車の買い替えるときに「特別仕様車」って魅力的に映りますよね。
とはいえ、いつでも買えるわけではなく、特別仕様車は販売期間(販売されるタイミング)が限られています。
特別仕様車を買おうにも、発売される期間や値引き額などがイマイチわかりづらいのが正直なところ。
というわけで、今回は特別仕様車の販売期間と値引き額について知っておきたいポイントを3つご紹介します。
特別仕様車の販売開始はいつが多い?
特別仕様車を欲しいと思っても、いつでも販売されているわけではありません。多くの場合が期間限定で売りだされるのが特別仕様車の宿命です。
特別仕様車の販売時期がメーカーごとに明確に決まっていれば良いのですが、車種によってちがうのでひとくくりにはできません。
そもそも特別仕様車はメーカーが特定のモデルを売り伸ばすために発売されるものです。そのため、車がよく売れるボーナス時期(7月・12月)、新生活のスタートや自動車税の区切りとなる3月〜4月に合わせて発売されることが多くなります。
もし特別仕様車を狙うのであれば、こうした時期に購入することで手に入れやすくなるでしょう。
また、車種のモデル末期(新型モデルが出る直前)にも特別仕様車が増える傾向があります。特別仕様車が出たばかりのころは値引きがしにくい場合もありますが、特別仕様車は確実にお買い得な車なので買い時を逃さないようにしたいところです。

トヨタ・クラウンの特別仕様車の場合
特別仕様車はメーカーごとにさまざまな取扱があります。価格設定もちがえば、オプション設定も異なります。
たとえば、以前トヨタが発売したクラウンの60周年を記念して発売する「アスリートS 空色edition」と「アスリートS 若草色edition」は4月1日(水)から30日(木)までの1カ月間の販売期間でした。
クラウンの場合は、メモリアルな意味合いもあったので特に販売期間が短かったのですが、基本的に特別仕様車の販売期間は長くないので注意が必要です。
記念モデルは販売期間が特に短いため、他のモデルとの比較するときには注意が必要です。1つの車種が長い期間ずっと売りだされることはありません。
中には「台数限定」などと表記して、販売期間を明確にしないモデルもあります。この場合は売れ行きに応じて、販売期間を決めているのが実状です。
たとえば日産のハイウェイスターは、最初のころは「特装車」でしたが、売れ行きが良かったため現在はカスタマイズシリーズとして常時販売されています。
特別仕様車には「マーケットで実験する」という意味合いもあるわけです。
特別仕様車は値引きがむずかしいって本当?
もう1つ気になるのが「車の値引き」です。とくに新車販売に関しては値下げを上手く交渉するのが一般的で、やり方次第では数十万円も安く購入することも可能です。
特別仕様車は従来のモデルよりも価格が相対的に安く設定されていることがほとんどです。
たとえば、以下のようなオプションがあります。
- ・アルミホイール
- ・LEDヘッドライト
- ・限定カラー
- ・UVガラス
- ・高性能ナビゲーションシステム
- ・内装の加飾(本革シートなど)
特別仕様車は通常のモデルで付けるオプション価格よりも、かなり低めに設定されています。そのため、そこからの値引き交渉は難しいと考えられています。
そして、ディーラーのなかにはそういった理由を盾にして値引きを渋ってくることもあります。
しかし、実際のところは特別仕様車といえど、あくまでも1つのグレードに過ぎません。
ですから、ベース車のグレードと値引き額が同じくらいになるケースはあります。
つまり、特別仕様車だからといって考え方を変える必要はなく、通常の新車と同じように値引き交渉に挑むべきです。
特別仕様車の上手な値引き方法とは?
さきほど紹介したクラウンの期間限定・台数限定といったケースでは難しいですが、一般的な特別仕様車であれば値引き交渉をする余地は十分にあります。
少しでもお得に車を手に入れるためには、必ず販売担当者にかけあって値下げ交渉を試みましょう。
交渉方法としては、
- ・他社の競合車種を引き合いに出す
- ・オプションを追加してもらう
この2つは交渉が苦手な人にもオススメできる方法です。
競合車種は値下げ交渉の鉄板
競合車種は、ディーラーにとって非常に気になる存在です。
ですから、コチラとしては「おたくのメーカーのモデルじゃなくてもいいんだけど」というスタンスで交渉にのぞむことができます。
もし特別仕様車の値引きを狙うのであれば、他社も特別仕様車という同じ条件のほうが好ましいでしょう。
たとえば、日産セレナとホンダステップワゴンなどを比較して、値引きをしてもらうわけです。
もちろん傲慢な(偉そうな)態度はNGですが、「じつは他のメーカーの車種も検討してまして…」と切り出すだけで、わりと簡単に値引きの話に持ち込むことができます。
値引きが不可ならオプションを狙おう
最初は必ず現金値引きを狙うようにしてください。いくら交渉してもむずかしいようであれば、オプションを追加してもらって「実質値引き」をゲットしましょう。
「オプション値引き」と言われることもありますが、要するにオプションを無料で追加してもらって、車の価値を上げるという方法です。
たとえば、純正ナビやフロント・リヤカメラ、ドライブレコーダー、アルミホイールなどオプションには選択肢がたくさんあるはずです。
「これ以上は値引きが望めないな」と思ったら、オプション値引きの交渉に切り替えましょう。
現金値引きよりもオプション値引きのほうが販売店にとって痛手は少ないので、比較的応じてもらいやすいはずです。
特別仕様車への買い替えは下取りではなく買取がベスト
将来的に車を売ることを考えても特別仕様車は中古車市場で高く売却しやすいと言われています。
買うときに売却のことまで考える人はあまりいませんが、長期的にカーライフを楽しむ上では欠かせない視点です。
少ない予算で特別仕様車へお得に買い替えるためには、今の車を高く売却することが欠かせません。
新車への買い替えであればディーラーの下取りを活用することがほとんどかと思います。しかし、本当に新車の購入費用の負担を軽くしたいのであれば下取りは避けましょう。
結論としては、下取りだと1社のみの査定で決まってしまうので買取額が伸びません。しかし、複数社に査定してもらうと競争が起きるので、最高額で売れるというわけです。
いま乗っている車が高く売れれば、特別仕様車の買い替え予算を増やすことができます。そのためには、まず自分の車がいくらで売れるのか査定してもらうことがオススメですよ。