車は値引きの有無によってかなり損得が変わってきます。
販売店との交渉で値引きをしてもらうときに知っておきたいのが「決算月」です。
今回は日本国内、そして外国の自動車メーカーの決算月をまとめて紹介します。
決算月に合わせて買うことができれば、かなりの値引き額が実現できるので知らぬは損です。
なぜ決算月は車が安く 買えるのか?
決算月に車が安く買えるのはなぜでしょうか?
結論からいうと「たくさん売って、販売目標を達成するため」です。
決算月になると、各自動車メーカーが最後の追い込みのために販売数を伸ばそうとします。
つまり、値引き額を大きくしてでもお客さんに車を買ってもらって、販売台数を増やしたいわけですね。
だから決算月に車を買うと、値引き額が大きくなるのでお得に車が買えるわけです。
「決算月は3月」とは限らない
日本では、どの会社も3月が決算月だと思っている人も少なくありません。
たしかに、3月を決算月にしている会社は多いのですが、当然ながら例外もあります。
ですから、本当に有利な値引き交渉を進めたいのであれば、自動車メーカーごとの決算月を知っておくのが一番良いのです。
もしこれから車を買おうと考えているのであれば、欲しい車種のメーカーの決算月をチェックしておくようにしましょう。
日本国内の自動車メーカーの決算月は3月
まず国内メーカーについてですが、トヨタや日産をはじめとする日本車メーカーはどこも3月31日を決算日としています。
ですから、従来どおりに3月に狙いを定めれば交渉で有利に交渉をすすめることができるでしょう。
また、中間決算となる9月も値引きには適していて、3月と同じ水準の値引きが期待できるはずです。
外国車メーカーの決算月は12月(例外あり)
- ・フォルクスワーゲン 12月31日
- ・メルセデス・ベンツ 12月31日
- ・BMW 12月31日
- ・FCA(フィアット、クライスラー、ジープなど) 12月31日
- ・PSA(プジョー、シトロエン) 12月31日
- ・ジャガー・ランドローバー 3月31日
外国車メーカーの決算は12月31日がほとんどです。
中間決算は6月になるので、6月に商談をするのも狙い目です。
ただし、ジャガー・ランドローバー・ジャパンだけは3月31日が決算日となるので注意が必要です。
決算だからといって、最大の値引きが期待できるとは限らない
決算月を狙って販売店(ディーラー)と交渉するのはもちろん効果的です。
ただし、それだけで十分な値引きが達成できるとも言えないのが実情です。
決算月以外にも、効果的な値引きを引き出す方法があります。それは「モデル末期の車種」を狙うことです。
モデル末期とは、もうすぐモデルチェンジを控えている車種のことをいいます。
モデルチェンジをするということは、モデル末期はやがて旧型扱いとなるため、メーカーとしては早いうちに売り切りたいと考えます。
ですから、その心理を上手く利用すればモデル末期の車種を大きな値引き額で手に入れることができます。
欲しい車種にこだわりがないのであれば、このようにモデル末期の車種を買ってみるとかなりお得に買える可能性が高いでしょう。
モデル末期を狙えば大幅な値引きも期待できる
モデル末期を狙えば値引き額が大きくなりやすいです。
とはいえ、モデル末期かどうかは、情報がないと見分けることができませんよね。
知っておきたい見分け方は以下の2つです。
- ・クルマ雑誌の情報
- ・特別仕様車(限定車)が発売されている
クルマ雑誌の情報
クルマ雑誌は、新作やモデルチェンジの情報をたくさん扱っています。
ですから、欲しい車種の新型が出ないかチェックすることですぐにモデルチェンジの情報は手に入ります。
特別仕様車(限定車)が発売されている
特別仕様車(限定車)は、オプション装備などを盛り込んだお得なパッケージとして提供されます。
メーカーが特別仕様車を出す理由はいくつかありますが、そのうちの1つに「売り切ってしまいたい」という思惑があります。
つまり、特別仕様車でお得感を打ち出せば売れ行きが伸びるわけです。
言い換えると、何もせずに売れる車種であれば、特別仕様車など出す必要がありません。
なにか裏事情があるから特別仕様車が発売された、と考えるべきなのです。
決算月とモデル末期を組み合わせれば最大の値引き
決算月を狙って値引きを大きくするだけでなく、モデル末期の車種も上手く組み合わせればダブルで値引きが実現できる可能性があります。
2つの条件を揃えるのはたしかに厳しいのですが、あなたの欲しい車種とタイミングが合うのであれば言うまでもなくお得です。
車の値引き額はこうしたコツを知っているだけで数十万円も差がつきますから、しっかり実践して購入したいですね。