められています。
中古車の流通はきわめて少なく、手に入れるのはむずかしいのが現状です。
光岡自動車・ビュート
光岡自動車・ビュート K13型改 | |
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全長 | 4,515mm |
全幅 | 1,680mm |
全高 | 1,550mm |
ホイールベース | 2,450 |
パワートレイン | HR12DE型 直列3気筒DOHC 1200cc |
新車価格 | 12ST ¥2,761,000 12STプレミアム ¥2,882,000 12DX ¥3,074,500 12LX ¥3,360,500 |
初代モデルが1993年に発売され、光岡自動車の中では最長?といえるぐらい長く売れているモデルです。現行モデルが新車として購入できるので、貴重なレトロカーといえるでしょう。
独特のフロントグリルとレトロ感満載の丸めライトがなんとも可愛らしい印象です。内装も木目パネルと採用していて、昔ながらのインテリアを堪能できます。
レトロデザインながら、高級感も感じられるため老若男女問わず高い人気があります。
価格は¥2,761,000〜と、比較的手の届きやすいのもうれしいですね。
ちなみに、光岡自動車は他のメーカーの車(既存の車種)を改造して、クラシカルな雰囲気にカスタムする会社です。こちらのビュートのベース車は日産・マーチが使われています。
光岡自動車・リューギ
光岡自動車・リューギ | |
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全長 | 4,510 mm |
全幅 | 1,695 mm |
全高 | 1,460 - 1,480 mm |
ホイールベース | 2,600mm |
パワートレイン | 直4 DOHC 1.5L |
新車価格 | ・15EX ¥2,632,300〜 ・HYBRID EX ¥3,401,200〜 |
ロールス・ロイスを思わせる重厚なフロントグリルと、愛らしい丸目のライトが特徴的なリューギ。
角ばったデザインは、いまの自動車デザインとは一線を画します。
インテリアは比較的近代的で内装のレトロさがないのは残念ですが、紳士的な外観に思わずウットリさせられます。
ちなみにリューギにはセダンとワゴンの2タイプがあります。セダンはトヨタ・カローラアクシオ、ワゴンはトヨタ・カローラ・フィールダーがベース車です。
この価格でこの重厚感を得ることができるので、かなりお得感がありますね。
レトロデザインな外国産車
ランドローバー・ディフェンダー

新型ディフェンダー
ランドローバー・ディフェンダー 90 | |
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全長 | 3,886 mm (2000s 90) |
全幅 | 1,778 mm (2000s 90) |
全高 | 2,032 mm (2000s 90) |
ホイールベース | 2362 mm |
パワートレイン | 2.4 L 124 ps 直4 ターボディーゼル |
2015年まで生産されていたランドローバーの代表的な車種です。2020年には新型モデルが発売され、大幅にデザインが変更されました。
角ばったデザインと圧倒的な存在感に魅了されるファンも多く、現在でも中古車は高値で取引されています。
旧型は新車として購入できないため、中古車でしか手に入れることはできません。ただし、現在のところ走行距離の少ない車も流通しています。
カーセンサーの価格帯は698万円~1569.9 万円と非常に高いですが、レトロで武骨なデザインが好きな人にはぜひとも乗って欲しい車です。
クライスラー・PTクルーザー
PTクルーザー | |
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全長 | 4,290 mm |
全幅 | 1,700 mm |
全高 | 1,600 mm |
ホイールベース | 2,600 mm |
パワートレイン | 1.6 L EJD 直列4気筒 |
中古車価格帯 (カーセンサー) | 12万円 ~ 130万円 |
1930年代に生産された名車、クライスラー・エアフローをモチーフにした車。
小さなバスのようなレトロなデザインが人気のPTクルーザーは、国内でタクシーとして導入された事例もあります。
生産は終了しているため、中古車でしか手に入りません。
カーセンサーの中古車価格帯は12万円~130 万です。流通台数は多くありませんが、比較的安価で購入できるため「デザインが気に入った!」という人にはおすすめです。
ただし、アメ車(クライスラー)なので、耐久性は気になるところ。故障に悩まされる可能性は高いでしょう。
フィアット・500
かわいい見た目と、取り回しの良いコンパクトなデザインから国内でも非常に売れている車です。
ボディカラーも豊富で、内装の自由度も高いため自分の色を楽しみたい人にもおすすめ。
レトロながら快適な装備も搭載しているので、「レトロカーが欲しいけど古い中古車は嫌だ」という人は検討するといいかもしれません。

レトロな車を効率的にさがす方法とは?

ラーダ・ニーヴァ
やはり昔のデザインを求めるとどうしても中古車が多くなってしまいます。新車で買えない分、探す手間がかかるのは避けられません。
レトロカーを効率的にさがすには、やはりインターネットで中古車検索をするのが最もおすすめです。
全国の中古車販売店にあるレトロカーをまとめて検索できますから、時間を大幅に短縮できます。
見ているだけでも楽しいですから、レトロカーをさがしている人は一度検索してみることをおすすめします。
レトロカーは値段が高め。少しでも安く買うには?
レトロカーは希少車になることも多く、台数が少なめです。そのぶん、価格も高くなります。
もし予算が限られているのであれば、少しでも安く購入する工夫が必要です。
予算を増やすもっとも賢い方法は、いま乗っている愛車を高く売ること。これに尽きます。
自分の車が高く売れれば、そのぶん購入予算が増えますから、レトロカーの選択肢も広がりますよね。
まずはいまの愛車がいくらぐらいで売れるのか、無料の一括査定を活用して見積もりをとってみることをオススメします。