私は一時期、無職でありながら車を維持しようとしたことがあります。
いま思えば無謀すぎたのですが、当時は車が最優先でしたので、手放すことは考えられなかったんですよね。
結局は手放すことになってしまったのですが、無職でも車を維持したいと考えている人は多いと思います。
そこで今回は無職で車を維持する方法と、あきらめて車を売ってしまうパターンをご紹介します。
矛盾するような内容ですが、どちらも経験した私なりの方法論を記してみたいと思います。
なぜ車を売らなければいけないか冷静に考えよう
車を売る理由はいろいろあります。たとえば、
- ・維持費が負担で苦しいので売却する
- ・家に車があると近所の目が気になる
ほとんどが生活費を考えて車を売るケースに該当するかと思います。
どんな理由であっても、まずは一度冷静になって考えてみましょう。
生活する上で車は本当に不要ですか?
失業によって仕事を失ってしまった場合、まず最初に心配なのが生活費です。
失業保険や傷病手当金を受給できる人であっても、やはり不安は拭えません。
食費や光熱費は生きていく上で欠かせない費用ですので、もし車の維持費が払えないのであれば手放すのが賢明でしょう。
しかし、無職になってもまだ貯金があったり、何らかの収入がある場合は話は別です。
当面は車を持ったまま生活ができるのであれば、焦って車を手放す必要はありません。
車を売ってしまうと、もうしばらく買えないかもしれない
住んでいる地域にもよるでしょうが、就職活動で車が必要な場合もあるでしょうし、移動手段として車は大変便利なものです。
失業直後は視野がせまくなりがちです。もし、いま深く考えずに車を売ったとしましょう。あとになって「やっぱり車が必要になった」としても、時すでに遅しです。なぜなら、車は【売却価格<販売価格】だから。
車は売るときよりも買うときのほうが当然値段が高くなります。売って手に入ったお金では、同じ車は買い戻せないのです。
つまり、短期目線では維持費などの費用負担が気になりますが、長期的にみれば車を維持したほうが安上がりになることがあるわけです。
結論を急ぐのではなく、将来的なプランまで視野に入れて、先のことまでじっくり考えてから結論を出しましょう。

まわりの目が気になる
他にも意外と多いのが「近所の目が気になる」という理由です。
特に一軒家にお住まいの方に当てはまりますが、今まで車で通勤していた人は朝から晩まで車は家にありませんでした。
しかし、無職になって外に出なくなると、車は毎日のように家に駐車してあります。
それを近所の人が見た時に「どうしたのだろう?」と考えるわけです。
普通に働いていた時には考えられませんが、仕事がなくなるとまわりの目が本当に気になるものです。
とはいえ、それが考え過ぎであることは言うまでもありません。完全なる被害妄想です。
わたしも経験があるので、近所の目が気になるのは大いにわかりますが、自分の思い込みであることに気づくことが肝心です。
維持費が安い軽自動車に買い替える選択も
仕事を退職して、車の維持費が心配になった場合、その維持費が安い車に買い替えるというのも1つの選択肢です。
いまの車を高く売って、維持費が安い軽自動車に乗り換えるのが最もオススメできます。
ご存知のとおり、いまの軽自動車は燃費が非常にいいですし、自動車税をかなり節約できます。
僕はボルボV60→N-BOX(軽自動車)に買い替えたのですが、維持費はめちゃくちゃ安くなりました。税金は半額以下だし、ガソリン代はおそらく1/3くらいになりました。
車は必要だけど、いまの車を乗り続けるのはキビシイ場合には、こういった選択肢も頭の中に入れておきましょう。
いまの車の買取額が高ければ、売ったお金で買える場合もあります。
無料査定で愛車の最高額をチェックしてみる無職で車を維持するのに欠かせない3つのポイント
「無職だけど、車は維持したい!」という人は、以下の点に留意しましょう。
- ① 任意の自動車保険は最安プランで
- ② なるべく車に乗らない
- ③ マイカーシェアで貸し出して副収入を得る
① 任意の自動車保険は最安プランで
無職で収入がない以上、とにかく支出を減らすしかありません。
車の維持費にはいろいろありますが、意外と削れるものって少ないんですよね。
車検は受けないと違法だし、自動車税は未納だと当然問題になります。
そのなかで削れるコストといえば、任意の自動車保険です。
念のため説明しておくと、自動車保険には加入が義務の強制保険(自賠責保険)と加入自由の任意保険があります。
強制保険は車検のときに加入するので、整備士に依頼する場合は手続きをやってくれます。
一方の任意保険はソニー損保などが有名で、自分で加入手続きが必要になります。
