どう違う?SUVとステーションワゴンの定義と見分け方

ランドクルーザー

車を買うときに、まず考えるのが「どんな大きさの車種を買うか?」ではないでしょうか。車の大きさは、乗る人のライフスタイルにも影響しますからね。

車の大きさを考えるとき、ざっくりとジャンルで選ぶ方法があります。そのときに出てくるのが、「SUV」や「ステーションワゴン」といった名称です。

さて、SUVとステーションワゴンにはどんなちがいがあるのでしょうか?

サイズや具体的な車種名を取り上げながら、SUVとステーションワゴンを比較してみましょう。

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「SUV = スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の特徴

Compass (コンパス) コンパクト SUV Jeep®

Jeep Compass (コンパス)

SUVとは、Sports Utility Vehicle(スポーツ用多目的車)の頭文字をとったものです。

Utility(ユーティリティ)は「いろんな用途に使える」という意味でして、ざっくり説明すると「キレイに整備された市街地も走れるし、少し凸凹した道でも走れる車」と理解しておけばOKです。

いろいろな用途に使える車ということは、道路が悪い状況にも対応できるように車をつくっておく必要があります。

悪い状況の道路はいろいろありますが、一番わかりやすいのは舗装されていない砂利道や砂漠、あるいは川のちょっとした浅瀬に入ることもあります。

こうした状況に対応するためにSUVはつくられているので、たとえば以下のような車の特徴があります。

  • ・最低地上高が高い
  • ・四輪駆動(4WD)である

なぜSUVは最低地上高が高いのか?

最低地上高

画像:carsensor.net

最低地上高(ロードクリアランス)とは、地面と車の一番低いところの間隔を表したものです。

最低地上高の数字をみることで、車がどれくらい凸凹した道を走ることができるか?を知る目安になります。

たとえば、大きな岩でゴツゴツした場所を走るとしましょう。最低地上高が低い車だとどうなるでしょうか?おそらく、フロントのバンパーが岩にぶつかって簡単に壊れてしまいますよね。

一方、最低地上高が高いSUVなら、多少大きな岩でも車体が岩に擦れることはありません。

以下は、トヨタ・ランドクルーザーの紹介動画です。このような荒れた道路を走るときに、最低地上高が重要であることがよくわかると思います。

このように、あらゆる路面に対応するために、SUVは最低地上高が高く作られているのです。

最低地上高が高い車は乗り降りしにくいというデメリットもあるので、女性や子ども、高齢者にとってはちょっと不便な車であることも覚えておきましょう。

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運転しやすいSUVをまとめてご紹介。僕がおすすめするのは全部で5台のSUV。どれも比較的コンパクトなサイズで、安全装備も充実しているので運転しやすい車種です。

四輪駆動(4WD)のメリットは「踏ん張る力」

車は前輪のみが動く車(FF)、後輪のみが動く車(FR)、四輪すべてが動く車(4WD)に分けることができます(厳密にはもっと細かい分類があります)。

最近売られている車の多くはFFと呼ばれる前輪駆動なのですが、車種によっては4WDを選ぶことができます。

4WDのメリットはいろいろありますが、SUVの使われ方を考えると「雪道やぬかるんだ道でも走ることができる」というのは重要です。

ドロにはまって抜け出せなくなってしまった車を見たことがあると思いますが、あれは前輪駆動あるいは後輪駆動の車に多いんですね。

前輪あるいは後輪しか動かない車は、どうしても踏ん張る力がないので、なかなかドロから抜け出すことができません。

しかし、SUV(4WD)であれば、四輪すべてに駆動力を伝えることができるので、ちょっとした悪路でも難なく走ることができちゃうというわけです。

注意が必要なのは、4WDの車すべてがSUVというわけではないということです。「四駆=悪路走破性が高いランクルみたいな車」というイメージを持っている人が多いですが、軽自動車にも4WDの車種はあります。

