車好き&キャンプ好きの男であれば、やはり車中泊にロマンを感じるものですよね。
僕も長年、車中泊に憧れている人間なんですが、その憧れと行動力というものは比例しないものでして…。
やろうやろうとは思っていても、なかなか行動に移せずにいました。
しかし、ここ数日は車中泊へのモチベーションが非常に高まりまして、ついに愛車のボルボV60で車中泊をすることにしました。
今までは「フルフラットにならないし、V60で車中泊は厳しいでしょ」とやる前から決めつけていました。
ところが、やってみるとこれが意外と快適。というわけで、ボルボV60で車中泊をしてみたレポートをお届けします。
ちなみに、今回車中泊したのは自宅の駐車場です。なので装備はかなり貧弱なんですが、最低限コレだけあれば車中泊できるよ!という目線でご覧ください。
車中泊に欠かせない、フラットな床
車中泊でネックになるのが、平たい床問題です。車内の凹凸ってけっこう平らにするの難しいんですよね。
車種によっては完全なフルフラットを実現できるものですが、それはあくまでも例外。
ほとんどの車が完全なフルフラットには対応しておらず、たとえフラットになったとしてもシートの凸凹が邪魔をして、快適な睡眠を得ることはできません。
それがましてや外国車メーカーともなればなおさらのこと。言うまでもなく、外国の車というのは日本の国産車ほどシートアレンジに力を入れていないので、フラットを実現できる車種は非常に少ないんですよね。
僕が乗っているボルボV60についても、正直なところ「どうせ外国の車だし、車中泊なんて無理だよね」と決めつけていました。
ところが、冒頭でも述べたように、後席を倒してみると意外や意外、「フルフラット」と呼んでも良いレベルでフラットになったんです。

実際にフルフラットにしてみた
これを見つけたときは「うわー、もっと早く気付けばよかった…」という心境でした。この車を買ってからもう4年以上経ってますからね(笑)
こんなフラットだったらもっと前から車中泊を楽しめていたのになー、と強く思います。
と前置きが長くなってしまいましたが、ボルボV60でも後席をフラットにすることはできるし、これなら車中泊することは十分可能であることがわかりました。
なお、僕が乗っているのは2012年式のボルボV60です。V60としては初代モデルになりますかね。
斜めになれば寝られるというレベル
ただし、ボルボV60で車中泊するときの条件が2つあります。
- ① 寝られるのは1名だけ
- ② 身長175cm以下
要するに、後席はフルフラットになるけど、長さ(尺)が足りないということです。
僕は身長175cmなんですが、水平にまっすぐ寝ることはできません。あくまでも、斜めに寝ることでギリギリ足が収まるレベル。
そのため、寝られるのは1名だけです。ただ、斜めに寝ても多少の寝返りは打てるので、睡眠時の疲労は軽減できそう。
175cmの僕でギリギリなので、もう10cmほど身長が低い人なら、まっすぐ寝られるかもしれませんし、身長が低い方や女性なら頑張れば2名就寝できるかもしれません(しんどいと思うけど)。
V60はびっくりするくらいフラットなシートになった

後部座席を前に倒すとこんなフラット空間が
何度もお伝えしているとおり、僕が乗ってるボルボV60の後席はびっくりするくらいフラットになります。
これは僕の固定概念がそうさせているだけなのかな?
外車ってこんなにフラットになるのかよ!と言いたくなるくらいフラットです。
そして肝心の寝心地なんですが…これが意外とイケる。多少の傾斜はあるんですが、寝てみるとほとんど気になりません。
僕はこの車で車中泊するのは初めてだし、車中泊自体も10年以上ぶりくらい。
さらにいうと、僕は枕とかベッドとか寝具が自分に合ってないと寝られないタイプでして、旅行先のホテルでもあまり眠れません。車中泊には不向きな人間だと思います(笑)
そんな僕でも快適に寝られたので、今回のV60車中泊で少し自信がつきました。
寝るのに使ったアイテムは銀マット+寝袋+枕
ちなみに、車中泊で練るときに使ったアイテムは銀マットと寝袋です。
銀マットは厚さ1.5cmくらいで、ホームセンターのカインズにて購入。それを長さ2m、横幅50cmくらいに切り貼りして作成しました。それを下に敷いて寝る感じ。

切り貼りしてサイズを調整
そして寝袋。じつは寝袋を使うこと自体が人生で初めての経験だったんですが、寝袋って快適に眠れるんですね、当たり前か(笑)
買った寝袋はAmazonで3,000円くらいのやつ。っていうか、こんな安い寝袋でも余裕で眠れたのに驚き!
ちなみに買ったのは900gの1番軽量なやつです。
あと、ふだん使ってる枕も車内に持ち込みました。僕は枕が変わると眠れなくなる典型的なタイプなので、これがなかったら睡眠の質が落ちてたと思います。
防寒対策はやりすぎるくらいでOK

車中泊で着たモンベルのダウンジャケット
僕が車中泊で寝た日は最低気温が5度くらいだったかな。じつをいうと、今回の車中泊は少しだけ寒かったです。
上記の銀マットを敷いて、そのうえに寝袋をスタンバイ。念のために、フィルパワー800のモンベルのダウンジャケットを着込んで寝ました。
寝るときは良かったんだけど、朝方は寒くて目が覚めました。
なので、車中泊とはいえ気温がこれ以上(5度以下)低くなるとさすがにしんどくなりそう。
僕の予想ではフィルパワー800のダウンさえ着込めば余裕っしょ!と思っていたんだけど、朝起きたときに意外と寒かった。
なので、冬の車中泊は少しやりすぎかも?と思うくらいの防寒対策をすべきですね。ひとつ学びました。
車の窓は100均の黒いカーテンで
あと、車中泊では窓をふさぐ必要があります。その理由は、
- ・冷気を車内に入れない
- ・プライバシーを守る
- ・車の外の光をシャットアウトする
といったメリットがあるからです。
本来であれば厚手のカーテンや布ですき間なく窓をふさぐのが理想なんですが、今回は自宅駐車場ということでかなり最低限の装備です。
使ったのは100円ショップ「ダイソー」で購入した簡易カーテン。
薄い布にヒモが通っていて、その両端が吸盤になっています。これを窓の内側に取り付けるだけ。
サイズが2種類あったので、窓のサイズに合わせて組み合わせて使いました。
ただ、かなり薄いので冷気は防げないし、光も通します(周囲の車のライトなどは防げない)。
とはいえ、取り外しが簡単だし、最低限の視線だけシャットアウトすれば良かったのでこれで十分。
ゆくゆくはちゃんとしたカーテンとかで窓を完全ふさげるように工夫したいですね。
というより、今回は自宅の駐車場だからこれでよかったけど、キャンプ場や道の駅で車中泊するならしっかりしたカーテンが必要になるはず。
ボルボV60の車中泊は寝るだけなら意外と快適

ちょっと雑すぎる感じもするが…
ここまで紹介したように、V60の後部座席を倒すことでフラットな空間は実現できます。
そこに銀マットと寝袋と枕という最低限の装備さえあれば寝ることが可能です。
ただ、天井が低いので、フラットにした状態だと普通に座ることすらできないんですよね。あぐらを書いても、頭が当たっちゃうので座ってるのもしんどい。
なので、座ってくつろぎたいときは助手席に移動して、フラットな空間は寝るだけの場所という感じで使い分けたほうが良さそうですね。
たとえばV60でソロキャンプに出かけて、夜寝るときだけは車中泊をするという使い方ができますね。
あとは災害時に寝る場所がない!というときも、V60で寝る場所を確保できると思います。