自動車保険は車の維持費のなかでも大きな割合を占めるので、もし無職で車を維持したいなら任意保険は最安プランに加入し、コストを抑えるようにしましょう。
対人賠償・対物賠償といった最低限のプランには加入し、保険料が高くなる車両保険はつけないようにします。
ちなみに、「任意保険に加入しない」というのは絶対におすすめしません。なぜなら、万が一事故が起きたときに莫大な損害賠償が発生するからです。人身事故で人を死なせてしまったら、それこそ億単位の賠償金が必要になります。
任意保険に入らないということは、事故があったときの補償が受けられないことを意味します。死亡事故を起こして億単位の賠償金が発生しても、全部自腹です。正直、人生が終わります。
あまり脅かすようなことは書きたくありませんが、わたしは任意保険未加入をおすすめしません。いくら無職で車を維持したくても、あまりにもリスクが多すぎるからです。
② なるべく車に乗らない
頑張って車を維持しているのに乗らないなんて矛盾しているようですが、無職の人が少しでも長く車を維持するためには”あまり乗らない”という選択も必要です。
車に乗ると、当然ながらガソリン代がかかります。さらに遠出をすれば高速代もかかりますね。もっといえば、出かける回数が増えれば増えるほど、交通事故に遭う可能性も高くなります。
車は乗らなければ保管コストだけで済むわけです。
車は走ってこそナンボ!という人も多いと思いますが、無職の人が長く車と過ごすためには考える選択肢の1つとなるはずです。
③ マイカーシェアで貸し出して副収入を得る
無職の人が車を維持する積極的なアイデアとしては、マイカーシェアがおすすめです。
カーシェアリングという言葉を最近よく聞きますが、マイカーシェアはその中の1つです。
簡単にいうと、自分が持っている車を他の人に貸すことで収入を得る方法です。もちろん、他の人の車を借りることもできます。
要するに、個人間で車を貸し借りするサービスのことですね。
マイカーシェアで車を貸し出せば、車がお金を生んでくれます。
マイカーシェアで有名なのはAnyca(エニカ)などのスマホアプリです。
アプリに車を登録して車を借りたい人に貸すことで、副収入が手に入ります。
登録料も無料なので、車を貸す側は一切お金がかかりません。貸した分、お金がもらえます。
無職で車を維持するうえでは、またとない機会になるのではないでしょうか。けっこうおすすめです。
少しでも高く売るための努力が必要
最初に説明したとおり、わたしは無職になって車を維持しようとしましたが結局は売ることにしました。
やっぱりお金がないと車を維持するのはむずかしいし、車を持っていても全然楽しくないんですよね。
どこか出かけたとしても「あー、ガソリン代かかっちゃうな」とか「出かけても買い物もできないし」とか「コインパーキング代もったいないからもう帰ろう」とかになっちゃうんですよ。
だから、わたしの個人的な経験からも無職で車を維持するのはむずかしいし、おすすめしません。
もし車を売る決断をしたのであれば、少しでもより多くのお金が手元に残るようにしたいものです。無職の人にとって、車を売って手に入るお金は貴重な生活費になりますからね。
そのためにも、車を売る方法をきちんと検討しましょう。
まず、避けないといけないのが「車買取店への持ち込み」です。
お店への持ち込みは買取価格が確実に低くなります。1店舗の査定額しかわからないので、比較しようがないからです。
車を少しでも高く売るためには、多くの業者から見積りを出してもらうことが一番です。
車を売ろうか悩んでいる理由が、「高く売れるか心配」なのであれば、とりあえず概算価格だけでも出してもらいましょう。
売るか売らないかは、その概算価格を見て決めればいいですよね。そうすれば、より精度の高い結論を出すことができます。
私は一括査定でVWゴルフを売りました
私が無職のときに乗っていた車はVWゴルフでした。さきほど説明したとおり、とにかく高く売って少しでも手元に残る現金を多くしたかったので、一括査定で業者を比較することに。
最初に査定してもらった業者では10万円にしかならず、お断り。2社目の業者が驚くべきことに48万円で買い取ってくれたので即決しました。
つまり、一括査定を使ったことで38万円も高く売れたわけです。
車の査定額は業者によってバラツキがあるので、比べないと損なんですよね。
わたしは正直、無職になってから貯金を食いつぶすような生活をしていました。そこで車を売ったお金にはかなり救われました。
まだ車を手放す決断をできない人も、とりあえず査定だけ受けてみても損はないと思います。
査定額の目安はその場で表示されるので、その金額を見て決めるのも全然アリですよ。