あまり車にくわしくない人が「4WD = ジープ(Jeep)」という覚え方をしていることがありますが、これはまちがいなので注意しましょう(Jeepはあくまでもアメリカの自動車ブランドの1つです)。

ステーションワゴンのメリットは「デザイン」と「積載量」

BMW 3 シリーズ ツーリング

BMW 3 シリーズ ツーリング

次はステーションワゴンです。じつはSUVが流行ってきたことで、ステーションワゴンの存在感は少しずつ薄れつつあります。

ただ、それでもメーカー各社はステーションワゴンのラインナップは維持していますし、私自身もステーションワゴン好きです(かつてはボルボV60に乗ってました)。

さて、ステーションワゴンをひとことでいうと「セダンを長くしたやつ」です。ちょっと子どもじみた言い方ですが、セダンのトランク部分の積載量を増やしたのがステーションワゴンです。

ステーションワゴンの実物写真を見てもらったほうが早いですね。以下は、ボルボV60とメルセデスベンツCクラスのステーションワゴンです。

V60 ボルボ ステーションワゴン

ボルボ V60

メルセデスベンツCクラスステーションワゴン

メルセデスベンツ Cクラス ステーションワゴン

ボルボはセダンとステーションワゴンでモデル名を分けていますが、メルセデスベンツは1つのモデルにセダンとステーションワゴンで同じ名前をつけています。

  • ボルボ
  • ・V60 → ステーションワゴン
  • ・S60 → セダン
  • メルセデスベンツ
  • ・Cクラス ステーションワゴン → ステーションワゴン
  • ・Cクラス セダン → セダン

ステーションワゴンは車高が低い(天井が低い)ミニバンと言うこともできます。

ミニバンとはトヨタ・アルファードやホンダ・ステップワゴンの形をした大きな車のことで、車高が高いのが特徴です。

写真を比較するとわかりますが、ミニバンの車高を低くすればステーションワゴンの形になりますね。
アルファード
ちなみにステーションワゴンという名称を使わない車種もあるので、この機会に覚えておきましょう。以下はいずれもステーションワゴンとほぼ同義の用語です。

  • ステーションワゴンとほぼ同義
  • ・エステート
  • ・ツーリング(ツアリング)
  • ・アバント
  • ・ヴァリアント

SUVとステーションワゴンのちがいは「最低地上高」

SUVとステーションワゴンのちがいは「最低地上高」

画像:umako-e46.blog

結論からお伝えすると、SUVとステーションワゴンの違いは「最低地上高」です。

さきほど説明したとおり、最低地上高というのは地面と車の一番低いところの間隔のことをいいます。

車のデザインや形が似ていると、SUVなのかステーションワゴンなのか区別しにくいことがありますが、最低地上高を比べれば答えはハッキリ出ます。

じつは、自動車メーカーによってはステーションワゴンを元にしたSUVというのを販売しています。

その最たる例が、さきほども紹介したボルボです。ボルボには一般的なステーションワゴンであるV60と、V60をSUV仕様にしたV60 Cross Country(クロスカントリー)があります。

クロスカントリーというのは、ランドクルーザーやジムニーなど「ラダーフレームを持った本格的な4WD」という意味合いがありますが、その定義はあいまいです。

ボルボのクロスカントリーにおいては、「ステーションワゴンの最低地上高を高くしてSUVっぽく仕上げた」と理解しておけば間違いありません。

そして、ボルボに限らず、クロスカントリーやクロスオーバーという言葉が使われている車種も同様です。SUVっぽく仕上げた車にはクロスカントリーやクロスオーバーという名称が付きます(たとえば、トヨタ・アクアにもクロスオーバー仕様があります)。

さて、それぞれの最低地上高を比較してみましょう。以下のとおりです。

  • V60 145 mm (14.5cm)
  • V60 Cross Country 210 mm (21.0cm)

実際、V60とV60 Cross Countryは、デザインや内装に大きな違いありません。

細かな違いは当然ありますが、おおまかに行ってしまえば「最低地上高が高いか、低いか」の違いでしかないのです。

さきほども説明したとおり、このちがいはボルボだけではなく、他のメーカーでも共通しています。

ステーションワゴンの収納力やデザイン性を保ちつつ、最低地上高を上げて悪路走破性も高めたのがクロスカントリーやクロスオーバー(総じてSUV)というわけです。

最近は「ファッション重視」のSUVが増えてきた

ホンダヴェゼル
余談ですが、最近はSUVが非常に流行っていることもあり、本来の意味でのSUVの性能を持たない「エセSUV」も出てきています。

「エセSUV」なんて言うとあまり聞こえは良くないですが、私自身はデザインの多様性が出てきたのは良いことだと思っています。実際、SUVのデザインってかっこいいですしね。

ファッション性を重視したSUVというのは、わかりやすい例でいうと「SUVなのに4WDじゃない」というものです。

最初にSUVの特徴を説明しましたが、悪路を走るためにはSUVが4WDであることは重要なポイントなんです。

でも、ふだんの生活で舗装されてないオフロードを走ることって極めて少ないですよね。だから、実際のところ4WDである必要ってあまりないんです。

つまり、SUVのデザイン性を楽しみながら、価格を抑えめにした2WDのSUVの需要が増えつつあります(4WDのほうがコストがかかるので値段が高い)。

たとえば、SUVで人気が高い以下の車種は、すべてFF(前輪駆動)方式の2WDグレードを選ぶことができます(4WD仕様もある)。

  • ・トヨタ ハリアー
  • ・日産 エクストレイル
  • ・ホンダ ヴェゼル

ステーションワゴンとSUVを選ぶときのポイント

【ルノーSUVを比較】カジャーとキャプチャーの内外装と価格のちがい

車を買うときに、ステーションワゴンとSUVのどちらにすべきか悩む人は多いと思います。

選ぶときのポイントとしては、以下の基準で考えるのがおすすめです。

  • ・運転しやすいほうが良い → SUVがおすすめ
  • ・乗り降りしやすいほうが良い → ステーションワゴンがおすすめ

運転のしやすさでいうと、SUVのほうが運転しやすいです。

ボディサイズが同じであると仮定した場合、最低地上高および車高が高い車のほうが目線が高くなるので、視野が広くなり運転しやすくなります。

一方、乗り降りのしやすさはステーションワゴンのほうが優れています。SUVは最低地上高が高くとられているので、特にお年寄りや小さな子どもだと乗り降りが大変です。

ただし、エクストレイルやハリアーなどのSUVはそこまで最低地上高が高くないので、極端に乗り降りしにくいということはないでしょう。ランドクルーザーやFJクルーザーなどは乗り降りがちょっとだけ大変ですが。

積載量はどうでしょうか。これは車種によって差がありますが、ステーションワゴンのほうが総じて荷物はたくさん積めると思います。

というのも、SUVはデザインを重視する傾向があるので、後方のピラー(柱)を斜めにするせいで車内スペースが犠牲になりがちなんですよね。一番わかりやすいのは、トヨタ・CH-Rです。
トヨタCH-Rの後方ピラー
こんな具合に、後方のピラーを斜めにするとたしかにかっこよくはなるんですが、車内は狭くなるし、後方の視界も悪くなります。

ですから、もし車に積載量を求めるのであれば、ステーションワゴンを選んだほうが使い勝手は良いと思います。

運転のしやすさについては車種によってバラツキがあるので、ステーションワゴンとSUVで優劣をつけることはできません。

ちなみに、わたしが運転しやすいと思う車は、後方ピラーが直立ぎみのSUVです。1番わかりやすいのはランドクルーザーです。リアウィンドウがほぼ垂直なので、後方の視界も確保しやすくなっています。

ランドクルーザー

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